【コラム】読書まちづくり(荒川区、前橋市、市川市)

コラム

市川市の皆さん、本を読んでいますか?

私事わたくしごとで恐縮ですが、2017年1月18日から毎日読書をしており、今日(執筆日の2023年6月12日)まで、2,337日(333週6日=76か月26日=6年4か月26日)連続で、「何らかの読書」をしています。

今、「何らかの読書」と述べましたが、否、書きましたが、ゆる~い規則を設けています(「ゆる~い」から、「あったか~い」を想起する人も少なくないでしょう)。

  • ○ 小説
  • ○ ノンフィクション
  • ○ ビジネス本
  • ○ 漫画
  • ○ ムック本
  • ○ 映画のパンフレット
  • ○ ZINE
  • ○ 勉強本
  • ○ 英文音読用の本
  • ○ 上記いずれかの電子書籍
  • × 一般の雑誌・新聞

という具合で、「○」を付したものは読書に含みます。「一般の雑誌・新聞」は対象外としていますが、「ZINE」はOKという都合の良いル~ルです。あ、さすがに「ル~ル」はないですね、ここは「ルール」に訂正いたします。「ル~ララ」とすると、思わず風に乗っちゃいそうですね、宇宙の風に。

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と、まぁ、いつにも増して、歯ごたえのない文章を綴っていますが、たまには良いではありませんか。良いではあ~りませんか。

2,337日連続で本を読んでいる私ことノスタルジー鈴木が、今から一体何を書こうと思っているかと言うと、「読書を通じたまちづくり」について書く構えなのです。

市川市は、しばしば(他市の人からそう言われているかどうかは寡聞にして存じ上げませんが、市内の人からは)文教都市と呼ばれています。「文教」というのは、デジタル大辞泉によれば、「文化・教育に関すること」なので、文教都市とは、「文化・教育に力を入れている都市」、「すぐれた文化、充実した教育のある都市」といった意味なのかもしれません。

しかしながら、市の文化的な施設だった「市本」が急に閉鎖することになった(既に閉鎖)ことは、既に当サイトで何度も取り上げてきたので周知の事実だと思いますが、市川市は、必ずしも、市民にとって文化的な体験をできる場・機会が多いとは言えないかもしれません。

▼市本終了に関するいくつかの記事

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そんな市川市ではありますが、上で紹介した3つの記事の3番目では、市本を舞台に活動していた「みんなの読書会」を、参加者のひとりである、なかざわあおばさんが継承し、「市本・みんなの読書会」として復活させてくれたという、喜ばしく、歓迎すべき事象を取り上げており(なかざわあおばさんは2023年7月1日に開催される第25回いちカイギ https://fs-ichikawa.org/ichi025_pre/ のゲスト・スピーカーです。読書会、読書を通じた交流に関心がある方のご参加をお待ちしています!)、市川市中央図書館では、今年度から、「本推し!図書館推し!」と称して、市民から企画の提案を受け付けており、市民の読書や本にまつわる活動を積極的に支援するという姿勢をとってもいます。実に素晴らしいことだと思います!

市川市立図書館公式Webサイト
本推し!図書館推し!市民提案イベント・企画を引き続き募集してます(2023年5月23日)
https://www.city.ichikawa.lg.jp/library/info/0000422836.html

先日、その中央図書館と、図書館の前にあるコルトンプラザで、主に執筆されたという奇書『千葉ルー』(これは略称で、正式名は『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』といいます)の著者、済東鉄腸さいとうてっちょうさんのトークショーが、有隣堂 ニッケコルトンプラザ店で開催されました。私も参加し、最前列中央の席で、鉄腸さんと本八幡botさん、大井店長のトークに、胸を躍らせながら、耳を傾けました。

2023年6月10日(土)に有隣堂ニッケコルトンプラザ店内で行われた済東鉄腸さんトークショーの看板。
最前列中央の席で開始前に撮影しました。

鉄腸さんは市川市にずっとお住まいで、図書館やコルトンには、入り浸っているという表現以外に適切な言葉が思い浮かばないくらい、よくいらっしゃるそうです。ここには書きませんが、え?そんなところで?という場所で執筆しているとのことで、さすがは熱く奇妙な本を著した方だと思いました。

有隣堂の店長さんと鉄腸さん(てんちょうさん、てっちょうさん、似ていますね)が、図書館も含め、本八幡やこの界隈を本・読書で盛り上げる拠点としていきたい、と話しているのを聴いた時は、思わず、「ウォーーーーーーーッッッ!」とシャウトしそうになりました(が、実際にはしませんでした(が、今、ここに文字で刻んでいます)

手持ちの『千葉ルー』に鉄腸さんにサインを書いてもらいました。本八幡botさんにも!
トークショーを聴きながらこのように紙3枚の裏表に、メモランダム!

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本八幡もとやわた」は駅名ですが、地名としては存在しないのですよね。地名はあくまでも「八幡」です。なぜ「本八幡」なのか。一説では、「本の町」だから、「本八幡」なのではないか、と言われています。誰に?私に。でも、もしそうならば、「ほんやわた」なのでは?という疑問を私に投げつけることが可能です。誰が?あなたが。

これに対する回答は用意していません。用意できた暁には、お披露目します。

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さて、話を戻します。

え?どこに戻すの?

さぁ、私にもわかりません。

――というわけで、話を戻さず、前に進めます。

東京都の荒川区(ARBこと、ARAKAWA RAP BROTHERS の出身地としても有名)では、5年位前から「読書のまちづくり」を推進、すなわち、推し進めている、ということなのですが、知っていましたか?

東京新聞Web
<23区の予算案>荒川区 「読書のまちづくり」推進(2023年2月7日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/229722

この記事によると、

  • 5年前「読書を愛するまち・あらかわ」を宣言、本に親しめる環境づくりを推進
  • 今年度は1.5億円弱の予算を計上
  • 会社等が読書を応援する「読書パートナー制度(仮)」を導入 → 社内にリサイクル本を置く「街なか図書館」や読書会開催を想定

ということなのだそうです。良いですね!

また、群馬県前橋市では、昨年、2022年の秋、お金のやり取りなしに、本をあげたい人とほしい人が会う集まり、「前橋 BOOK FES」を開催し、大いに盛り上がったそうですよ。

文化通信
「本で元気になろう。」前橋BOOK FES開催 2日間で4万8000人来場 晴天の中で「本のフェス」楽しむ(2022年11月4日)
https://www.bunkanews.jp/article/297655/

NHK前橋放送局 ぐんまWEBリポート
前橋ブックフェス発案 糸井重里さんに聞く「本が人をつなぐ」(2022年10月18日)
https://www.nhk.or.jp/maebashi/lreport/article/000/69/

この、NHKの記事より、発案者の糸井重里さんの発言を紹介します。

ーーー本が手渡されていく過程で、前橋のまちに何が生み出されていくといいなと感じますか?

会うことかな。おそらく、いろいろな地域の人がわざわざ前橋に来るんですね。観光地でもないし、何かを見に来るということでもなく。結局、人と本に会いに来るわけですよね。迎え入れる側の前橋の人たちも、そういう人たちがいっぺんに来てくれるというのに初めて出会うんだと思うんですけど、そこでやり取りすることが、とっても面白いことになる気がするんですよ。

出所:NHK前橋放送局ぐんまWEBリポート、「前橋ブックフェス発案 糸井重里さんに聞く『本が人をつなぐ』」(2022年10月18日)、https://www.nhk.or.jp/maebashi/lreport/article/000/69/、2023年6月12日、太字は筆者


「市本・みんなの読書会」に、これまで2度参加している私(それ以前の2021年に市本での読書会にも参加しています)は、本との出会いを求めているというよりも、本について語る人に会いに行っている、その人と本を通じて心通わせたり、そこまでの交流ではないにしても、やはり、その人の人となりが本について語る時に見え隠れする、それがたまらなくて、参加しているというところがあります。

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市川市には、これも「市本」発の企画なのですが、「市川文芸倶楽部」という倶楽部活動があります。私も参加していますが、非常に刺激的な活動になりそうな予感がしています。

最近は、というか、もうずいぶんと長い間、書店はどんどん閉店して、減り続けています。

本屋さんが減る、本を読む人が減る、そのことに対する危機感を持っている有隣堂ニッケコルトンプラザ店の店長さんが、図書館とも連携して、何とか盛り上げたいという話を、鉄腸さんのトークショーでしていた、ということを、先ほど述べましたが、フリスタも、「まちづくり」を行うNPO法人なので、市川市で「読書のまちづくり」が行われるのだとしたら、全力でサポートいたします!あるいは、ど真ん中で何かします!端っこで何かするかもしれません!

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さて、2023年7月1日(土)の「第25回いちカイギ」では、大人気「市本・みんなの読書会」の主催者である、なかざわあおばさん、そして、読書会サポーターのひとり、ミウラリサさんのお話をお聞きします。読書好きの方、読書会ってどんな感じなのだろうと興味津々の方、本が好きな方、漫画が好きな方、本を読む習慣を身に付けたい方‥‥是非ゼヒぜひご参加ください!

▼お申し込み方法など
https://www.evawat.com/event-check?event=4963&event-facility=4971

それでは、今日はこの辺で。また、お目にかかりましょう!

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執筆日 2023年6月12日
公開日 2023年6月18日