【コラム】市川市は小さな地球

コラム

突然ですが、「市川クイズ」です!

第1問
市川市の人口はどれぐらいだと思いますか?

第2問
市川市には、何か国の人が住んでいると思いますか?

わかりますか?

ちょっと考えてみてください。

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わかりましたか?

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第1問
市川市の人口は、50万人弱、正確には、495,970人です
(2021年10月1日時点)。

第2問
市川市には、103の国・地域の人が住んでいます
(無国籍、未設定を除く。2021年9月末時点)。

情報出所:人口の情報出所は、市川市公式Webサイト掲載の「月別世帯数および人口の推移(各月1日現在)」(元資料は「総務部総務課」。国勢調査データを基準とした数値)、市川市に住む外国人の国籍の数は、同サイト掲載の「国籍別外国人数」(元資料は市川市の市民部市民課の資料)を元に筆者がカウント。

覚えやすいですよね。市川市の人口は50万人弱で、住んでいる外国籍の人の国籍は100超です。

ちなみに、千葉県の自治体別の在留外国人の人口は、多い順に、

千葉市 28,694人
船橋市 18,758人
松戸市 16,987人
市川市 16,937人

となっています(2021年12月末)。この在留外国人人口の順位は、総人口の順位と同じです。

市川市内の外国人の総数は2021年9月末時点で16,765人でしたが、国籍別にみると最多の中国人が6,066人で、外国人全体の36%を占めています。2位から5位が1,000人以上で、順に、ベトナム、フィリピン、韓国・朝鮮、ネパールとなります(市川市はネパール人の人口が多い自治体です。2021年12月末時点のネパール人の人口は、千葉県内の自治体で市川市が1位でした)。6位以下は注釈に掲載します。

市川市の外国籍人口は、2019年までは増加を続けていましたが、コロナ禍の2020年、2021年は、減少しました。また、国籍として最多の中国人の数も歩調を合わせるように、2020年、2021年は減少となっています。

出所:市川市公式Webサイト掲載「国籍別外国人数」(元資料は市川市の市民部市民課の資料)より作成

続いて、国籍別人口2位から5位までの4か国の籍を持つ人の数の推移を確認します。韓国又は朝鮮は、2018年には中国に次ぐ2位でしたが、コロナ禍前の2019年から減少しており、急増しているベトナム、微増傾向のフィリピンに抜かれて、2021年9月30日時点では4位になりました。ベトナムと同様、近年、人数の増加が顕著なのがネパールです。

出所:市川市公式Webサイト掲載「国籍別外国人数」(元資料は市川市の市民部市民課の資料)より作成

残念ながら、ベトナム、ネパールの人たちが増えている理由までは把握できていません。

というわけで、50万人弱の人口を抱える市川市には、

  • 100超の国・地域の人たち、約1万7千人が住んでいる
  • 外国籍人口のうち36%が中国人である
  • 最近はベトナムとネパールの人が顕著に増えている

ということを確認しました。

ちなみに、2021年9月末時点で、市川市内にその国籍の人が1人のみ住んでいる、という国は、25か国あり、2~9人という国は、32か国あります。また、ロシア人(73人)、ウクライナ人(8人)も住んでいます。ここ数年、多様性がホットな話題になっていますが、市川市には、多様なバックボーン(出自)を持った人たちが住んでいるのです。市川市は、大袈裟に言えば地球の縮図です。

「市川市は小さな地球」と言っても過言ではありません。
地球が大きな市川市とは言えないかもしれませんが。

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さて、市川市には、たくさんの外国人が生活していますが、特に南部の行徳地区には多くの外国人が住んでいます。

ご存じの方も多いと思いますが、行徳駅前にはムスリムが集う礼拝堂(モスク)があります。このモスクは、「ヒラーモスク(Hira Mosque Gyotoku)」という名前です。知ってはいても、どのような施設なのかまでは知らない方がほとんどなのではないでしょうか?
そこで、以下では、千葉大学の学生の皆さんが、社会福祉法人日本国際社会事業団(ISSJ)の協力のもとで作成した資料を参考に、ヒラーモスクの概要を紹介します。
(情報出所:千葉大学グローバルボランティア「行徳コミュニティマップ」(2021年11月)、https://www.chiba-u.ac.jp/crsgc/csmr/education/files/community.pdf

ヒラーモスクは、25年前の1997年に設立されました。
その後、2006年に改修され、現在(2021年11月時点)は、利用者の増加に伴い、増築予定です。

モスクには、パキスタン、バングラデシュ、シリア、イランをはじめ、多様な国の人が来訪するそうです。ムスリムでない日本人の訪問は、年に2、3回ほどで、大学生が多いとのことです。

モスクは、礼拝のための場である同時に、学びの場にもなっています。子どもの勉強会と、大人のための勉強会が行われているそうです。また、困っている人を助ける場でもあるとのことです。相互扶助の精神が強いイスラーム教では、困っている人がいたら、みんなで助けようという姿勢があります(例:地震発生時の避難所、臨時の宿泊所)。また、モスクは地域コミュニティとの関わりのための場にもなっています。地域の夏祭りへの参加、ラマダーン(断食)明けのパーティなど、積極的に活動しているとのことです。

ちなみに、行徳にはヒラーモスクがありますが、本八幡には、「市川日本語学院」があります。多くの外国人がここで日本語を学んでいます。
https://www.aiueo.academy/
※フェイスブックでは活動報告が頻繁におこなれています。

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市川市では、たくさんの外国人が生活しているということ(人数が多いだけでなく、その国籍も多様だということ)を綴りました。

先日、当サイトでも紹介した『江戸川河川敷牡蠣殻清掃活動』(参考記事)は、中国人の有志の方々が主催しているそうです。今月の活動には、中国人をはじめ、日本人や他の国の人たちが参加したとのことで(市川市外に住む人も参加したようです。また、フリースタイル市川のメンバーであるサワディこと澤田さんも参加しました!)、このような地域活動に多国籍の人たちが参加するのは、「小さな地球・市川市」らしくて良いなと思いました。

フリースタイル市川の現メンバーの国籍は、いずれも日本ですが、今後はメンバーの国籍も多様化するのではないかと思っています。その前に、まずは、外国籍の方々との交流イヴェントを開催したいと思います!

※参考記事:【コラム】人口と世帯からみる市川市の姿

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〈注釈〉

2021年9月末時点の市川市における国籍別人口は以下の通りです。
情報出所:市川市公式Webサイト掲載「国籍別外国人数」(元資料は市川市の市民部市民課の資料)