【コラム】チェーン店or地元店、どちらで買うか?それが問題だ。

コラム

先日、地域活性化(地域経済活性化)について考えながら、「地域経済循環分析」※1の資料を色々と眺めていました。

地方創生のWebサイトに、「(自治体職員向け)「RESAS地域経済循環マップ・地域産業連関表 研究会」結果報告(説明資料・分析事例)の公表について」(2018年6月6日)というWebページがあり(https://www.chisou.go.jp/sousei/resas/information/kenkyukai_kekka.html)、ここでは、地域経済循環分析についての説明と「RESAS地域経済循環マップ・地域産業連関表 研究会」で使用した地域経済分析用データの概要について記載した資料「地域経済循環分析について」(株式会社価値総合研究所)を閲覧することができます。

この資料のP20に、興味深い記述があったので、紹介します。

地域企業の地域経済に与える影響について

地域に根付いた地域企業の育成は地域経済において重要であり、小売業では、チェーン等の中央資本の小売業は地方卸ではなく、全国卸から仕入れるため、地域への波及効果が小さい。逆に、地元商店等は地域卸から仕入れるため、地域企業の利益となり、地域で所得が循環する構造となる。

出所:株式会社価値総合研究所「地域経済循環分析について」P20、https://www.chisou.go.jp/sousei/resas/pdf/180606_siryou1.pdf (太字は筆者)

地域経済活性化のためには、広域に店舗を展開しているチェーン店よりも、地域密着の地元店で、財・サービスを購入することが望ましい――そんな話を聴いたことがあるかもしれません。仕入れ先の卸売業との関係を説明しながら、このことを述べているのが、上の文章です。

また、この資料のP20に掲載されているグラフ(矢作弘『大型店とまちづくり』より作成された、アンダーソンビル地区(シカゴ)の地域経済活動に対する影響比較のグラフ)からは、

「店舗販売額のうち、地域への波及効果は何パーセントを占めるか?という観点で、地元店とチェーン店を比較すると、地元店の方がチェーン店よりも、地域への波及割合が高い

ということがわかります。

以下に3つの「例えば」※2を挙げてみます。

例えば…小売店の場合
地元店である「かわうそ商店」と、チェーンである「エクセレントストア(市川店)」の売上が共に100万円の場合
地元への波及は、地元店の「かわうそ商店」では44万円で、チェーンである「エクセレントストア(市川店)」の27万円を大きく上回ります。

例えば…サービス業の場合
地元店の「行徳ナイスサービス」と、全国チェーンの「ハッピ~パラダイス(行徳店)」の売上が共に100万円の場合
地元への波及は、地元店「行徳ナイスサービス」では76万円で、チェーンの「ハッピ~パラダイス(行徳店)」の40万円を大きく上回ります。

例えば…レストランの場合
地元店の「オシャレストラン大町」※3と、全国チェーンの「美味美味天国(大町店)」の売上が共に100万円の場合
地元への波及は、地元店の「オシャレストラン大町」では76万円で、チェーンの「美味美味天国(大町店)」の60万円を上回ります。

※店舗名、チェーン名はいずれも架空のものです。仮に実在する店舗・チェーンと同名であったとしても、それは偶然の一致であり、意図的に同名にしたわけではないことをご了承ください。

地元店で買い物をしよう、という呼びかけには、そのお店が売上を得て、長きにわたって地元で営業を続けらるように、という願いが込められていますが、それだけではなく、仕入れ先の事業者も地元にある場合が多いため、私たちが地元店で買い物をすることによる、地域経済への影響は、思いの外大きいのですよ、という話も隠れていたのですね。

チェーン店で買い物をするよりも、地元店で買い物をする方が、地域経済活性化につながります。(出所:イラストAC、いらすとやの画像を使用して筆者が作成)

チェーン店が大好きな私ですが、店舗選択で迷ったら、意識して地元店を選択するように心掛けてもいます。ちなみに、私が先週(2022年12月9日)足を運んだ地元店は、南八幡にある「Cafe Miele(カフェ ミエーレ)」さんです。店長さんと私は出身中学が共に市川市立下貝塚中学校という共通点もあり、このお店に親近感を抱かずにはいられないのです。

千葉県市川市南八幡にある「Cafe Miele(カフェ ミエーレ)」は、南イタリア好きのシェフが手間暇かけて作る絶品の一皿を、手頃な価格でお召し上がりいただけるイタリアンバルです。
中でも人気は、イタリア産の生ハム食べ放題!
ワインを片手に、思う存分ご堪能いただけます。
また、女子が集まる隠れ家としても人気の当店。
ふらっと立ち寄っていただくのはもちろん、デートや気の合う仲間とわいわい楽しむパーティーも大歓迎です!
女子会や誕生日会、サークルの打ち上げなど、どんなシーンでも楽しくお過ごしいただけます。
いっぱい食べていっぱい飲んでいっぱい笑って…、充実した時間をどうぞ!

出所:Cafe Miele(カフェ ミエーレ)公式Webサイト、https://www.cafe-miele.com/、2022年12月14日閲覧 太字は筆者

当サイトの連載シリーズ『源流』のVol.4、本八幡botさんへのインタヴューと記事の執筆を私が担当したのですが、昨年の今頃(2021年12月7日)、「Cafe Miele(カフェ ミエーレ)」でインタヴューを行ったのでした。

それでは、今日は、こちらの歌を聴きながら(あるいは歌いながら)お別れです。ごきげんよう!

貝塚の地にさわやかな
学びの風がわきあがる
光る風こそ我ら私ら(私ら)
胸にはいつも夢多く
知識を求め身をきたえ
未来の空へ吹いてゆく
心のふるさと下貝塚中学校

出所:「下貝塚中学校校歌」(作詞:三越佐千夫)、https://ichikawa-school.ed.jp/shimokai-chu/kouka、太字は筆者

* * * * *

〈注釈〉※1:地域経済循環分析は、〈市町村ごとの「産業連関表」と「地域経済計算」を中心とした複合的な分析により、「生産」、「分配」及び「支出」の三面から地域内の資金の流れを俯瞰的に把握するとともに、産業の実態(主力産業・生産波及効果)、地域外との関係性(移輸入・移輸出)等を可視化する分析手法です。地域のエネルギー代金収支等を把握し、環境施策の立案に生かすだけではなく、経済・社会的課題の同時解決に向け、地方創生関連等の業務などへの活用も期待されます。〉(出所:環境省Webサイト、https://www.env.go.jp/policy/circulation/index.html

※2:「例えば」といえば、30年前1992年)の5月に発売されたこの歌を思い出します。

たとえば君がいるだけで

心が強くなれること

なにより大切なことを

気付かせてくれたね

出所:米米CLUB「君がいるだけで」(作詞:米米CLUB) 太字は筆者
金城武氏が「只要你和我」という曲名でカヴァーしたことでも知られる、米米CLUBの13枚目のシングル「君がいるだけで」。短冊形の8cmCDシングルのジャケットが懐かしいですね。税抜き価格777円というのも印象的です。

※3:「オシャレストラン大町」のイメージは冒頭の写真の通りです。この写真は、photoACというフリー画像サーヴィスより取得したもので、「ローカル感あふれるレストラン」と題されています。

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