【コラム】「市川市基本構想」に「人権を尊重し、世界平和に貢献します」と書かれています

コラム

過日、公開した記事に、〈「市川市基本構想」って何?という質問には、後で(あるいは稿を改めて、後日)答える〉と書きました。

誰が?

私が。

というわけで、その時の約束を果たすべく、今日は君のために歌を歌います。あ、間違えました。今日は、堅苦しい文章を淡々と綴ります。

早速ですが、「市川市基本構想」(以下、単に「基本構想」とも記します)なるものは、何かという話ですが、それ単体でそびえ立つ巨塔、というわけではないのです。「市川市総合計画」を構成する要素のひとつと言うべきものなのです。

出所:市川市公式Webサイト「市川市総合計画『I&Iプラン21』」(更新日:2023年6月30日)
https://www.city.ichikawa.lg.jp/pla01/1541000004.html、2023年12月5日閲覧
これを元に作成

上の図は、「市川市総合計画」を、基本構想、基本計画、実施計画が構成しているということを示しています。

「基本構想」は、概ね25年という長い計画期間のもので、市川市が目指すべき将来都市像や基本目標を定めたものです。今の基本計画は、2001年度(平成13年度)を初年度とするもので、2025年度(令和7年度)が目標年度です。「基本構想」に記された目標は、2025年度までに達成できるのかどうか、注目しましょう。

本稿は、これについて説明することをミッションとして書き始められたので、これにて筆を置く(そっと筆を置く)ということにしても良いのですが、筆に勢いがあるので、引き続き走らせますね。

何を?

筆を。

というわけで、続いて、見ていきましょう。「基本計画」ですが、これは、「基本構想」を具体化するための、基本的な施策を定めたものです。

以前に当Webサイトで、この「基本計画」を見たことがありました(よ)ね。え?覚えていませんか?ほら、あったじゃないですか。

このコラムや、

このコラムですよ。

それはさておき、「実施計画」ですね。「実施計画」というのは、「基本計画」に示された施策を実現するための具体的な事業を定めたものです。

現在、進行中の「基本構想」と、「基本計画」、「実施計画」を、その実施期間(計画期間)とあわせて見てみましょう。市川市公式Webサイトに掲載されている図表を、見やすいように縦に変換したものを掲載します。

出所:市川市公式Webサイト「市川市総合計画『I&Iプラン21』」(更新日:2023年6月30日)
https://www.city.ichikawa.lg.jp/pla01/1541000004.html、2023年12月5日閲覧
これを元に作成

まぁ、これを見せられても、中身がわからなきゃ何とも言えないぜ!と言いたくなるお気持ち、お察しします。中身を知りたい人は、

市川市公式Webサイト
市川市総合計画「I&Iプラン21」(更新日:2023年6月30日)
https://www.city.ichikawa.lg.jp/pla01/1541000004.html

にアクセスしてみてください。

さて、本稿のミッションであった、「市川市基本構想」の解説ですが、もう少し見てみましょうか。この「基本構想」では、まちづくりの基本目標として、以下の5つが掲げられています。

  1. 真の豊かさを感じるまち
  2. 彩り豊かな文化と芸術を育むまち
  3. 安全で快適な魅力あるまち
  4. 人と自然が共生するまち
  5. 市民と行政がともに築くまち

5つあるまちづくりの基本目標の1つ目に挙げられているのが、「真の豊かさを感じるまち」です。「基本構想」では、「真の豊かさを感じるまち」を実現するための「施策の方向性」が、これまた5つ定められています。

  1. 健康で安心して暮らせる、地域福祉の充実したまちをつくります
  2. 豊かな人間性を育み、創造力あふれる子どもを育てます
  3. 生きがいを見いだす、いきいきとした生涯学習社会をつくります
  4. 誰もが安心して働くことができる環境をつくります
  5. 人権を尊重し、世界平和に貢献します

今、施策の方向性の5つ目の文言には「世界平和に貢献する」とありますね。あえて赤太字にし(てみ)ました。強調のために。

昨年(2022年)の2月に、ロシアがウクライナに侵攻して以来、今もロシアとウクライナは戦闘状態にあります。ウクライナ軍で何人の死者が出たかは、軍事機密ということで、公表されていませんが、かなり多くの犠牲者が出ていることでしょう。ロシア側についても同様です。

また、今年(2023年)の10月7日、パレスチ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスは、イスラエルを襲撃しました。イスラエルはハマスにただちに反撃しましたが、テロ行為への復讐の域を遥かに超える攻撃は、ジェノサイド(計画的・意図的に対象となる集団を破壊すること)になってしまっています。テロと全く関係のない子どもたちがたくさん虐殺されているのです。

今挙げた、ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナという2つのケースの他にも、世界中で戦争、紛争、戦闘行為、暴力行為、破壊行為が行われています。

今は、ただ、このように(下のイメージのように)言うことくらいしかできません。あくまでも一人の人間として。
※フリースタイル市川のメンバーであるという所属・属性・肩書とは何ら関係のない、個人の主張をこの場を借りてさせてもらうことをお許しください。嫌悪感を覚える人がいるかもしれません。批判は(フリースタイル市川ではなく)私個人が甘んじて受けます。

マイクの前で「STOP GENOCIDE !!(虐殺やめろ!!)」と訴える筆者のイメージ。
マイクの前で「虐殺やめろ!!(STOP GENOCIDE !!)」と訴える筆者のイメージ。

なお、上の2枚の写真(図)は、平和を希求するという目的において自由に使用していただいて構いません。

GIVE PEACE A CHANCE !!

年末年始、寒くてひもじい思いをしないで済みますように。怖い思いをしなくて済みますように。あなたがどこにいても。

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執筆日 2023年12月5日、27日
公開日 2023年12月27日