【コラム】スーパーマーケットの店舗数 in 市川市(チェーン別、町別)

コラム

公開日 2023年2月24日
更新日 2023年4月21日 ※まいばすけっと情報を加筆

カジツ、といっても、フルーツ(果実)ではなく、過ぎ去りし日(過日)のことですが、当Webサイトで、コンビニエンスストアの店舗数(主要チェーン別、市川市内全域および町別)に関する記事を公開しました。

最近ではコンビニでも果実を扱う店が増えていますが、果実を買うならば、青果店、スーパーマーケット(食品スーパー)といった食品の専門小売店、あるいは、総合スーパーやディスカウントストア等の食品売場で、という人が今なお多いことでしょう。

実は今、市川市では、スーパーマーケットに関するホットな話題がいくつかあるのです。

鬼高にある「私のわくわくスーパー市川店」がしばらくの間、営業休止状態にあり、普段利用している人はヤキモキしている、ということや、若宮の「かどや」(全日食チェーン)が閉店したことにより、この地区が買い物困難地になってしまったこと、そして、「ダイエーいちかわコルトンプラザ店」の移動販売車が週1回この地区を訪れることが決まったこと、直近では、2月7日に、「ヤオコー市川田尻店」のすぐ近くで営業していた「メトロ市川店」が閉店した跡地に「オーケー市川田尻店」がオープンした、ということ et cetra.

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さて、このように、昨今、市川市のあちこちで話題になっているスーパーマーケットは、皆さんの普段の食生活を支えてくれる存在とも言えます。本稿では、市川市にどんなスーパーマーケットがあるか、ざっと調べた範囲ではありますが、綴ってみたいと思います。

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ところで、コンビニエンスストアの主要チェーンと言えば、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、ポプラ、デイリーヤマザキといったあたりが思い浮かぶでしょうか。あるいはNEWDAYSを挙げる人もいるかもしれません。また、北海道に行く機会がある人はセイコーマートをご存知かもしれません。

かつては、am/pmやサークルK、サンクス、ホットスパー、ココストア、サンエブリー、パワーコンビニ情熱空間※1など、多種多様なチェーンがありましたが、買収が相次ぎ、上位集中化が進んだ結果、今では有力なコンビニ・チェーンは数えるほどしかありません。

一方、スーパーマーケットは、市川市内を見渡しても、かなり多くのチェーンが存在することがわかります。全国になれば言わずもがな、相当数のチェーンがあり、必ずしも経営環境が良好なわけではない状況でも、住民の支持を集める有力なスーパーマーケットが多数存在しているのです。

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さて、前置きが長くなりました。まず、純然たる食品スーパーをスーパーマーケットと捉えることに加え、「イオン」のような総合スーパーや、「ドン・キホーテ」のようなディスカウントストアも本稿ではスーパーマーケットとして扱います。ただし、ドラッグストアは含めません。「房の駅」や「オナカスイタ」は、準スーパーマーケットとし、含めることにします。

このような緩いルールを設けたところで、市川市内の、「チェーン別のスーパーマーケット店舗数」を確認しましょう。2023年2月14日時点の店舗数です。

※を付した「房の駅」、「オナカスイタ」は、準スーパーマーケットという位置づけ。市川市内にオリンピックは3店舗ありますが、2店舗は食品を販売しないディスカウントストアのため含めていません。

主要チェーンと私が独断でピックアップした企業・屋号の店舗数を確認し、チェーンではないスーパーマーケットをいくつか表に加えていきました。こうして上のような表を作ったわけですが、準スーパーマーケット3店舗を含め、合計73店舗でした、この表にに含まれないスーパーマーケットもあるでしょうが、ざっくり、市川市内にはスーパーマーケットが約70店舗ある、と言えると思います。

続いて、チェーン別の店舗数が多い方から確認します。

「マルエツ」が7店舗で最多でした。千葉県内には50店舗あるそうです(2023年1月26日時点)。

2位は6店舗の「ワイズマート」と「アコレ」です。「ワイズマート」は本社が浦安市にあるので、地元企業と言ってよいですね。「アコレ」はイオン系の小型ディスカウント・スーパーです。

注目すべきは、3位、「まいばすけっと」です。5店舗ですが、2021年10月22日に南行徳メトロセンター店が千葉県第1号店としてオープンして以来、短期間に5店舗になりました。アコレと同じくイオン系の小型スーパーマーケットですが、(北海道を除くと)長らく東京都と神奈川県にしか出店していませんでした。千葉県と埼玉県には、同じイオン系小型スーパーマーケットのアコレが出店しており、棲み分けていたと思われます。(2023年4月21日加筆:本日時点で「まいばすけっと」は7店舗あり、さらに近い将来、冒頭で言及した「かどや」跡地にも出店することが明らかになりました。2021年10月22日に南行徳メトロセンター店を出したのが「まいばすけっと」の千葉県初出店でしたが、それから1年半で市川市内で最も店舗数が多いスーパーマーケットになるわけですね。既にマルエツに並んで首位タイですが)

このような表を作成する時、どこまで分けるか/どれとどれを同一のものとみなすか、という「分類」の考え方で頭を悩ますものなのですが、ここでは私の独断と偏見でズバッと分類しています。

表の中で、たとえば(君がいるだけで※2、否、)「ワイズマート」や「紀ノ国屋」、「ドン・キホーテ」といったチェーンには、複数の屋号(看板に書かれる名前)が存在しています。

ワイズマート
・北方店、南行徳店、シャポー市川店はワイズマート
・北国分店はワイズマートディスカ
・大野店、末広店はワイズディスカ

紀ノ国屋
・シャポー市川店はデイリーテーブル
・ニッケコルトンプラザ店は紀ノ国屋アントレ

ドン・キホーテ
・行徳駅前店は通常のドン・キホーテ(通称ピュア・ドンキ)
・本八幡店はMEGAドン・キホーテ
・南行徳駅前店はピカソ

他にも、ベルクとフォルテ(NSC=ネイバーフッドショッピングセンター)、ダイエーとイオンフードスタイルbyダイエー(とイオンタウンの関係)などなど、まぁ色々とあるのですが、隘路に迷い込んで抜け出せなくなると困るので(もしもの時は「リレミト」※3で…)。

各チェーンの店舗名は注釈に掲載しておきます※4

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続いて、町別の店舗数を確認します。市川、コルトンプラザのある鬼高、行徳駅前、南行徳駅のある相之川、八幡といった町にはスーパーマーケットが多いですね。鬼高以外は鉄道駅があります。

※には準スーパーマーケットと位置付けた店舗が含まれます。カッコ内は”準”を除いた店舗数です。

77ある町のうち、表に名のある34の町にはスーパーマーケットが存在しますが、表にはない43の町には1つもありません。町の数でいうと半数以上がスーパーマーケット無し町です。買い物困難地域となっている場所が市内に少なからずあるのだろうということが想像できます。

▼スーパーマーケットが存在しない市川市内43の町
曽谷、二俣、高谷、東大和田、平田、福栄、大洲、国府台、北方町、真間、若宮、新井、入船、鬼越、柏井町、河原、東国分、本塩、稲越、押切、上妙典、香取、北国分、高谷新町、幸、下新宿、下妙典、須和田、関ヶ島、高石神、高浜町、千鳥町、稲荷木、中山、新浜、東浜、日之出、広尾、二俣新町、奉免町、本行徳、湊、本北方
(あくまでも筆者の定義により、かつ、筆者が大雑把に調べたものである点に十分ご注意ください)

市川市内のコンビニエンスストアの店舗数(5チェーン計、NEWDAYSは含まず)は、2023年2月13日時点で、150 181でした。スーパーマーケットの店舗数は、今回私がカウントしたところ、73店舗だったので、コンビニの約半数4割ということですね。

市川市内には、スーパーマーケットの激戦区と呼びうるような店舗が「密」な場所がある一方で、「疎」な場所もあります。言い換えれば、店舗は満遍なく存在するのではなく、偏在しており、スーパーマーケットのない買い物困難地域に住む人は、わざわざ遠方の店まで買い出しに行くなどの苦労を負うことになります。

青果の扱いのあるコンビニエンスストアが増えているとはいえ、売場面積は小さく、販売されているカテゴリーも商品数も限られているため、青果・精肉・鮮魚といった生鮮三品を買いたい人にとって、コンビニエンスストアは、スーパーマーケットの代替としては十分ではないでしょう。

2021年10月から市内で出店を始めた、まいばすけっと、あるいは同じグループのアコレといった小型スーパーマーケットは、売場面積が大きな標準的なスーパーマーケットと比べ、出店用地確保は容易でしょうから、近隣にスーパーマーケットや青果店がない地域に、これらの小型店舗が出店してくれることを願ってやみません。あるいは、生鮮食品をしっかりと扱うコンビニエンスストアやドラッグストアの出店でも、ある程度は住民の食を支える存在たりうるかもしれません。

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日本の人口が増加していた時代、チェーン小売業は、とにかく新規出店を続けることで、全店売上の増加を図ってきました。

ところが、人口が減少し始めると、各チェーンは、相対的に人口が多い地域への出店を優先するようになります。このような場所は店舗が密になり、店舗間競争が激化するため、競争に敗れた店舗は撤退し、競争力のある店舗が残ります。

他方、相対的に人口が少ない地域の店舗は、売れない、儲からないため、他店との競争はほとんどなくても、店舗が撤退することがあります。チェーンストアの場合、物流の効率性を高めることも重要なので、ある程度、自社の店舗が「密」な状態にある方が望ましいわけですね。すると、かつては当該地域に複数の店舗を展開していたチェーンが、少しずつその地域から店舗を減らしていき、最終的には、店舗を「疎」な当地に残し続けるよりも、自社店舗が「密」にある場所に、リソースを注ぐ方が良いと判断し、その地域から完全撤退するということもあります。

このようにして、ますます店舗の偏在化が進みます。

今はネット通販(電子商取引、E-Commerce略してEC)もあるし、リアル店舗がなくても良いじゃない、と言うなかれ(ミステリと言うなか※5)!生鮮食品をネットで注文することに抵抗を感じる人は今なお多いのです。

おっと、話が長々し尾を伸ばしてしまいました。素直に I’m Sorry※6

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今日のおさらいです。

  • 市川市内にスーパーマーケットは約70店舗ある
  • 市川や鬼高といった町にはスーパーマーケットが各7店舗もある
  • 77ある町のうち半数以上の43の町にはスーパーマーケットがない
  • 市川市内に5店舗以上あるスーパーマーケットのチェーンは、マルエツ、アコレ、まいばすけっと、ワイズマート

それでは、また、お会いしましょう!バイチャ!※7

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〈注釈〉

※1:「パワーコンビニ情熱空間」は、2006年~2008年にドン・キホーテが出店していたコンビニエンスストアです

※2:「例えば~」というと、「君がいるだけで」を連想してしまいます。米米CLUBが1992年に発表したナンバーを。

※3:「リレミト」はドラゴンクエストに登場する呪文で、この呪文を唱えると、洞窟や塔などから一瞬にして脱出することができます。

※4:2023年2月14日時点の、市川市内のスーパーマーケット各チェーンの店舗名(カッコ内は町名)は以下の通りです。

ワイズマート
北国分店 (堀之内)
大野店 (大野町)
末広店 (末広)
北方店 (北方)
南行徳店 (南行徳)
シャポー市川店 (市川)

ダイエー
市川店・イオンフードスタイル (市川)
いちかわコルトンプラザ店 (鬼高)
市川大和田店・イオンフードスタイル (大和田)

西友
行徳店 (行徳駅前)
新浜店 (行徳駅前)
本八幡店 (南八幡)

マルエツ
市川大野店 (南大野)
市川菅野店 (菅野)
行徳店 (行徳駅前)
行徳駅前店 (行徳駅前)
東菅野店 (東菅野)
南行徳店 (相之川)
南八幡店 (大和田)

紀ノ国屋
シャポー市川店 (市川)
ニッケコルトンプラザ店 (鬼高)

クイーンズ伊勢丹
本八幡店 (八幡)

ドン・キホーテ
MEGAドン・キホーテ本八幡店 (南八幡)
行徳駅前店 (行徳駅前)
ピカソ南行徳駅前店 (相之川)

オーケー
本八幡店 (八幡)
市川田尻店 (田尻)

ヤオコー
市川中国分店 (中国分)
市川新田店 (新田)
市川田尻店 (田尻)

ベルク
市川原木店 (原木)
フォルテ行徳店 (加藤新田)

ライフ
市川国分店 (国分)

イオン
市川妙典店 (妙典)
南行徳店 (南行徳)

マックスバリュエクスプレス
市川店 (新田)

アコレ
相之川2丁目店 (相之川)
伊勢宿店 (伊勢宿)
市川南大野店 (南大野)
塩浜4丁目店 (塩浜)
湊新田2丁目店 (湊新田)
南行徳1丁目店 (南行徳)

まいばすけっと
南行徳メトロセンター店 (相之川)
妙典駅店 (富浜)
欠真間2丁目店 (欠真間)
市川駅南店 (市川南)
市川大和田5丁目店 (大和田)

ヤマイチ
南行徳店 (相之川)

業務スーパー
市川菅野店 (菅野)
北国分店 (堀之内)
行徳店 (宝)

オリンピック
行徳店 (塩焼)

オオゼキ
市川店 (市川)

ビッグ・エー
市川新田店 (新田)
市川曽谷店 (下貝塚)

ベルクス
市川堀之内店 (堀之内)
市川宮久保店 (宮久保)

市川鬼高店 (鬼高)

新鮮市場アタック
市川宮久保店 (宮久保)

私のわくわくスーパー
市川店 (鬼高)

エコ・ピア
八幡店 (八幡)

コープみらい
市川店 (鬼高)

カスミ
本八幡店 (八幡)

エコス
市川島尻店 (島尻)

リブレ
松飛台店 (大町)
リブレキッチン国府台店 (市川)

ショッピングふじき
(ショッピングふじき) (国分)
 ※全日食チェーン

セレクション
行徳店 (湊新田)

ジェーソン
欠真間店 (欠真間)

スーパーヤマザキ
市川店 (市川)

オナカスイタ(UnaCasita)
ダイエーいちかわコルトンプラザ店 (鬼高)

房の駅
NIKKE COLTON PLAZA 房の駅 (鬼高)
シャポー市川店 (市川)

※5:「ミステリと言う勿れ」は、田村由美さんによるミステリー漫画で、2017年に連載がスタートしました。2021年に第67回小学館漫画賞一般向け部門を受賞しています。

※6:「素直にI’m Sorry」は、チェッカーズの18枚目のシングルで、35年前、1988年10月21日に発売されました。

※7:「バイチャ!」は、アラレちゃんが用いる別れの言葉です。