【コラム】夏をあきらめないで

コラム

2020年の春から始まったコロナ禍(コロナ・カ)※2は、未だ終息せず、2022年も上半期が終わり、夏がやってきました。

市川市内の各地で毎年行われていた夏祭りのほとんどが、2020年、2021年と、2年連続で中止になったと思われます。そして、今年、2022年の夏も、中止を余儀なくされたお祭りは少なくないはずです。

人が集まり、密な状況が生まれる夏祭りは、新型コロナウイルスの感染を引き起こす可能性が高く、開催することで感染症が拡大してしまうと、医療機関の逼迫などの負の影響も想定されます。このようなリスクを想定して、夏祭りを開催しないという決断をする主催団体が、今年も多いようです。

真間で40回以上行われてきた「市川ほおずき市」も、今年は開催されません。風物詩として地域の人たちに長らく親しまれてきたお祭りが開催されないのは、実に寂しいことです。「市川ほおずき市」が開催されないことを寂しく感じる人たちは、しかし、ただ寂しさの冷たい水の底でじっとうずくまっているだけではありませんでした。水の底から出た有志の人たちは、今年の夏、新しいお祭りである、「真間手児奈夏まつり」を立ち上げました。

コロナ禍の最中であり、開催には、賛否両論あったでしょうが、感染対策を講じて、これまで行われてきた伝統的なお祭りとは別に、新しい形で夏祭りを開催しようと動いた人たちに拍手を送りたいです。

「第1回真間手児奈夏まつり」は、2022年7月23日(土)に、手児奈霊神堂を会場として、市川駅北口周辺や真間地域の住人や各種団体、地域企業の協力のもとで開催されました。

3年ぶりの手児奈太鼓に会場大盛り上がり!

出所:「第1回真間手児奈夏まつり」で手児奈太鼓の演奏を見た人の発言より(2022年7月23日)

噂によると、「市川市の小さな楽団」こと、「ノスタルジー&ルミエール」も、音楽ステージに出演する可能性があったそうですが、それは実現しなかったそうです(オリジナル・ソングの他、夏ソングとして、サザンオールスターズの「真夏の果実」、「希望の轍」をプレイする構えだったようです。メンバーは「第2回真間手児奈夏まつり」への出演に意欲を燃やしているとのこと)

2022年7月23日(土)に開催された「第1回真間手児奈夏まつり」の開催告知ポスター。画像は主催者提供のものです。

また、「第1回真間手児奈夏まつり」と同日、妙典のコワーキング・スペース兼シェアス・ペースの「gate.」では、「夏祭り&夕涼み」が開催されました。

2022年7月23日(土)にgate.で開催された「夏祭り&夕涼み」の開催告知ポスター。画像は主催者提供のものです。

今回開催された「夏祭り&夕涼み」には、「まがりなりにもタイ食堂」さん(タイ式豚しゃぶごはん、タイ式焼き鳥、タイジュース各種を提供)、「カナモフラージュ」さん(色鮮やかな、わたあめを提供)、そして、「gate.」さん(ソフトドリンク、クラフトビールを含むアルコール飲料、おつまみ、軽食を提供)が出店、私は参加できませんでしたが、浴衣姿の主催者&浴衣姿の参加者の様子からは、とても楽しそうなイヴェントだったことがうかがえました。

「gate.」では、これまでも、主に土曜日に、様々なイヴェントが開催されており(主催者がgate.ではないもの、例えば「珈琲音楽 in gate.」や「妙典一箱古本市」のようなものを含む)、地域の人たちにとっての楽しみを創出していますが、先日行われた「夏祭り&夕涼み」も、とても居心地のよさそうな小さなお祭りで、夏の定番イベントになるポテンシャルを秘めていると思います。

過去に「gate.」で開催された、非常に魅力的なイヴェント「珈琲音楽」の告知ポスターです。

2022年、夏。

市川市内では、お祭りなどのイヴェントの開催が予定されています。各主催者は、新型コロナウイルスの感染者数やリスクをみながら、開催するかどうか、開催する場合でも、規模を縮小するかどうかなどを、直前まで検討することでしょう。

夏のイヴェントに関する情報は、各主催団体のWebサイトやSNSでチェックする他、「市川にゅ~す」さんのWebサイトTwitterをみると、市内各地のイヴェント情報をまとめて確認できて便利ですね。

これから行われる夏イヴェントのひとつ、「第43回ミニ市川ふるさと祭り」(2022年7月31日)の概要を、「市川にゅ~す」さんの記事(Webサイト)より引用します。演奏、演舞、縁日が行われる他、「市川まちガチャ」も登場するようです。

第43回ミニ市川ふるさと祭り 概要

市川ふるさと祭りはこれまでゆうゆうロードで行われていましたが、今回は規模を縮小して大洲小で行われます。

・開催日:2022年7月31日(日)
・時間:10:00~16:00
・会場:大洲小学校校庭

※小雨決行

出所:市川にゅ~す、「第43回ミニ市川ふるさと祭りが7/31(日)大洲小にて開催されますよ、演奏やステージ演舞、縁日も」(2022年7月24日)、https://ichi-24.jp/archives/32924、2022年7月25日閲覧

「市川まちガチャ」については、以下の記事をご覧ください。

猛暑の日々が続きますが、しっかりと水分補給と栄養補給をして、健康に十分気をつけ、夏を楽しみましょう!

それでは、このソングを聴きながらお別れです。ノスタルジー鈴木がお送りしました。

鎮座DOPENESS×環ROY×U-zhaan / サマージャム’95 ※3

夏を通して過去と現在を行き来する鎮座DOPENESS×環ROY×U-zhaanを撮影したロードムービー風MV。自然豊かなロケーションで、素朴ながらもにぎやかな夏の1ページを表現しています。そして、MV終盤にはスチャダラパーの友情出演も。

出所:HODWN(ホーダウン)公式Webサイト、https://hodwn.com/works/40/

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〈注釈〉

※1:本稿のタイトル、『夏をあきらめないで』について、サザンオールスターズ、あるいは、研ナオコ氏の「夏をあきらめて」と、ex-あみん、岡村孝子氏の「夢をあきらめないで」を融合したもの、という指摘があることを予想していますが、その指摘はあながち間違いではありません。

※2:「コロナ禍」について、インターネット上の「goo辞書」では、次のように説明されています。
〈コロナ‐か〔‐クワ〕【コロナ禍】 の解説
新型コロナウイルス感染症の流行によって引き起こされる、さまざまな災い。感染症自体だけでなく、それを抑止するための行動制限、社会・経済活動の自粛や停滞、人々の疑心暗鬼なども、広く含む〉

※3:〈「サマージャム’95」はスチャダラパーが1995年にリリースしたアルバム「5th Wheel 2 the Coach」の収録曲で、のちにシングルカットされたサマーチューン。カバーバージョンのトラックはU-zhaanが演奏するインドの打楽器タブラとカンジーラのみで作られており、ラップはBoseのパートを環ROYが、ANIのパートを鎮座DOPENESSが担当している。なおMVにはスチャダラパーも出演しており、6人の共演シーンが楽しめる〉
出所:音楽ナタリー、「鎮座DOPENESS×環ROY×U-zhaanがカバーしたスチャ『サマージャム’95』MV」(2016年7月24日)、https://natalie.mu/music/news/195638、2022年7月25日閲覧