【フードバンクにゅ~す】2022年7月19日

フードバンク

11日ぶり、4回目となる「フードバンクにゅ~す」※1をお届けします。後半には、私たちのニュース(今後実施予定のイヴェントのお知らせ)も掲載しています!

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「イケア協力で全面改装 子ども食堂おしゃれに 船橋・浜町商店街『ハレカフェ』」(2022年7月18日)

千葉県船橋市の浜町商店街の一角で子ども食堂の開催を3年続けているカフェ「ハレカフェ」が、同じ浜町地区にあるスウェーデン家具店「イケア」の協力で全面改装された。住民らの憩いの場として営業し、収益を子ども食堂の資金に充てている同カフェ。イケアが提供した家具や内装でよりおしゃれになった。改装後初の子ども食堂開催日も多くの親子が訪れ、ボランティアの若者らと交流して手作り弁当を受け取った。

(中略)

照明や壁、ベビールーム・トイレも刷新されたカフェの装いは「おしゃれ」と好評。

出所:千葉日報Webサイト、「イケア協力で全面改装 子ども食堂おしゃれに 船橋・浜町商店街『ハレカフェ』【地方発ワイド】」(2022年7月18日)、https://www.chibanippo.co.jp/news/local/957459、2022年7月19日閲覧

「NPO法人抱樸『希望のまちPJ』に北九州市がふるさと納税型CFで財政支援表明」(2022年7月13日)

NPO法人抱樸(ほうぼく)の奥田知志理事長ら希望のまち推進協議会設立のための準備会メンバーが、福岡県北九州市の北橋健治市長を訪問し「希望のまちプロジェクト」の進捗報告を行った。北橋市長から、2022年内にふるさと納税型クラウドファンディングを実施し、希望のまちプロジェクトへ財政的支援を行う意向が表明された。

抱樸は2020年4月、北九州にある暴力団の工藤会本部事務所の跡地を民間企業から買い取り、暴力団の活動拠点であった地を、子どもや若者を含む全世代が地域で共に生きていくための拠点として再生させる事業「希望のまちプロジェクト」をスタート。2022年3月に、全国の方々の寄付によって金融機関から借り入れていた土地購入資金1億3,000万円を完済し、同年4月から施設建設に向けた寄付キャンペーンを開始している。

施設は2024年度中の完成を目指しており、2022年度に寄付額3億円を目指す。希望のまちプロジェクトでは、生活困窮者などの居住を支える救護施設や子どもとその家族の支援センター、また地域の交流拠点などの創設を検討しているという。

(中略)

設立準備会のメンバーには抱樸に加え、北九州市の「社会福祉協議会」「高齢社会をよくする北九州女性の会」「フードバンク北九州ライフアゲイン」「子ども食堂ネットワーク」の4団体が参加。今後はさらに参加団体を募る予定だという。

出所:HEDGE GUIDE、「NPO法人抱樸『希望のまちPJ』に北九州市がふるさと納税型CFで財政支援表明」(2022年7月13日)、https://hedge.guide/news/houboku-202207.html、2022年7月19日閲覧

「『フードドライブ』活動拡大 新たに神奈川県、千葉県の14店舗で活動開始!」(2022年7月4日)

マルエツは、食に不安を抱く子育て家庭の増加等、地域社会の課題解決や食品ロス削減に貢献する「フードドライブ」活動について、実施店舗を順次拡大し、6月末までに神奈川県横浜市の9店舗、千葉県市川市の5店舗、計14店舗で新たに活動を開始いたしました。

(中略)

このたび、既に連携いただいている「NPO法人フードバンク横浜」、「NPO法人らいおんはーと」のご協力のもと、新たに神奈川県横浜市と、初の活動エリアとなる千葉県市川市で同様の取り組みを開始いたしました。

新たな活動開始に伴い、当社の「フードドライブ」活動の実施店舗は、6月末現在で東京都6店舗、埼玉県2店舗、千葉県8店舗、神奈川県15店舗の計31店舗となりました。

出所:株式会社マルエツ、ニュースリリース「『フードドライブ』活動拡大 新たに神奈川県、千葉県の14店舗で活動開始!」(2022年7月4日)、https://www.maruetsu.co.jp/corporate/newsrelease/pdf/newsrelease220704.pdf、2022年7月13日閲覧

新たにフードドライブを開始する市川市内のマルエツ5店舗(連携する団体はNPO法人らいおんはーと)は以下の通りです。

  • マルエツ東菅野店
  • マルエツ行徳店
  • マルエツ市川大野店
  • マルエツ市川菅野店
  • マルエツ南行徳店

「食品ロス削減 未来へつなぐ 三重」(2022年7月7日)

食品ロスの削減を生活困窮世帯の支援にもつなげようと、県は昨年7月、余った食料を寄付したい企業・自治体と、生活困窮世帯を支援している県内の団体をつなぐインターネット上のマッチング事業「みえ~る」の運用を始めた。

ホームページ(https://www.miefood.jp)に、企業などが寄付したい食料を登録し、フードバンクや子ども食堂などの団体が先着順で申し込む仕組み。今年5月末までに193件のマッチングを行い、賞味期限が迫ったレトルト食品など計5・3トンが団体に渡った。

津市豊が丘3丁目の「フードバンク多文化みえ」では毎週土曜日、「みえ~る」などを通じて入手した食料を、県内各地で困窮世帯に食料を配っている市民団体に配布している。代表の青木幸枝さんによると、コロナ禍で外国人世帯を中心に食べる物に事欠く家庭が急増したといい、昨年度は46団体に食料や飲料計49・6トンを配布した。最近の物価上昇で食料を必要とする世帯は増え続けているといい、青木さんは「貧困や飢餓の根絶こそSDGsの最も大切な目標ではないか。もはや遠い国の問題ではなく、政治は声なき人たちの声に耳を傾けるべきだ」と注文をつけた。

出所:朝日新聞デジタル、「食品ロス削減 未来へつなぐ 三重」(2022年7月7日)、https://www.asahi.com/articles/ASQ7663N2Q6YONFB00R.html、2022年7月13日閲覧

「困窮者支援 倉敷に公共食料庫 ウイルパワー、ハローズと連携」(2022年7月12日)

資源の循環、食品でも―。家電製品や家具のリユース・リサイクルショップを運営するウイルパワー(倉敷市福田町古新田)は、スーパーのハローズ(本部・早島町早島)と協力し、食べ物を必要とする人たちに無料で届ける「コミュニティパントリー」(公共食料庫)の活動を進めている。

ウイルパワーの江川健次郎社長(56)がフードバンク事業に取り組む知人の話に共感し、3月に始めた。会社の敷地内にありリユース学生服の譲渡に使っていたコンテナハウスを活用し、室内に冷蔵庫や冷凍庫、棚を設置。同社スタッフが倉敷市内のハローズ7店舗から、賞味期限が迫って店頭から撤去した食品を週1回、回収して保管している。連携する支援団体がコンテナを訪れ、持ち帰る仕組み。

出所:山陽新聞デジタル、「困窮者支援 倉敷に公共食料庫 ウイルパワー、ハローズと連携」(2022年7月12日)、https://www.sanyonews.jp/article/1283271/、2022年7月13日閲覧

「若者の斬新な意見を政界に フードパントリーで社会活動 筑波大付属坂戸高校・高橋さん、亀谷さん」(2022年7月6日)

筑波大付属坂戸高校(埼玉県坂戸市)三年の高橋愛美(まなみ)さん(18)と亀谷凪沙(なぎさ)さん(17)は、貧困世帯などに食料を無償配布するフードパントリーに取り組む。活動を通じて若者も社会に積極的に関われると知り、それが多様性につながると感じている。政治の世界にも若い世代が増えてほしいと願う。

同校のフードパントリーは昨年二月に始まった。現在はメンバー約二十人で二カ月に一回、校内で実施。地元のひとり親家庭など二十世帯が訪れ、寄付された飲み物やおやつ、缶詰などを配っている。活動は生徒の働き掛けで始まったが、地元企業や坂戸市も関わる。当初二人は「大人が主導権を握るのかな」と不安もあったが、実際は自分たちの考えも尊重され、年齢を気にせず意見を出し合いながら活動しており「高校生でも社会に参加できる」と自信を持てた。

「私たちのことを同年代の高校生や中学生が知れば、『自分たちにもできる』と社会活動に挑戦するかもしれない。大人だって『高校生にできるなら、自分たちはもっと頑張れる』と刺激になるはず」と高橋さん。自分たちの取り組みが社会全体を活気づけるきっかけになると信じている。

大人のメンバーには運営や企画の課題を指摘してもらうなど、助けられることは多い。一方で亀谷さんは、交流サイト(SNS)を駆使した情報発信や最新のトレンドをつかむのは、自分たちの方がたけていると自負する。「意見のぶつかりを恐れず、いろいろな世代で話し合うことで一番いい成果が生み出せる」。それは政治の世界も同じはずで、「若者は社会経験が少ない分、かえって常識にとらわれない斬新な意見が出せる」と力を込める。

出所:東京新聞Webサイト、「若者の斬新な意見を政界に フードパントリーで社会活動 筑波大付属坂戸高校・高橋さん、亀谷さん <高校生が見る政治・選挙>」(2022年7月6日)、https://www.tokyo-np.co.jp/article/187863、2022年7月13日閲覧

「『みんな食堂』なら孤独じゃないよ 秋田市で開催、食事と会話楽しむ」(2022年7月12日)

年齢や性別などに関係なく、地域住民が一緒に食事をしながら会話を楽しむ「みんな食堂」が9日、秋田市高陽青柳町のマジックバー「手品家 秋田店」で開かれた。同市港北の主婦、加藤ひかりさん(27)が「孤独を感じている人の居場所をつくりたい」と考え、友人らと企画。バーを借りて実現させた。

オムライスと三色そぼろごはんの2種類計50食を用意。子どもは無料、大人は200円で食事を提供した。材料は知り合いの農家から規格外野菜を譲ってもらったほか、フードバンクから提供されたコメなどを使い、加藤さんが調理した。開始時刻になると、事前に開催を伝えた友人らのほか、交流サイト(SNS)での告知を見た人も次々と会場を訪れた。初対面の客同士も会話を楽しむ光景が見られ、加藤さんは「知らない人同士がつながっていくのを見ることができた。開催して良かった」と笑顔を見せた。

出所:秋田魁新報電子版、「『みんな食堂』なら孤独じゃないよ 秋田市で開催、食事と会話楽しむ」(2022年7月12日)、https://www.sakigake.jp/news/article/20220712AK0022/、2022年7月13日閲覧

「『子育て宅食に』食料品790点 高鍋信金贈る」(2022年7月16日)

高鍋信用金庫(本店・高鍋町、板垣衛理事長)は13日、生活が大変という子育て世帯への宅食事業を行う高鍋町社会福祉協議会(岩崎信や会長)に食料品など約790点を贈った。職員が持ち寄ったもので、「たかしんフードバンク活動」として定期的に県内の各社協に届ける。同信金は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に取り組んでおり、その一環。24の店舗や本部に勤務する約300人の職員に声をかけ、自宅にある賞味期限が近い食料品などを提供してもらったという。

出所:宮崎日日新聞Webサイト、「『子育て宅食に』食料品790点 高鍋信金贈る」(2022年7月16日)、https://www.the-miyanichi.co.jp/chiiki/category_10/_64371.html、2022年7月19日閲覧

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NPO法人抱樸ががスタートさせている「希望のまちプロジェクト」は、「暴力団の事務所跡地を子どもや若者を含む全世代が地域で共に生きていくための拠点として再生させる事業」という、内容を知った人が度肝を抜かれる程にインパクトの大きなユニークな取り組みです。北九州市は、このプロジェクトを、ふるさと納税型のクラウドファンディングを通じて支援するという、その財政支援方法も新しくユニークです。注目の取り組みですね。

船橋市の子ども食堂を、地域内で店舗を運営している企業のイケアが支援して、おしゃれな内装に全面改装したニュースも興味深いですね。家具の製造販売を手掛ける企業ならではの支援で、利用者に、イケアの家具や、それらによるインテリア・デザインのセンスの良さをアピールする効果もありますね。

また、市川市内のマルエツ5店舗でフードドライブがスタートするというニュースは、市川市にとって大きなインパクトがあります。最近、「いちかわフードバンクbyいちかわ社協」さんと日本郵便株式会社との包括連携により、市内の複数の郵便局に、フードバンク・ポストと呼ぶフードドライブ用のポストが設置されましたが、マルエツでもフードドライブが開始されることにより、市川市内の常設フードドライブ拠点数が多くなりました。

まだ、フードバンクという活動そのものの認知度が高くない状況で、多くの人が日常的に足を運ぶ場所でフードドライブが行われることは、活動を広く知っていただく機会にもなります。

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【お知らせ】『フードステーション@もっとやわた』を8月6日(土)に本八幡駅で開催!

私たち、「いちかわフードバンクbyフリスタ」は、2022年8月6日(土)に、JR本八幡駅の旧・みどりの窓口でフードドライブを実施します(題して、『フードステーション@もっとやわた』)。このような多くの人が行き交う場所で開催するイヴェント型のフードドライブには、食品の寄贈をしていただくという主目的に加え、たくさんの人にこの活動のことや、私たちの存在を知っていただくという目的もあります。当日、食品をお持ちいただける方はもちろん、そうではない方も、「フードドライブってどんな感じなのかな?」という好奇心だけを手に持ってご来場いただければうれしいです。活動の様子を撮影してSNSに投稿することも無論大歓迎です!

(付録)フードバンク関連用語説明

フードバンクの活動では、一見似た言葉が多く使われるため、用語を混同する人も少なくありません。ここでは、代表的な用語を簡単に説明します。

フードバンク
食品の銀行という意味で、食品をお預かりし、保管した後、必要なところに届ける団体のことです。
団体そのものを指すだけでなく、活動や拠点を意味する場合もあります。
1. 食品を預かってから届けるまでの一連の活動をする団体のこと。
2. 食品を預かってから届けるまでの一連の活動のこと。
3. 預かった食品を管理して届けるための拠点(場所)のこと。

フードドライブ
食品を寄贈すること。
具体的には、家庭や企業等で余ってしまった食品を、フードバンク団体に預けることを指します。
次のような寄贈方法があります。
1.フードバンク団体の拠点に直接持ち込む
2.店舗や施設に常設されているフードドライブ用のボックスに入れる
3.インターネット通販サイトで商品を購入し、フードバンク団体の拠点などに郵送する
4.イベント内で特別に開催されるフードドライブに持ち込む

詳細はこちらをご覧ください。

フードパントリー
食品をおすそ分けすること。
具体的には、何らかの理由で食品を入手することが困難な方に対して、食品などを無償で提供すること、または、その会(おすそわけ会)のこと。
「いちかわフードバンクbyフリスタ」では、毎月第2土曜日に市川市内の3箇所でフードパントリーを行っています(2022年7月現在)。
詳細はこちらをご覧ください。

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〈注釈〉

※1:「フードバンクにゅ~す」の表記は、「市川にゅ~す」さんへのオマージュです。