【フードバンクにゅ~す】2022年7月25日

フードバンク

5回目となる「フードバンクにゅ~す」をお届けします。「フード(食品)」のみならず「ノンフード(非食品)」に関する回収活動の実施報告もありますよ!なお、「フードバンクにゅ~す」の表記は、「市川にゅ~す」さんへのオマージュです。

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目次
  1. 【お知らせ】「JR本八幡駅で『フードステーション@もっとやわた』8月6日(土)開催」
  2. 「フードバンク障害者が担う 旭川のNPO取り組み6年 就労目指し多様な作業経験」(2022年7月22日)
  3. 「金沢市 フードバンクで生鮮食品など提供できる新たな取り組み」(2022年7月21日)
  4. 「朝鮮学校に給食無償提供 市民団体、児童の食育を支援/福岡」(2022年7月22日)
  5. 「よつ葉乳業が町社協のフードバンクに長期保存可能な牛乳を寄贈 音更」(2022年7月21日)
  6. 「MV西日本など3者連携 食品ロス削減へ 『地域循環型フードバンク活動』始まる」(2022年7月21日)
  7. 「食支援、広がる共助の輪 宮古・花輪小、缶詰など200点寄贈へ」(2022年7月24日)
  8. 「豊かな生き方探す家 コンドウハウス さいたまに空き家改修カフェ」(2022年7月21日)
  9. 「特定非営利活動法人TENOHASI、大暑の7月23日に炊き出しを実施」(2022年7月24日)
  10. 「子ども食堂DX、官民共創で“お役所仕事”をクリエーティブに」(2022年6月23日)
  11. 「ワタミ、フードバンクさが『夏休みお弁当プロジェクト2022』に参画」(2022年7月22日)
  12. 『ゆずりばいちかわ』「学生服寄付回収イベント実施のご報告と次回予定について」(2022年7月11日)
  13. ‘Coventry MP Zarah Sultana visits foodbank after £10,000 crowdfund donation’, July 21,2022
  14. ‘Inflation driving higher demand for food bank services’,July 21,2022

【お知らせ】「JR本八幡駅で『フードステーション@もっとやわた』8月6日(土)開催」

2022年8月6日(土)10時~14時に『フードステーション@もっとやわた』と銘打って、JR本八幡駅のみどりの窓口の跡地でフードドライブを開催します!いちかわフードバンクbyフリスタが主催し、JR本八幡駅様、京成八幡駅様、都営地下鉄本八幡駅様が共催するこのイヴェントは、4つの団体が力を合わせて実施できることになりました。

開催概要
・名称 フードステーション@もっとやわた
・日時 2022年8月6日(土) 10時〜14時
・場所 JR本八幡駅 みどりの窓口の跡地(改札外コンコース)
・主催 いちかわフードバンクbyフリスタ
・共催 鉄道3社
・内容 フードドライブ

出所:特定非営利活動法人フリースタイル市川Webサイト、「【鉄道3社共催】『フードステーション@もっとやわた』8月6日(土)」(2022年7月16日)、https://fs-ichikawa.org/foodstation20220806_1/、2022年7月22日閲覧
出所:特定非営利活動法人フリースタイル市川Webサイト、「【鉄道3社共催】『フードステーション@もっとやわた』8月6日(土)」(2022年7月16日)、https://fs-ichikawa.org/foodstation20220806_1/

「フードバンク障害者が担う 旭川のNPO取り組み6年 就労目指し多様な作業経験」(2022年7月22日)

旭川市のNPO法人ピーシーズ(同市8の8)が、就労支援事業所としてフードバンクを始めてから今月で6年たち、障害がある人らが就労に向け、経験を積んでいる。同様の取り組みは富良野市でも行われており、コロナ禍で困窮する人々を支えている。

缶詰、カップ麺、お菓子、調味料…。ピーシーズの倉庫には、スーパーや食品会社、個人から寄付された大量の食料品が並ぶ。障害者や職員は、「これは8月27日だね」と賞味期限を確認しながら、日付ごとに整理・保管していた。6年前から週2、3回工賃をもらって働く中村文香(ふみこ)さん(36)は「集中して楽しくできるし、職員さんから話を聞くと、困っている人のためになっていると実感できる」と話す。

出所:北海道新聞電子版、「フードバンク障害者が担う 旭川のNPO取り組み6年 就労目指し多様な作業経験」(2022年7月22日)、https://www.hokkaido-np.co.jp/article/708540、2022年7月22日閲覧

「金沢市 フードバンクで生鮮食品など提供できる新たな取り組み」(2022年7月21日)

賞味期限が近づき販売できなくなった食品などを必要な人に届けるフードバンクについて、金沢市は今年度から提供者と受け取る側を直接結びつけることで生鮮食品なども提供できるようにする新たな取り組みを進めています。

12日、新たな取り組みに参加する金沢市白菊町の青果店を市内の子ども食堂の関係者が訪れ、傷などのために販売できないにんじんやトマトなどを受け取っていました。

金沢市は今年度から、食品を提供する企業などと食品を必要とする団体や個人を直接結びつける取り組みを進めています。

金沢市によりますとこうした取り組みは全国的にも珍しく、食品を集めていったん保管する従来のフードバンクと異なり、野菜などの生鮮食品の提供も可能になるということです。

野菜を受け取った子ども堂を運営するボランティアグループの喜成彩加さんは「これまでは保存がきく食品でお弁当を作っていましたが、新鮮な野菜がメニューに加わると子どもたちも喜ぶと思います」と話していました。

出所:NHK NEWS WEB(石川 NEWS WEB)、「金沢市 フードバンクで生鮮食品など提供できる新たな取り組み」(2022年7月21日)、https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20220721/3020012119.html、2022年7月22日閲覧

「朝鮮学校に給食無償提供 市民団体、児童の食育を支援/福岡」(2022年7月22日)

学校給食が適用されない朝鮮学校を支援しようと、市民団体「朝鮮学校を支える会」が21日、八幡西区の北九州朝鮮初級学校の児童たちに給食を無償提供した。

学校教育法で各種学校に分類される朝鮮学校は北九州市による給食が実施されず、児童らは弁当を持参している。同会が「行政が推進する食育からも外された子どもたちを支援したい」と食材を自前で調達したり、困窮者への食料支援に取り組むNPO法人「フードバンク北九州ライフアゲイ…

出所:毎日新聞Webサイト、「朝鮮学校に給食無償提供 市民団体、児童の食育を支援/福岡」(2022年7月22日)、https://mainichi.jp/articles/20220722/ddl/k40/100/257000c、2022年7月22日閲覧

「よつ葉乳業が町社協のフードバンクに長期保存可能な牛乳を寄贈 音更」(2022年7月21日)

音更町内に主管工場がある「よつ葉乳業」(本社札幌、有田真社長)は20日、音更町社会福祉協議会(河田さえ子会長)の「フードバンク事業」に対し、常温で長期(約100日間)の保存が可能なロングライフ(LL)牛乳(1リットル入り)156パック(5万円相当)を寄贈した。生活困窮者に生活必需品を無償提供する事業で、同社は今後3カ月ごとに同量のLL牛乳の寄贈を継続する方針。

出所:十勝毎日新聞電子版、「よつ葉乳業が町社協のフードバンクに長期保存可能な牛乳を寄贈 音更」(2022年7月21日)、https://kachimai.jp/article/index.php?no=566492、2022年7月22日閲覧

「MV西日本など3者連携 食品ロス削減へ 『地域循環型フードバンク活動』始まる」(2022年7月21日)

マックスバリュ西日本(広島市南区)が運営する愛媛県内の33店舗の未利用食品のフードバンク活動団体への提供や、フードドライブコーナーの常設などを通じて食品ロス削減につなげる取り組み「地域循環型フードバンク活動」が21日、始まった。

愛媛県が実施する地域循環型フードバンク事業の一環。マックスバリュ西日本と「えひめフードバンク愛顔(えがお)」を運営するNPO法人eワーク愛媛(新居浜市)、県の3者が連携し、未利用食品の地域循環を目指す。

出所:愛媛新聞オンライン、「MV西日本など3者連携 食品ロス削減へ 『地域循環型フードバンク活動』始まる」(2022年7月21日)、https://www.ehime-np.co.jp/article/news202207210096、2022年7月22日閲覧

「食支援、広がる共助の輪 宮古・花輪小、缶詰など200点寄贈へ」(2022年7月24日)

宮古・花輪小(鈴木有希校長、児童154人)の児童会執行部は今月、家庭で余った食品を生活に困っている人などに寄付するフードドライブに取り組んだ。児童会長の竹下苺花(まいか)さん(6年)が発案し、校内で2週間の活動を実施。「貧困に苦しむ人を1人でも救いたい」。子どもたちは共助の輪の広がりを願い、活動継続に意欲を示す。

宮古市花輪の同校で22日、贈呈式が行われた。児童会執行部の6人が、集まった缶詰や乾麺、レトルト食品など約200点を業務用食品卸売業モリレイ宮古営業所の摂待(せったい)勇所長(57)に託した。

食品は同営業所を通じて、NPO法人フードバンク岩手(盛岡市)に届けられる。摂待所長は「皆さんの活動に頭が下がる。責任を持って大切に届けたい」と約束した。

出所:岩手日報、「食支援、広がる共助の輪 宮古・花輪小、缶詰など200点寄贈へ」(2022年7月24日)、https://www.iwate-np.co.jp/article/2022/7/24/121091、2022年7月25日閲覧

「豊かな生き方探す家 コンドウハウス さいたまに空き家改修カフェ」(2022年7月21日)

さいたま市緑区三室の住宅街に今春、「コンドウハウス」という不思議な家がオープンした。築60年の民家を改修したカフェ。だが、ただの飲食店ではない。運営するNPO法人「新しい住まい方研究所」の太田好泰(よしやす)さん(61)が目指すのは、この家を「地域の人たちの居場所」にすること。「できるだけお金をかけずに、豊かに生きる方法を模索する拠点にしたい」と夢を膨らませている。

(中略)

太田さんは「カフェは人に集まってもらうための入り口」という。週末は寄付された食材を活用し、子ども食堂を開く。六月には発達障害の子をサポートするための講座を開いた。介護をする人が一息ついて悩みを分かち合う「介護者カフェ」や、高齢者の暮らし全般の相談ができるサロンの開催も企画している。

太田さんは障害者アートの活動などを経て今年一月にNPO法人を設立した。活動拠点を探す中で、妹の義父母がのこした空き家の改修を思い立った。

出所:東京新聞Webサイト、「豊かな生き方探す家 コンドウハウス さいたまに空き家改修カフェ 子ども食堂開設、高齢者向け暮らし相談会企画『地域の居場所に』」(2022年7月21日)、https://www.tokyo-np.co.jp/article/190928、2022年7月22日閲覧
出所:東京新聞Webサイト、「豊かな生き方探す家 コンドウハウス さいたまに空き家改修カフェ 子ども食堂開設、高齢者向け暮らし相談会企画『地域の居場所に』」(2022年7月21日)、https://www.tokyo-np.co.jp/article/190928

「特定非営利活動法人TENOHASI、大暑の7月23日に炊き出しを実施」(2022年7月24日)

コロナの新規感染者数が全国的に増加傾向にあり、暦の上では大暑である昨日、炊き出しを行いました。511名の方にお弁当をお渡ししました。生活相談は17件で、月曜日以降に6件、生活保護の申請や社協への相談等の同行対応を予定しています。医療相談は65件、鍼灸、整体は16名の方の利用がありました。

出所:特定非営利活動法人TENOHASI公式Twitter(2022年7月24日)、https://twitter.com/tenohasi/status/1551087206244454403

※特定非営利活動法人TENOHASI(てのはし)は、池袋でホームレス状態の方々へ炊き出しや夜回りを実施しています。また、医療・生活相談を通じてホームレス状態からの脱出支援を行なっています。 毎週水曜日に夜回りと第2第4土曜日に炊き出しを行っています。https://tenohasi.org/

「子ども食堂DX、官民共創で“お役所仕事”をクリエーティブに」(2022年6月23日)

2022年2月。大阪府枚方市の「子ども食堂すがはらひがし」で、夕食に集まった子どもたちの笑顔が弾けた。これまでは提供が難しかったフルーツポンチなど、子どもが喜ぶメニューがテーブルに並んだからだ。思いがけないデザートを前に笑みがこぼれる子どもたちを見て、子ども食堂のスタッフも心が温まった。

複数の企業と地方自治体が連携し、IT(情報技術)を積極活用しながら社会課題を解決する新しいタイプの官民共創プロジェクトが動き出した瞬間だ。子ども食堂は無料または低価格で子どもに食事を提供する施設で、地域ネットワークの交流拠点づくりや子どもの貧困対策などを目的として主に市区町村による補助金で運営されている。枚方市のプロジェクトはDX(デジタル・トランスフォーメーション)化を進めて食堂運営の効率を高め、子どもたちに温かく、おいしいご飯を食べてもらえる場を増やすための取り組みである。

今回の実験では物品の提供者・寄付者と食堂のマッチングにITを活用することで、電話やファクスを使用していた従来の手法よりも運営経費を効率的に使えることが確認できた。この日のフルーツポンチは、マッチング用のウェブサイトに表示された寄付物品の一覧にパイナップルの缶詰があるのを見つけたスタッフのアイデアだ。効率化で浮いた経費でみかんやソーダ水を購入し、寄付で受け取った食材と組み合わせてフルーツポンチを作ったのである。同じ予算で子どもたちの笑顔を増やせたことは、施策として立派なアウトカム(成果)といえる。

出所:日経ビジネスWebサイト、伊藤大貴「子ども食堂DX、官民共創で“お役所仕事”をクリエーティブに」(2022年6月23日)、https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00464/062200008/、2022年7月22日閲覧

「ワタミ、フードバンクさが『夏休みお弁当プロジェクト2022』に参画」(2022年7月22日)

ワタミは、フードバンクさがが取り組む子ども支援プロジェクト「夏休みお弁当プロジェクト2022」へ参画することを決定した。

「夏休みお弁当プロジェクト2022」は、フードバンクさがが取り組む「おうちで安心お弁当プロジェクト」の一環として行われるもので、経済的に厳しい環境にある家庭を対象とし、給食のない長期休暇期間(夏休みや冬休み)に児童・生徒の栄養状態が悪化してしまうことを避けるため、各家庭に栄養面や衛生面にも配慮したお弁当を届けるプロジェクト。同プロジェクトは「ふるさとチョイス ガバメントクラウドファンディング」を活用し、その寄付金で運用されている。

ワタミでは、この活動の趣旨に賛同し、今回のプロジェクト参画を決定。夏休み期間にあたる7月25日~8月19日(20日間)、「ワタミの宅食」の主力商品である「まごころ御膳」を、佐賀市・神埼市・鳥栖市基山町の対象家庭に届ける。「ワタミの宅食」は、日替わりの食事とまごころを届けることで社会を支えるインフラとなることを目指し、事業を展開している。「ワタミの宅食」のお弁当は、専任の管理栄養士が日替わりで献立を設計しており、塩分やカロリー、品目数や食材のバランスが考えられた、健康に配慮したお弁当・お惣菜だ。子どもの食事として活用してもらうことで、必要な栄養価はもちろんのこと、主食・主菜・副菜を組み合わせたバランスの良い食事が実現でき、食育にも貢献できるお弁当となっている。

出所:WorkMaster、「ワタミ、フードバンクさが『夏休みお弁当プロジェクト2022』に参画」(2022年7月22日)、https://www.work-master.net/2022259393、2022年7月22日閲覧

『ゆずりばいちかわ』「学生服寄付回収イベント実施のご報告と次回予定について」(2022年7月11日)

市川市の行徳で学生服や学用品のリユースショップを運営する「ゆずりばいちかわ」は、2022年6月25日から7月10日まで、イオン市川妙典店の1番街1階サービスカウンター横で、市川市内学校(幼稚園・小学校・中学校・高校)の制服、体操服(高校を除く)の回収を実施しました。回収点数は144点で、目標を44%も上回ったそうです。買取査定金額の27,450円を市川市内の子育て支援団体に寄付するとのことです。

ゆずりばいちかわ公式Webサイト
https://www.yuzuriba-ichikawa.com/

リユースが難しい商品は補修材料やアップサイクル品のサンプル作成などに活用させて頂きます。

100点が目標でしたので、大幅に上回る結果になりました。たくさんのご寄付を誠にありがとうございました!

そしてご協力のお陰で…次回開催もお声掛けを頂きまして、10月頃を予定しております!!今回間に合わなかったお客様も次の機会をご検討頂けますと嬉しいです。貴重なスペースをご提供、ご対応下さり誠にありがとうございました。

寄付受付場所(学生服提供ステーション)は市内各所でご協力を頂いています。

出所:ゆずりばいちかわ公式Webサイト、「学生服寄付回収イベント実施のご報告と次回予定について」(2022年7月11日)、https://www.yuzuriba-ichikawa.com/20220711/

※なお、「ゆずりばいちかわ」を運営する石垣瑠美さんには、2020年12月18日(金)に開催した『第1回いちカイギ』で登壇いただき、「ゆずりば」を立ち上げるまでの経緯などをお話いただきました。

‘Coventry MP Zarah Sultana visits foodbank after £10,000 crowdfund donation’, July 21,2022

コヴェントリー議員のザラ・スルタナ(Zarah Sultana)氏は、自身が企画したクラウドファンディング・キャンペーンで1万ポンドを集め、市内のフードバンクでボランティア活動をすることになりました。(注:コヴェントリー は、イングランドのウェスト・ミッドランズ州にある、イングランドで8番目に人口が多い都市)

コヴェントリー・フードバンクは、市内で需要が高まっていることを受け、資金援助を訴えました。2,500人以上が寄付をし、集まった寄付金額は食料5トン以上に相当するとのことです。

ザラ・スルタナ氏は3月、自身の昇給分2200ポンドをコヴェントリー・フードバンクや他の慈善団体に分配すると約束しました。

国会議員の基本給は4月1日に2.7%上がり、年間84,144ポンドとなりましたが、同じ週に国民保険料の値上げで何百万人もの労働者が賃金を目減りさせました。

同議員の広報担当者によると、Zarah Sultanaの給与の寄付は、1年かけて分割して支払われる予定で、最初の支払いは既に済んでいるとのことです。

先月には、生活費の値上げに伴う需要の増加により、同チャリティーが運営する14番目のフードバンクがコヴェントリーにオープンしました。

コベントリー・フードバンクのプロジェクト・マネージャーであるヒュー・マクニール氏は、「重要な時期」に来た1万ポンドの寄付に「圧倒されている」と語りました。「私たちは、フードバンクを初めて利用する人の数が、これまでのどの時期よりも多く、その多くが働いているにもかかわらず、生活を維持することができないことをますます懸念しています」と述べています。

出所:BBC.com,’Coventry MP Zarah Sultana visits foodbank after £10,000 crowdfund donation’,July 21,2022,https://www.bbc.com/news/uk-england-coventry-warwickshire-62241275 (日本語訳はDeepLなどによる)

‘Inflation driving higher demand for food bank services’,July 21,2022

記録的なインフレにより、牛乳、パン、卵などの食料品の価格が昨年から高騰している中、全米のフードバンクでは需要が高まっています。

アリゾナ州では、フェニックス・フードバンクの主要配送センターが6月第3週に4,200個以上の食料パッケージを配り、2021年の同じ週から78%も急増しました。また、オークランドやセントルイスなどでは、フードバンクを初めて訪れる人が増えています。

セントルイス・フードバンクの最高執行責任者であるジム・フェッチ氏は、木曜日にNewsNationの「Rush Hour」に出演し、同施設の業務がインフレの影響を受けていることについて話しました。”不景気で、多くの個人が可処分所得をどこに使うか難しい選択を迫られています “とフェッチ氏は言い、”その結果、多くの人が我々の提供するサービスを利用せざるを得なくなっています “と述べました。

フードバンクは、パンデミックによる閉鎖の後、人々が仕事に戻るにつれて、いくらか緩和され始めていましたが、連邦政府のプログラムによって配給される食糧が少なくなり、食料品店からの寄付が減り、現金の寄付がほとんど行き渡らなくなったため、最近の需要に応えるのに苦労しています。

出所:NEWS NATION, ’Inflation driving higher demand for food bank services’, July 21,2022,https://www.newsnationnow.com/us-news/inflation-driving-higher-demand-for-food-bank-services/,(日本語訳はDeepLなどによる)

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金沢市でスタートした、食品の提供者と受け取る団体を直接結び付ける取り組みは、倉庫に保管した上で必要としているところに食品を届ける従来型フードバンクでは取り扱いが難しかった生鮮食品の提供が可能になりますね。私たちのフードバンクでも、通常、生鮮食品は扱っていませんが、フードパントリー実施当日に生産者さんなどから提供していただくことで、フードパントリーの利用者さんにお渡しすることが可能になっています。生鮮食品は、利用者さんに大人気で、大変喜んでいただいています。

大阪府枚方市では、複数の企業と地方自治体の連携により、ITを活用して社会課題を解決する官民共創プロジェクト(実験的な取り組み)のひとつとして、子ども食堂と食品の提供者のマッチングにITを利用しました。電話やファクシミリを使う従来の方法に比して経費を効率的に使えたそうです。これを読み、「え?これをDX(デジタル・トランスフォーメーション)と呼ぶの?」と疑問を抱く方もいるとおもいますが(DXか、そうではないかはとりあえず置いておくとしても)、子ども食堂は運転資金が十分にあるわけではない場合が多く、担い手がシニアであることも多いため、ITを活用できていないケースが多いのだと思います。そのため、ITの活用により効率化を図れる余地は大きいのだろうと想像します。

コンドウハウスを運営するNPO法人「新しい住まい方研究所」のWebサイトには、次のような言葉が掲載されています。

ウクライナでの戦争をはじめ、ミャンマー、アフガニスタン、シリアなどなど各地で紛争が絶えず、世界は混迷を極めています。そうした中、私たちの力はあまりにも小さく、心が折れそうになりますが、自分たちにできることから愚直に取り組んでいきたいと思います。

出所:特定非営利活動法人 新しい住まい方研究所 Webサイト「ごあいさつ」、https://www.sumaikata.org/、2022年7月22日閲覧

自分たちにできることから取り組むという宣言です。私たちフリースタイル市川も、皆さんと共に、できることを、できるときに、できる人がやっていく、というスタンスで活動していきます。

今回は、イングランドとアメリカのフードバンクを取り巻く状況に関する記事を2本紹介しました。食品を含む生活費全般の高まりに伴い、各国でフードバンクに対する需要が大きくなっていることがわかります。日本でも物価上昇が続いており(CPI前年同月比は2022年6月まで10か月連続上昇)※1、多くのフードバンクで需要が増える一方、食品寄贈が減少していると思われます。

「いちかわフードバンクbyフリスタ」では、様々なかたちで、ご支援、ご協力をいただける仲間を募集しています。ご興味のある方は、下記のフードバンク紹介記事などをご覧ください。

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〈注釈〉
※1:〈総務省が22日発表した6月の消費者物価指数(CPI、2020年=100)は変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が101.7となり、前年同月比2.2%上昇した。上昇は10カ月連続で、3カ月連続で2%を超えた。資源高でエネルギー関連の上昇が続いた。小麦などの原材料価格が高止まりする食料品も引き続き上がった。エアコンなど家庭用耐久財も含め幅広く上昇が見られた〉 出所:日本経済新聞Webサイト、「6月の消費者物価2.2%上昇 エネルギー・食品高騰」(2022年7月22日)、https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA21B090R20C22A7000000/