【コラム】商大「瑞穂祭」と和洋「里見祭」が4年ぶりに制限なしで開催されました!

コラム

2020年に世界的な流行となった新型コロナウイルス感染症は、今年、2023年の5月8日に、それまでの「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」から「5類感染症」になりました※1

それもあって、今年の初夏以降、様々な催しが久しぶりに制限なしで行われるようになったことは、皆さんご存知の通りです。

今、久しぶりに、と書きましたが、多くの場合、それは、「4年ぶり」で、それはなぜかと言えば、2019年に開催した後、2020年から2022年の3年は開催を見送るか、規模の縮小や参加者数に制限を設けるなどしての開催となっていたイヴェントが、今年、2023年に、制限なしで開催された/される、というケースが多いからです。

2023年11月3日~5日に開催された、「瑞穂祭」と「里見祭」も4年ぶりに制限を設けない開催でした。「瑞穂祭」というのは千葉商科大学、「里見祭」は和洋女子大学の学園祭です。松戸街道を挟んで、スポーツセンター側(East)にあるのが千葉商科大学、江戸川側(West)にあるのが和洋女子大学です。

「第73回瑞穂祭」は、11月3日(金・祝)、4日(土)に、「第64回里見祭」は、11月4日(土)、5日(日)に開催され、私は両祭に足を運びました。いずれも初訪問でした。

かつては大学で教鞭をとっていた私ですが、それも2019年度までのことで、最近は大学のキャンパスに足を踏み入れる機会はほとんどありません。ましてや女子大学の敷地に入ることは人生でも数えるほどしかなく、覚えているのは、1997年か98年頃に、共立女子大学の学園祭に行ったこと(そしてビンゴで一等をゲットしたこと)くらいです。

私が「第73回瑞穂祭」に行ったのは、11月3日(金・祝)、「第64回里見祭」に行ったのは、11月5日(日)でした。

「瑞穂祭」に行ったのは、学園祭を楽しむためではなく(とはいえ、楽しみたくなかったわけではなく)、学園祭の中で行われたあるイヴェントに参加するためでした。

2023年10月31日(火)、第27回いちカイギの日以来、3日ぶりに訪れた千葉商科大学、第73回瑞穂祭のエントランスゲイト。
第73回瑞穂祭のプログラム。

「瑞穂祭」の中で、TBSラジオ「文化系トークラジオLife」のイヴェント、「生成AI時代に大学で何を学ぶか」というトークセッション(パネルディスカッション形式)が行われたのですが、私は、この2006年に放送が開始された番組を初期から聴いている(そして、たまに番組にメールを送る)リスナーです。地元・市川市で長年聴いてきた番組のイヴェントが行われるってんだから、こりゃ参加するっきゃない!ということで、参加したのでした。

なぜ、ラジオ番組のイヴェントがこの大学で?と思った人がいるかもしれませんが、「Life」に良く出演している常見陽平さんが千葉商科大学の教員で、その常見さんが司会とファシリテーションを務めるイヴェントだから、ということが、商大が会場となった理由の一つだと思います。

TBSラジオ「文化系トークラジオLife」イヴェント会場(開始前)。

TBSラジオ公式Webサイト
文化系トークラジオLife
https://www.tbsradio.jp/life-news/

イヴェント「生成AI時代に大学で何を学ぶか」の出演者は、塚越健司さん、工藤郁子さん、山本ぽてとさん、吉川浩満さん、斎藤哲也さんで、司会の常見陽平さんが話題を投げかけて、各出演者が発言をしていきます。イヴェント後半には、会場の参加者からの質問もあり、刺激的な応答がありました。また、(たぶん)常見さんのゼミの学生2人も臆せずに、生成AIに脅威を感じていたが、トークを聴いているうちに脅威は薄れた、というようなコメントをしていました。

どんなことが話し合われたかは、後日、「文化系トークラジオLife」のポッドキャストで一部が放送されるのではないかと思いますが。私こと「メモとりすぎパースン」が、エナージェルという書き心地とインクの発色が良いボールペンで書きなぐったノートのページの写真を注釈パートに掲載するので、読みたい人は読んでみてください※3

イヴェント終了後に、相当昔からSNSなどでリアクションしてくださっているTBSラジオの長谷川ひろし(a.k.a.黒幕)さんと初めて直接お話することができました。感慨深かったです。また、工藤郁子さん、山本ぽてとさんにも声をかけ、お二人のポッドキャスト番組「働き者ラジオ」を私がSNSで強く推していることを改めて(というのも、そのことをお二人はご存知で、番組でも言及していただいているのです)伝えました。

工藤郁子さんのnote
働き者ラジオ
https://note.com/inflorescencia/n/ne24e76a618d8

TBSラジオの「文化系トークラジオLife」も、そのスピンオフとして誕生したポッドキャスト番組「働き者ラジオ」も、軽く聴けるけれど、聴いているうちに、想像していなかった場所まで連れて行ってくれるような感覚を味わえます。社会で問題となっていることを取り上げながらも、処方箋を出すとか正解を示すことはせず、問題をどう見るか、という視点、色々なものの見方を提示してくれる、そんな番組です。

なお、瑞穂祭では、このイヴェント以外には(キャンパスをうろうろ歩きはしましたが)特に何も見たりはしませんでしたが、イヴェントの最後に常見さんから千葉商科大学のプライベートブランドと呼んでよいのでしょうか、「トリさんのカレー」をプレゼントしていただきました。キーマカレーです。ありがとうございました。後日、いただきます。

そういえば、この日から遡ること3日、ハロウィンの夜、私は「第27回いちカイギ」の主催者の一員として、The University HUB の2階にいました。それから3日が経った11月3日、同じ建物の3階で行われたイヴェントにオーディエンスとして参加したわけです。

そして、瑞穂祭に行った2日後、今度は松戸街道を挟んだ向かいにある和洋女子大学のキャンパスに赴きました。人生初となる和洋女子大学訪問です。

第64回里見祭のプログラム。

和洋女子大学といえば、総武線の車窓から見える高いビルの校舎のイメージが強い人が多いと思います。私もそのひとりです。江戸川沿いに国府台の森があり、そこにそびえる黄土色のビル。

そのビル、和洋女子大学の東館に初めて昇りました。登るではなく、昇る。登るだと壁面をよじ登るような動作を意味しますが、壁を登ったわけではないので、昇る、または、上るとするのが正しいと思います。階段であれば「上る」、エレベーターであれば「昇る」。

東館の最上階である18階に学食があるので、そこで甘いものを食べながら休憩しようと思い、(階段で行くことも可能でしたが、前日に東京都墨田区浜田山の「柏の宮公園」で開かれたイヴェント、「第4階 難民・移民フェス」の最後に行われた綱引きに参加して、3回戦を全力で戦った疲れが大腿部や腰部に残っていたので、階段ではなく)エレベーターで昇りました。

18階からの眺めです。足元には森が広がっています。

和洋女子大学の東館18階からの眺望。

北西を臨む窓際の席に坊と並んで座り、ドーナツを2つ分け合って食べました。

和洋女子大学の東館18階にある学食からの眺望。
和洋女子大学の東館18階からの眺望。たしか学食の窓から撮影しました。

里見祭では、アンサンブル部の演奏を聴いたり、熊谷研究室による食品ロスに関する展示を見てクイズに答えたりした後、屋外の特設ステージで行われた里見姫というコンテストを遠くに眺めながら、フードを食べました。

あちらの建物にピントが合っている?
ピテトにポントが、否、ポテトにピントが合っていますね。

上の写真で分かる通り、和洋女子大学のキャンパスでは芝生に座ることができます。私が通った大学には立派なキャンパスがあり、芝生も敷かれてはいましたが、低い柵(短い杭と綱から成るもの)で囲われており、立ち入り禁止になっていました。つまり、その芝生は観葉植物のようなものだったわけです。立ち入れない芝生より、立ち入れる芝生の方が私は好きですね。

私と坊が和洋女子大学のキャンパスに到着したとき、ミキという漫才コンビが屋外の舞台に立っていたので、芝生に座って二人の掛け合いを鑑賞しました。漫才を見たこともさることながら、キャンパスで芝生に座るという、私が自分の母校でできなかったことを、そこでできたことが、小さくはありますが、私にとって喜びでした。

そんなわけで、この秋、4年ぶりに制限を撤廃してフルスペックで開催された、千葉商科大学の「瑞穂祭」と和洋女子大学の「里見祭」に訪れ、堪能しました。

今これを読んでいる人の多くは、いずれの学園祭とも未体験なのでは?と予想します。どうでしょうか?地域に開かれた大学が市川市にあることは、市民として、とてもありがたいことだと、地域活動をするようになって感じるようになりました。商大も和洋も、それから市内にある昭和学院短大や東京経営短大、東京医科歯科大学の国府台キャンパスも、学園祭以外にも市民が参加できる講座やイヴェントを催すことがあると思うので、機会があればぜひ参加していただきたいと思います(と書きつつ、私もほとんど参加していないので、これを書いたからには貪欲に‥‥)。

市川市内に所在する、3つの大学、2つの短期大学が連携して、地域社会の発展に資する活動をする大学コンソーシアム、そして、市川市、市川商工会議所と産官学連携包括協定を締結して形成した大学コンソーシアム市川産官学連携プラットフォームというものもあります。それについては、下の記事で少しだけ触れています。

フリースタイル市川は、千葉商科大学とは色々なところで一緒に活動しています。和洋女子大学とも少しだけ接点がありあります。昭和学院短期大学、東京経営短期大学、東京医会歯科大学とのつながりは、しかし、まだほとんど(あるいは全く)ないので、まちづくりを通じて、市川市に流れをつくるために誕生した団体である以上、大学との関わりによって地域にプラスの効果をもたらせることがないか、考えたいと思います。

――あ、秋。

――ああ、秋ですね。

――秋、です。

秋は、それは、美味しい食べ物が多く(といっても昨今は食料品の値上がりが著しいので食べたくても食べられない者もあると思いますが)、文化芸術に親しむのに適した季節。その一方で、寒暖差が大きく、自律神経が乱れやすい季節。

世界ではひどいできごとがたくさん起きています。そんなできごとを報じる映像や音声や文章に接していると、気持ちが沈んでしまうこともあると思います。無理をするのは良くありません。自分の体調をしっかり管理して、秋を過ごしましょう。

誰かに相談したいことがある人、誰かに悩みを聴いてほしい人は、「いちかわみんなのほけんしつ」に行ってみるのもよいでしょう。

それでは、See Ya !!!

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〈注釈〉

※1:実際にはそれ以降、7月から9月頃にかけて、恐らくは夏休みに入って人の移動が増えたこと等に起因するのかと思うのですが、新型コロナウイルス感染症の第9波が到来したようです※2。新型コロナウイルス感染症の流行と後退は今後も繰り返されるのでしょうか。完全な終息(ウイルス根絶)には至らないのでしょうか。

※2:2023年5月8日で新型コロナウイルス感染症の患者の全数の発表は終わっています。それ以降、モデルナ社では推計値を公表していますが( https://moderna-epi-report.jp/ )、それによると2023年の7~9月頃に第9波が発生していたと言えそうで、夏休みの時期に人の移動が活発になったことが、感染者数の増加をもたらしたとも言えそうです。

※3:2023年11月3日(祝・金)の14時~16時に、千葉商科大学の The University HUB で開催された、TBSラジオ「文化系トークラジオLife」のイヴェント「生成AI時代に大学で何を学ぶか」に参加した私が、ひたすら聞き書きしたメモは、こんな感じです。

19ページに渡ってメモを刻みました。

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執筆日 2023年11月5日、6日
公開日 2023年11月8日