【コラム】野生のホタルと江戸川花火大会

コラム

市川市の夏の風物詩といえば、夜空に咲く大輪の花、「市川市民納涼花火大会」を挙げる人が少なくない(なくなくなくなくなくなくない)と思います。

ちなみに、私は、「納涼」と聞くと、「納涼千里せんり天国」を想起します。

それはさておき、花火大会、やりますよね、やるんですよ、今年は。ヌ・アント!4年ぶりに!

第39回市川市民納涼花火大会
開催日時:2023年8月5日(土)19時15分~20時30分
開催場所:江戸川河川敷(大洲三丁目地先)

参考:第35回市川市民納涼花火大会(2019年8月3日)の様子

ちなみに、この花火大会、かつて市川市が実施していた婚活支援事業「i↑Step(あいステップ)」の初回イヴェントで、参加者が市川駅南口のアイリンク展望室から観覧したことでも知られています。7年前、2016年8月6日(土)のことです。

多くの人が待ちに待った(初期ミスターチルドレン風に言えば「キリンくらい首を長くして待った」)「市川市民納涼花火大会」が、コロナ禍を経て、ついに復活!帰ってきた花火大会!

あなたは誰と見ますか?そして、どのように見ますか?

下から見ますか?横から見ますか?それとも、夏の星座にぶら下がって上から見下ろしますか?

「打ち上げ花火 下から見るか 横から見るか」(監督:岩井俊二)

夏の夜に水辺を彩るド派手な人工の光が「打ち上げ花火」だとすると、同じ市川市で、同じ季節、同じ時間帯に、花火とは比べるべくもない、はかなげで弱弱しい、しかし、生命の光を精一杯ともして、静かな水辺をふわりと舞うのが、「ヘイケボタル」です。
※冒頭の画像はイメージです。

欠番がありながらも、この夏で第39回となる花火大会は、長年続いてきたイヴェントです。

しかし、ホタルは、何百年、何千年、おそらくは何万年も前から、毎年、夏には、自然の営みとして、光を放って飛んできたのです。

悠久の時と共に歩んできたホタルたち。

市川市の夏の夜、見るべき光の共演、それは、

  • 市川市民納涼花火大会(江戸川河川敷)
  • ヘイケボタル(大町公園内自然観察園)

です。

ホタル観賞会
場所:大町公園内自然観察園
期間:2023年7月22日(土)から8月6日(日)まで(7月24日、31日は休み。荒天中止)
内容:幻想的に飛び交う野生のヘイケボタルを自由に見る
入園可能時間:期間中は20時まで(閉門は20時30分)

詳細は、市川市動植物園のWebサイトをご覧ください。

市川市動植物園 公式Webサイト(2023年6月23日)
ホタル観賞会のお知らせ
https://www.city.ichikawa.lg.jp/zoo/0000433142.html

【ホタルを見るときの注意点】

  • 懐中電灯でホタルを照らさないでください。ホタルが光らなくなります。
  • 身に着ける「光る物」も同様にご遠慮ください。
  • 懐中電灯を人に向けるのは迷惑な行為となりますのでおやめください。
  • 三脚の使用は通行の妨げになりますのでおやめください。
  • 自然観察園内での動植物の採集は一切禁止です。
  • 遊歩道は狭いので十分気をつけてください。
  • 飲酒または飲酒しての歩行は危険を伴うためご遠慮ください。
  • 突然の夕立に備えてお天気がよくても傘をお持ちになることをお勧めいたします。
出所:市川市動植物園公式Webサイト「ホタル観賞会のお知らせ」(2023年6月23日)https://www.city.ichikawa.lg.jp/zoo/0000433142.html、2023年7月15日閲覧


ホタル観賞の際は、虫よけスプレーなどを使わないように、との注意喚起を、Twitterのフォロワーさんが行っていました。蚊は近付いてこなくなりますが、ホタルも近寄らなくなるので、虫よけスプレーは使用厳禁!意外な落とし穴。
※諸説あると思います。

ホタル観賞をしてみたいな、と思った方には、大町公園を含む、大野町・大町の自然について綴った「市川ちょっと話」も、あわせて読んでいただきたいと思います。

公園の名が「大町公園」であることからわかるように、この公園は、ほぼ「大町」にあります。しかし、「大野町のしっぽ」と私が呼んでいる、この細長い部分、長田谷津の谷にあたるここだけは(ヌ・アント!)「大野町」なのです。

出所:特定非営利活動法人フリースタイル市川公式Webサイト「【市川ちょっと話】大野町のしっぽ」(更新日2023年2月10日)、https://fs-ichikawa.org/chotto_banashi012/、2023年7月15日閲覧

片や、梨畑に降り注いだ雨が土壌に染み湧水となり、静かな水の流れとなっているその湿原を、踊るように舞うヘイケボタルが放つ光の明滅。

――この夏、市川市では、対照的な2つの夏の夜の光が、並び立ちます。久々に。

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ちなみに、花火大会(2023年8月5日)の翌日、8月6日には、私が企画に一枚噛んでいる2つのイヴェントが行われます。

それでは、最後の曲です。夏の星座にぶら下がりながら、この曲をお聴きください。

aikoさんで、「花火」。

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執筆日 2023年7月某日
公開日 2023年7月17日