【フードバンクにゅ~す】2023年4月26日

フードバンク

執筆日 2023年4月22日
公開日 2023年4月26日
※冒頭の画像は、NHK広島放送局Webサイト、「東広島でフードバンク始動 米やレトルト食品無償で必要な人に」(2023年3月23日)、https://www.nhk.or.jp/hiroshima/lreport/article/003/42/ からの引用です。

2023年3月27日以来、30日ぶり、26回目の「フードバンクにゅ~す」です。

「【物価高騰、孤食】貧困だけでない子ども食堂の現状を知って欲しい。千葉北西部・とうかつ草の根フードバンクへ冷蔵庫などの寄付費用を募るチャリティーイベントを開催。」(2023年4月21日)

東葛飾ライオンズクラブ(千葉県流山市、会長 田中周作)は、2023年3月30日、東葛地区6市(松戸・柏・野田・流山・鎌ヶ谷・我孫子)にある子ども食堂や貧困世帯に食材をお届けする、『とうかつ草の根フードバンク』へ、食品維持の観点で不足している業務用冷蔵庫などを寄付するため、歌手の久宝留理子さんによる講演イベントを開催し、イベントを通じて集まった寄付金318万円を寄付しました。

<なぜこのイベントを企画したのか?>

きっかけは、ボランティア活動を目的として結成される民間団体であるライオンズクラブとして、以前より子ども食堂への支援を行っている中で、フードバンクの実態を知ったことでした。

我々の地元にある『とうかつ草の根フードバンク』は、寄付で頂戴した食材を仕分けて、千葉県東葛飾地域の6市にある95の子ども食堂に食材を提供しています。ところが、ボランティアの手を借りた作業は老朽化した倉庫の狭い一角で行われているため、仕分け作業に不自由があります。

また、業務用の大きな冷蔵庫もないため、保存が難しい状況でした。そこで、寄付金を集めて業務用冷蔵庫の購入と仕分けスペースの設備費として使っていただき、食材供給の効率化に役立ちたいと考えたのです。

<どんなイベントだったのでしょうか?>

「未来を担う子ども達のために」をテーマに、子ども食堂、フードバンクを知るきっかけづくりとなる、東葛飾ライオンズクラブ5周年記念事業のイベントとして開催しました。

90年代ガールズポップを代表する歌手である久宝留理子さんによる講演、そしてとうかつ草の根フードバンク代表梅澤さんとの対談なども実施しました。参加費は無料。参加するだけで貢献ができる事業です。

155名にお申し込みをいただきましたので、「多くの人の関心が寄せられていること」が伝わるだけでも、当事者の皆様の心の支えになると考えています。

<質疑の中で多くの参加者の気付きが生まれた>

とうかつ草の根フードバンク代表梅澤さんへの質疑を通して、参加者のフードバンクと子ども食堂への理解が深まりました。中には、行ったことのない人には想像もつかない回答がありました。

<90名から318万円もの寄付を頂戴しました>

イベント参加者は155名、知ってもらえる良いきっかけになったと考えています。そして、集まった寄付金は90名から318万円。多くの皆様に賛同いただき感謝します。

このイベントによる収益はとうかつ草の根フードバンクに全額寄付されます。寄付は業務用冷蔵庫と仕分けスペースの設備費として使われ、子ども食堂への食材提供をより効率的に行うことができます。試算によると、年間1万食の供給力アップにつながることが期待できるそうです。

出所:PR TIMES 東葛飾ライオンズクラブ、「【物価高騰、孤食】貧困だけでない子ども食堂の現状を知って欲しい。千葉北西部・とうかつ草の根フードバンクへ冷蔵庫などの寄付費用を募るチャリティーイベントを開催。」(2023年4月21日)、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000120427.html、2023年4月22日閲覧

とうかつ草の根フードバンクさんには、私たち、いちかわフードバンクbyフリスタも大変お世話になっています。フードバンクを立ち上げる前に、倉庫を視察させていただくなど、背中を見て学ばせていただいています。

このイヴェントを通じて300万円を超える寄付が集まったということで、フードバンクの機能拡充が図れますね。それにより、たくさんの子どもたちに食事を届けることにつながります。東葛飾ライオンズクラブさんの想いと企画力、実行力が素晴らしいですね!

久宝くぼう留理子るりこさんといえば、「男」や「早くしてよ」といった、ビートに乗った攻撃的なリリックが強烈な印象を残す楽曲が有名です。雑誌『GIRL POP』の表紙を飾ることも多かったですよね。

「東広島でフードバンク始動 米やレトルト食品無償で必要な人に」(2023年3月23日)

2月18日。JR西高屋駅近くの民家に、東広島市では初めてとなるフードバンクが開設されました。棚にはレトルト食品やお米などが並び、訪れた人が持ち帰ります。運営をするのは広島大学の学生や卒業生などでつくる「ひとむすび」です。

「ひとむすび」 山田芳雅代表
「東広島にフードバンクという機能が無いというのを小売店さんから話を聞いたり色んな子ども食堂から聞いて、コロナとかもあって困っている人もたくさんいるだろうと思って始めました」

フードバンクでは、個人や企業などから食品を寄付してもらいます。それを必要とする人に無償で配る仕組みです。立ち上げメンバーの1人、広島大学3年生の伊藤百花さんは、高校生の時、飲食店のアルバイトで大量に廃棄される食品を目にしたことで、フードバンクの活動に携わることを決めました。

伊藤百花さん
「自分自身、経済的に苦労した経験があったので、こんなに食品を必要としている人がいるにもかかわらず、まだまだ食べられるおいしい食品が捨てられているという、社会ってすごく矛盾してるなと感じました」

伊藤さんたちは、広島大学の構内に大きな箱を設置しました。ちょうど帰省や卒業のシーズンと重なるため、余った食品があれば持ち込んでもらいたいと考えました。

(中略)

いよいよフードバンク開設の日。食品を提供してくれる人が次々とやってきました。地元スーパーからも、即席めんや菓子などおよそ18キロの食品が寄付されました。大勢の人たちが食品を受け取ろうと訪れ、手持ちの袋に必要なものを詰めていきます。80代の女性は、「物価が全部上がるので、安いとこ安いとこ探して買い物に行ったりするんですよ。ありがたいです」と話していました。初日は、食料品を提供してくれた人は17組、受け取りに来た人は30組でした。

(中略)

「ひとむすび」 山田芳雅代表
「困っている人にじんわりと広がっていって、困っているタイミングでその人たちの助けになればいいかなと思っています。東広島に合った形を模索していければいいかなと思います」

出所:NHK広島放送局Webサイト、「東広島でフードバンク始動 米やレトルト食品無償で必要な人に」(2023年3月23日)、https://www.nhk.or.jp/hiroshima/lreport/article/003/42/、2023年4月17日閲覧

冒頭の画像は、このNHKのWebサイトからの引用です。学生の皆さんによる、素晴らしい活動に拍手を送りたいです。

秋田市「子ども食堂『みんなのテーブル』年間3千人利用 多彩なメニュー好評」(2023年4月10日)

 バスケットボール男子Bリーグ1部・秋田ノーザンハピネッツの運営会社(水野勇気社長)が、子ども食堂「みんなのテーブル」をオープンして間もなく1年半になる。年間3千人超のペースで利用されており、運営会社側はまだまだ潜在的な需要があるとみる。「学校でも家でもなく、気負わず集まれる居場所として多くの人に利用してほしい」と呼びかける。

 「こんばんは」。夕方になると1組、また1組と親子連れが子ども食堂を訪れる。ある親子は、2種類の日替わり定食の気に入った方を注文した。待つ間、学校での出来事を話したり、一緒に絵本を読んだり。食事が運ばれると「おいしいね」「こっちも食べてみる?」などと会話を弾ませながら箸を進めていた。

出所:秋田魁新報電子版、「子ども食堂『みんなのテーブル』年間3千人利用 多彩なメニュー好評」(2023年4月10日)、https://www.sakigake.jp/news/article/20230410AK0012/、2023年4月17日閲覧

ここで紹介されている「みんなのテーブル」は、次のような目的で運営されています。

「みんなのテーブル」はテーブルを「みんな」で囲み、食事をする事で、こどもたちの「おいしかった!」「たのしかった!」の笑顔を作り、居場所となることを最大の目的としています。このテーブルから、未来を担うこどもたちを中心とした地域コミュニティが生まれ、おとなたちのさまざまなカタチの支援が生み出されていくことを目指しています。

出所:秋田ノーザンハピネッツのこども食堂みんなのテーブル公式Webサイト、https://minna-table.com/

「こども食堂に『生茶』など寄贈 ユニーとキリンビバレッジ中部圏統括本部」(2023年3月31日)

ユニーとキリンビバレッジ中部圏統括本部は3月23日、名古屋市の白鳥コミュニティセンターで愛知県のこども食堂に「キリン生茶」など15ケース、環境配慮型トイレットペーパー「ふんわりエコロール」120ロールを寄贈した。

両社は昨年10月から12月にかけて、「子どもたちの未来を応援しよう」と題し、期間中に購入された「生茶」ブランドの飲料1本につき1円をこども食堂に寄付するキャンペーンを実施。集まった寄付金59万3千513円を今年2月23日にNPO法人全国こども食堂支援センターむすびえを通じてこども食堂に寄付している。

今回は、ユニーが回収した牛乳パックをリサイクルしている提携企業のトイレットペーパーをはじめ、キリンビバレッジの「生茶」「iMUSEヨーグルトテイスト」「小岩井純水りんご」などを、愛知県内のこども食堂の支援を行っている愛知子ども応援プロジェクトを通じて寄贈した。

出所:食品新聞公式Webサイト、「こども食堂に『生茶』など寄贈 ユニーとキリンビバレッジ中部圏統括本部」(2023年3月31日)、https://shokuhin.net/72571/2023/03/31/inryou/、2023年4月17日閲覧

小売業と、その取引先であるメーカーによる、コラボレーションです。飲料が売れれば売れるほど、子ども食堂に対する支援が厚くなるのが素敵です。

以上、2023年4月26日の「フードバンクにゅ~す」でした。