全市川市、50万人弱の皆様、おはようございます!(∵執筆している今の時間が午前10時4分なので)
元気よく書きだしたものの、二の句を継ぐのに躊躇します。次なる一歩を踏み出す勇気が不足しています。が、そんなことも言っていられません。私には、この記事を仕上げた後、荷物を受け取りに、近くのPUDO※1(あるいは、ビッグ・ザ・PUDO※2)という宅配ロッカーまで行くという、果たすべき務め(略して「務」)があるのです。
あ、だからと言って、「焦るがままに、わがままに、僕は記事を雑にしたためない」※3ですよ。「太陽が凍り付いても、一途に筆を振りかざそう!」※4という気概で、かき揚げ※5る、否、書き上げる所存です。
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文章、少々、乱れまして、素直にI’mSorry※6。
それでは、本題に入りましょう。
冒頭の画像は、市川市公式YouTubeチャンネル内のシリーズ「いちにゅ〜」の第4弾として、9か月前に公開された動画のワンシーンを引用したものです。
【市川市の広報番組】いちにゅ〜 No.004 広がる国際交流〜多文化共生社会に向けて〜(2023年5月27日)
冒頭の画像の中に、「市川市の外国人住民数17,913人」とありますが、直近のデータでは「19,651人」となっています。いずれも住民基本台帳に登録されている人数です。前者が2023年3月31日、後者が2024年1月31日なので、10か月で、外国人の人口が「1,738人」も増加したということになります。
10か月間で、外国人の人口が約10%増加した、というのは、かなりの「急増」と言えるのではないでしょうか。
国別に見たいところですが、手元に情報がないので、ここでは年代について確認してみます。特に増えた年代は、ヤングです。若年層です。10か月間で、
10代 134人増加
20代 729人増加
30代 389人増加
となっています。1歳刻みで、特に増加幅が大きかったのは、
23歳 181人増加
29歳 131人増加
33歳 106人増加
20歳 97人増加
でした(トップ4)。
20代、30代の、若い外国人が市内に移り住んでいるということですね。日本ではあまり移民という語を使いませんが(そうですよね?なぜ使わないんでしたっけ)、移民の増加が顕著、特に若い移民が増えているということが言えますね。この言葉(移民という言葉)は相応しくないというご意見があれば、是非、お知らせください。
イミグラント。immigrant。
あ、そうそう、市川市には外国人が多く住んでいるのですいが、出自となっている国の数がとても多いことから、私は以前より、「市川市は小さな地球」という説を唱えています。
国別の人口は、1位は中国で、2位以下に大きな差をつけているのですが、2位、3位あたりは、かなり人数が拮抗しており、しかも、短期間にぐっと増加していたりもするので、外国人の人口動向には注目しています。最近書いた記事だと、これなどは多くの方に読んでいただいているようですよ。
この記事でも紹介していますが、市川市は外国人の人口が全国的に見ても多い自治体なのです。
出所:市川市公式Webサイトおよび広報いちかわ(2023年6月17日号)掲載情報より作成
上のグラフでは、市川市の外国人人口の最新データが2023年3月になっていますが、既に触れたように、10か月後の2024年1月31日には、10%程度(1,738人)も増加し、「19,651人」になりました。あと349人増えると、2万人になります。
2022年12月末のデータ(2つ上のグラフ)で、市川市よりも外国人人口が多い8自治体の数字を見ると、
東京都港区 20,412 人
豊橋市 20,228 人
船橋市 19,685 人
東大阪市 19,647 人
東京都荒川区 19,479 人
豊田市 19,270 人
東京都中野区 18,611 人
松戸市 18,194 人
となっています(出入国在留管理庁「在留外国人統計」(2022年12月末、市区町村別 国籍・地域別 在留外国人)より)。他市・区における外国人人口の変化までは確認していませんが、仮にこの時点の各自治体の数字と比べると、2024年1月における市川市の外国人人口「19,651人」は、船橋市の「19,685 人」をわずかに下回り、東大阪市の「19,647 人」を4人上回る、という位置づけになります。
さて、見方を少し変えてみましょう。
ここからは、市川市公式Webサイト「年齢別人口(住民基本台帳)」https://www.city.ichikawa.lg.jp/gen01/1111000011.html より、2024年1月31日のデータを見ます。
市川市の総人口――日本人であるとか、外国人であるという、国籍は関係なく、住民基本台帳に登録されている人数の合計――に占める外国人の割合を確認します。市川市の総人口が492,749人で、このうち、外国人が19,651人なので、4.0%です。
https://www.city.ichikawa.lg.jp/gen01/1111000011.html
続いて、市の北部、中央部、南部、といっても、それが何を意味するかわからないよ!との声が聞こえてきそうなので、北部を「大柏管内」、中央を「本庁管内」、南部を「行徳管内」としますが、この3つに分けた地区、それぞれにおける、外国人の割合を確認します。
すると、こうなります。やはり南部、行徳管内の外国人割合が高いですね。5.7%です。南に行けば行くほど外国人の割合が高いと言えます。
https://www.city.ichikawa.lg.jp/gen01/1111000011.html
さて、先ほど、ここ10か月間で外国人が大幅に増えたという話をしましたが、「特に増えた年代は、ヤングです。若年層です」とも言いましたね。
年代別に外国人の割合を確認したのですが、若い年代で、その割合が高い傾向がありました。
https://www.city.ichikawa.lg.jp/gen01/1111000011.html
上の図では、アラサーと呼ばれるような年代(25~34歳とする方がよさそうでしたが、今回は26~35歳でひとくくりにしています)において、外国人の割合が高いことを示しています。
ここまでに紹介した3枚のグラフの元データを下の表に載せておきます。
https://www.city.ichikawa.lg.jp/gen01/1111000011.html
ちなみに、国籍を問わない、市川市の総人口の話になりますが、年代別の人口の特徴として、「市川市にはアラフィフがいっぱい」ということが言えます。
この記事でも紹介しましたが、2023年2月28日時点の住民基本台帳データより、年齢1歳区分(100歳以上はひとまとめ)の男女の人口のグラフをこしらえると、こうなります。
50歳、51歳をピークに、45~55歳くらいのアラフィフの人口が多い、それが市川市です。でも、少し若い年代、グラフで言えば下の方に視線を移すと、25~55歳までの人口が多いとも言えると思います。
このように見ていくと、市川市には、25歳から55歳くらいまでの人口が多く、外国人は30歳残後の、俗にいうアラサーが多いと言えましょう。
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若い移民が増えている市川市。地域づくりを考え、実行していく上で、地域内で、多様な人々が日常的に交流する場、機会を設けられれば良いと思います。上で紹介した、市川市のYouTubeチャンネルの動画では、国際交流の機会が紹介されています。私はこのような記事を書いていながら、日常で外国人の方と接する機会は、ほとんどゼロです。今年は、交流の場に足を運んでみたいと思います!
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〈注釈〉
※1:Pick Up and Drop Off 略してPUDO。意味は、「配達する&置いてくる」です。文中は、Packcity Japan(パックシティジャパン)が運営する、オープン型宅配便ロッカーの「PUDO」の意味で用いています。最近、というか、ここ数年間のうちに、駅や、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、駐車場、公共施設などに設置されています。
※2:ビッグ・ザ・PUDOは、漫画『キン肉マン』に登場する超人、「ビッグ・ザ・武道」にかけた言葉遊び、言葉との戯れです。なお、バンド「Mr.Big」とは関係ありません。
※3&4:B’z『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』(1993年リリース、12枚目のシングル)の歌詞へのオマージュです。この曲はオリコンチャートで1位になりましたが、前の週に1位だった――B’zのこの曲に1位を奪われた――のは、CHAGE&ASKA『YAH YAH YAH』でした。男性デュオ同士のトップ争い。
※5:かき揚げとは、「小さく切った魚介類や野菜などを小麦粉を溶いた衣でまとめ、食用油で揚げた天ぷらの一種。他の天ぷらと同様に「天つゆ」や「塩」で味付けをして食べる。丼種として丼飯の上に載せたり(かき揚げ丼)、温かいそばやうどんに載せたり、ざるそばに添えたりといった用途に用いられることも多い。天ぷらのコース料理では最後の締めとして出される。これを天丼に仕立てたり、お茶漬け(天茶と呼ばれる)にしたりすることも一般的である」と、Wikipedia(2024年2月21日閲覧)には書かれています。
※6:チェッカーズが1988年にリリースした18枚目のシングル『素直にI’mSorry』のタイトルを引用しました。なお、14年後の2002年に、元チェッカーズの藤井フミヤ氏がこの曲をセルフカヴァーしているので、機会があればリッスンしてみてください。