「雨」冠に「包」と書いて、「雹(ひょう)」。この雹が、2023年6月3日の16時頃、市川市や、松戸市、船橋市、鎌ケ谷市などに、降り注ぎ、大きな被害をもたらしました。
あれから1年が経ちます。
冒頭の画像(フジテレビ系列 Live News α (2022年6月3日放送)より引用)で見るだけだと、大した影響はなかったのかと思うかもしれませんが、今もSNS上などにはスマホのカメラで撮影したと思われる動画が多数残っているので、それを見ると、いかに衝撃的な異常気象だったか、よくわかると思います。
本八幡と周辺の雹まとめ by 本八幡botさん
https://twitter.com/i/events/1532685739565420544
市川市内では、例えば、JRや東京メトロの駅のホーム上の屋根に雹が直撃し、貫通、穴が開きました。自家用車に雹が激突し、ボディが凹んだ人も多かったと思います。学校の校舎のガラスが大量に割れたという事実(下の画像参照)は、雹が降った現場にいなかった人には信じがたいかもしれませんが、大きめの石が上空から高速でヒュンヒュンと音を立てて飛んでくる様は、恐怖でしかなく、ガラスが何十枚も割れてもおかしくないと思えるものでした。
当日、私はTwitterでこんなことを投稿しています。
- 午後4:16 雹(ひょう)が降り注ぎ、雷が鳴り響いている!
- 午後4:45 巨大な雹(ひょう)がかなり長い時間降り続け、駐輪場のトタン屋根を突き破らんばかりの大きな音を上げ、マンションの壁面に激突していました。更に落雷まで。こんな凄まじい天候は初めて体験しました。
- 午後5:09 当たったら大怪我しかねない巨大な雹が大量にドカドカ降り注ぎ、駐輪場の屋根を連打していました。そして、落雷と突風、道路の冠水。
- 午後8:42 4時間30分前、見たこともないような量の雹(ひょう)が数十分間降り注いだのは、佐々木朗希投手が打ち込まれるという珍しいことの前触れだったと一瞬思ったossan is me.
そして、この日の激しい雹が、農作物に大きな被害をもたらしたことは、皆さんもよく覚えていることでしょう。
市川市大野町1丁目の「重田辰雄梨園」さんは、雹が降った直後のブログで、このように綴っています。
6月3日(金)は午後から雨予報で、ところにより雷を伴って激しく降るということだったので、午前中のうちに化粧箱の納品を急いで行いました。
出所:重田辰雄梨園公式Webサイト、「2022年 水無月」(2022年6月9日)、https://hikobe.pear-ichikawa.com/?p=1760、2023年6月3日閲覧、太字は筆者
そして、16時頃、所用で市川駅近辺にいたのですが、北の方に黒っぽい雲が見えて、来るぞ~と思ったら、急激な土砂降りとともに雹が降ってきました。とにかく、ものすごい水煙で道路の上を流氷のように流れていく様と、ニュースでしか見たことがないゴルフボール大の氷の塊に恐怖を覚えました。
容赦なく降り落ちる雹になすすべもなく、まだピンポン玉に満たない程度の梨の実はダメだろうなと思いながら、雹の白と散った街路樹の葉っぱの緑で埋め尽くされた道路をボコボコになった車で走りました。
雹をもたらした雲が去った後、畑を見回すと、案の定、ほとんどの梨に雹が当たったと思われるキズが散見されました。一応、当園では天井までネットを張っているので、もしかしたら多少の干渉になって・・・という望みも少しはあったのですが、もうどうしようもなく、今年は確実に無傷の優良品は少ないです。
「重田辰雄梨園」さんは、7月にTwitterでこのような投稿をしていました。
自然というのはたくましいもので、雹による傷があっても、梨の実は日に日に大きくなってきています。
出所:重田辰雄梨園公式Twitter、https://twitter.com/hikobe1174/status/1544840380952477696、2022年7月7日 9時27分 投稿、2023年6月3日閲覧
「JAいちかわ」さんは、雹で傷ついた梨を「あた梨ちゃん(あたりちゃん)」と名付け、駅やインターネットで販売したところ、人気を博しました。また、40社以上の企業が買い取ったそうです。また、「JAいちかわ」の今野博之理事長によると、雹による市川市の梨の被害額は、当初13億円余りとされていましたが、「あた梨ちゃん」の売上が約8億8,000万円だったため、被害額は4億5,000万円まで減ったそうです。
(情報出所:NHK 千葉 NEWS WEB 、「ひょう被害の『あた梨ちゃん』8億円販売で感謝祭 千葉 市川」(2022年11月19日)、https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20221119/1080019412.html、2023年6月3日閲覧)
重田辰雄梨園さんでは、今年も梨を育てています。5月半ばの様子は、こんな感じです。
雨が降って、それが土壌に染み込み、根が土中の水と養分を吸い上げて、幹、枝を通り、実をどんどん大きくしていくのですね!
雨と言えば、昨日(2023年6月2日)の夜は全国的に大雨が降り、市川市では、北東部、北西部に、土砂災害に関する警戒レベル3高齢者等避難が発令され、小中学校(10校)や、公民館など(5館)が、避難所として開かれていました。
「避難所」というと、避難した人たちが、学校の体育館に雑魚寝(ざこね)している様子を思い浮かべるかもしれませんが、「スフィア基準」という「災害発生時の、被害を受けた人たちへの支援のあり方を、特に、守られるべき人権などを考慮して、定められた基準」があることをご存知でしょうか。
上のコラムでは、
プレジデント・オンライン
「体育館を避難所にする先進国なんて存在しない」災害大国・日本の被災者ケアが劣悪である根本原因
https://president.jp/articles/-/55248?page=1
この記事の内容も紹介しつつ、災害が頻発する日本において、避難生活のクオリティ向上が必要不可欠である、ということを述べているので、興味がある人は読んでみてください。
梨にはまだ早い今の季節ですが、蒸し暑い日がやってきますので、ヤマザキ「梨ウォーター」でも飲んで、スッキリ、シャッキリしたいですね!
梨ウォーターは、この記事にも登場します。
それにしても1年前の雹は本当にショッキングでしたね。最近、自転車に乗る時にヘルメットをかぶることが奨励されていますが、雹が降る中を歩くのは危険極まりなく、ヘルメット装着が必須だと思いますね。
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BTW(ところで)、自転車に乗る時にかぶるヘルメット、買いましたか?
市川市では自転車乗車用ヘルメット購入費の補助をすることを決め、先日の記者会見で田中市長が発表していました。4月1日以降に購入した費用について、1個当たり2,000円を補助してくれるのですね。
ヘルメットといえば、藤子・F・不二雄さんの漫画「パーマン」に登場するパーマンたちがかぶっているヘルメットを想起します。こういうヘルメットは、顔が大部分隠れるのですが、自転車に乗る時にこれをかぶったらかっこいいですよね。
ちなみに、当サイトでは、以前にもパーマンに言及しています。
また、つい最近公開した記事で、藤子・F・不二雄さんの作品に言及しました。
もうすぐ夏至ですね。夏至は6月21日です。蒸し暑さが日に日に増していきます。不快指数の高い日もやってきます。梨ウォーターを飲んだり、藤子・F・不二雄さんの漫画を読むなどして、不快感を除去しましょう!
それでは、また明日!
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執筆日 2023年6月3日(雹が降ってから1年後)
公開日 2023年6月5日
更新日 2023年7月12日