フリースタイル市川の公式Webサイトで、今、突然始まった新シリーズ、『ローカルメディア漫遊記』。
本日は、この新シリーズのコンセプトをご説明します。
申し遅れましたが、私は、この企画を起案した当人、ノスタルジー鈴木です。よろしくお願いします。
この企画の発端は、私が、2021年5月15日に妙典のgate.で行われた、『クラナリ』※1を運営する森真希さん主催の『千葉の辺境でローカルメディアを考えるワークショップ』に参加した際に声を上げたことでした。
ワークショップには、『クラナリ』の森真希さんの他、市川市や浦安市をフィールドとして、ローカルメディア(紙、Web)を通じて長年地域の情報を発信している人や、これからローカルの情報発信に注力したいと考えている人など、様々な立場の人が参加していました※2。
参加者同士で、ローカルメディアの役割やコロナ以降のあり方について話し合い、大いに盛り上がりました。ローカルの情報を発信している人同士で意見を交換する場がほとんどないこともあり、各々にとって貴重な機会になったようです。ワークショップで出た意見や森さんの考えは上記の記事にまとめられています。
私は、ワークショップに参加して、
- ローカルメディア主催者同士の横のつながり(上記のような話をする機会)があると良い
- ローカルメディア【A】の読者が、ローカルメディア【B】を知るきっかけとなるような場をつくりたい
と思いました。これら、特に2つ目が、上述の「私がワークショップに参加した際に声を上げたこと」です。
これに近い(?)ことが、上記『クラナリ』の記事の中でも述べられています。
「束」になることで、発信する側に余裕ができれば、「もっと知って」「もっと見て」といった情報の押し付けをせずに済むでしょう。
そして、協力体制を敷くことのさらなるメリットは、互いに意見交換をして、表現などをより洗練させられること。ローカルメディアの情報発信技術を高め合える仲間ができるというわけですね。
視野を拡げれば、同じ「千葉の辺境」同志ということで、市川と浦安のコラボなども考えられます。
出所:ウィズコロナ時代のローカルメディアに求められるのは「コラボレーション」と「引き算」【千葉の辺境でローカルメディアを考えるワークショップ0515】https://life-livelihood.blogspot.com/2021/05/0515.html
上記の『クラナリ』の記事はワークショップ終了直後に森さんが書いたものです。この記事(引用した部分以外を含む全体)を読んだ私は、ワークショップ翌日の2021年5月16日に、森さんあてに次のようなメッセージを送りました。一部加筆修正して掲載します。
記事の最後の方に書かれていた、「引き算」と「コラボレーション」(より緩い表現にするならば、繋がること)は、決して後ろ向きなことではなく、一歩引いて冷静に考えると、それが効率的であり、かつ、1つ1つの記事・投稿の質の向上にも資するように思います。
個々のローカル・メディアが、空間的(地理的)な意味でも、あるいは分野と言う意味でも、あえて広げすぎず、得意なところで勝負することで、独特の味わいを持つ、そのメディアならではの個性が際立つとも思います。
1人で何でも網羅しようとして、1本の記事を書くために大きな労力を費やすことで、疲弊してしまい、継続していくことができなくなるのは勿体ないことです。コラボレーションや、つながりを持つことは前向きにやりたいですね。
ワークショップ内で話題に上った、各ローカル・メディアの紹介の場(サイトの閲覧者の立場では、意外なメディアとの偶然の出会いが期待できる場)を、まずはフリスタのサイト内の一角からでも初めて見ようと思っています。はじめは思っていたのとは違うというようなものになる可能性もなくはないのですが、まずはやってみます!
出所:Web上の某所でノスタルジー鈴木が森真希さん宛てに送ったメッセージ(2022年5月16日送信)を一部加筆修正。
このメッセージを書いてから9か月が過ぎてしまいました。今、ようやく重い腰を上げようと思います。
今すぐに、いくつかのローカルメディアが協力体制を敷くということには至りませんが、新シリーズ『ローカルメディア漫遊記』※3では、市川市および近隣地域のローカルメディアを読者視点で紹介することで、取り上げられたローカルメディアの記事や特集を読んでみたいと思ってもらえるような記事を書く構えです。
このシリーズで対象とするローカルメディアには、厳密な定義を設けてはいません。強いて言えば、市川市や近隣の地域の情報を発信しているメディアで、媒体は紙やWeb、Webの場合は、サイト、ブログ、Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeなど、何でも良い、という、ゆるい枠を想定している程度です。
ちなみに、『クラナリ』のWeb記事で私が好きなものはたくさんありますが、『ハイソ真間川はどこからどこまでなのか問題』と題された記事(Part1、Part2)には、森さんならではの視点で切り取られた真間川沿いの光景が描かれており、大変気に入っています※4。Part2(真間川であって真間川じゃない!? ハイソ真間川問題 完結編)の記事より、私のお気に入りのフレーズ(森さん節)を紹介します。
- ハイソを象徴する木製の柵と花
- 脇道の舗装もハイソ
- なんということでしょう、舗装にビー玉が混じっているなんて! ハイソ~
- うょしまめや
「うょしまめや」?!
これが一体何なのか気になる人は、是非『ハイソ真間川問題』の記事をチェックしてみてください。
また、私は、シュールな味わいを湛(たた)えた公園を紹介する『シュルレアリスム公園へようこそ』シリーズのファンでもあります。
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さて、コンセプトと言う程のものではありませんが、新シリーズがどんなものになるか、大体おわかりいただけたのではないかと思います。
え?全然わからない?
それは、私の説明力不足のためですね。素直に I’m sorry※5。
それでは、近日公開予定の『ローカルメディア漫遊記』をお楽しみに!
〈注釈〉
※1:『クラナリ』は「市川で暮らしと生業をつくる」をコンセプトとして発行されている紙のローカルマガジン(2022年2月現在は休刊中)と、Webメディア。https://life-livelihood.blogspot.com/
※2:フリースタイル市川からは、私の他、レボリューション・ガーコ(敬称略)もワークショップに参加しました。
※3:シリーズのタイトル『ローカルメディア漫遊記』は、スピッツの草野マサムネ氏のラジオ番組、『ロック大陸漫遊記』からインスピレーションを受けて名付けたものです。
※4:近々、この記事『ハイソ真間川はどこからどこまでなのか問題』を取り上げることで、『クラナリ』の紹介をしてみたいと思っています。
※5:軽くお詫びをする際に私が用いる『素直にI’m sorry』という一節(フレイズ)は、「日本最後のロックンロール・バンド」※6こと、チェッカーズの楽曲名で、1988年10月21日に発売されたかれらの18枚目のシングルです。同日発売のシングルには、以下のようなものがあります。中島みゆき『涙 -Made in tears-』(23枚目)、爆風スランプ『Runner』(13枚目)、プリンセス・プリンセス『GET CRAZY!』(6枚目)、谷村有美『Boy Friend』(3枚目)。
※6:スージー鈴木『チェッカーズとその時代』(ブックマン社)より。