【コラム】好きな/行きつけのお店の条件は?あなたのサードプレイスは?

コラム

遠くない過去、近過去に、『いちかわLoveな店』に関する記事を公開しました。

【コラム】「いちかわLoveな愛され店」の最新版の募集&公表が待たれます(2023年10月9日)
https://fs-ichikawa.org/ichikawa_love/

市川市では、2017年に「いちかわLove」というプロジェクト(と呼んでよいものだと思います)を開始し、この活動の中で、市川市民などに愛される「いちかわLove」なお店を選定し、PRする、「いちかわLoveな愛され店」という取り組みを行っていました。この取り組みの一環として、市川市経済部商工振興課がeモニのアンケートを実施しています。また、「いちかわLoveな定番みやげ」という取り組みも行っていたことを、今、知りました(あるいは、知っていたものの、忘れていただけかもしれません)。こちらについても、市川市経済部産業振興課がeモニのアンケートを実施していました。

(今、この記事を書いている時に知った「いちかわLoveな定番みやげ」については稿を改めて綴るとして、)本稿では、市川市経済部がかつて行ったeモニを対象としたアンケート調査結果を見てみたいと思います。

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あなたの行きつけになる、好きになるお店の条件はなんですか。

下のグラフは、市川市に住んでいる人を対象に、「行きつけになるお店の条件」「好きになるお店の条件」を尋ねた結果です。

もっとも、設問文の「行きつけになる、好きになるお店の条件」という表現は曖昧さを含んでいて、良い調査設計とは言えませんが。と、いうのも、「行きつけになる、好きになるお店の条件」は、恐らく、「行きつけになるお店の条件、好きになるお店の条件」を一部省略しているのだと思いますが、「行きつけになるお店の条件」と「好きになるお店の条件」が異なることは十分にありえます。また、「行きつけになるお店」と「好きになるお店」が異なることもあります。このお店のことが好きになった、でも、値段が高いので、とか、家からは遠いので、といった理由で、「行きつけのお店」にはならない。こういうことは十分に起こりえます。質問者の意図をくみ取るならば、「行きつけになるお店の条件、または、好きになるお店の条件として、あてはまるものを最大5つまで選んでください」という設問文にすれば、あまり迷わずに回答できるとは思います。更に言えば、「なんですか」という表現も望ましいとは言い難く、「何ですか」とすべきであったと思います。

という私のツッコミは無視していただいて(いや、むしろ、適切な調査設計のあり方の方に興味がある、という人もいるかもしれませんね。もしかすると、市川市役所にお勤めで、調査設計のことを知りたいという方がいる可能性もゼロではないと思います。是非、お気軽にご連絡ください。大きな声では言えませんが(大きな文字でも書けませんが)当方、その分野では、腕に覚えアリと言っても過言ではありません)、グラフをご覧ください。

出所:市川市e-モニター制度Webサイト掲載情報より作成
https://www.e-moni.city.ichikawa.chiba.jp/em/user/enqResultList/enqLink?enqId=ocnF0ahTXO4%3D
※冒頭の画像の出所も同様です。

このようなグラフを限られた時間で見る場合、だいたいこんな風に見ればよいと思います。

①「品質・鮮度が高い」を選んだ人の割合(以下、単に「割合」とします)が6割超と圧倒的に高い
②「明るく清潔」~「品揃えの充実」の6項目が4割前後で、これに続く
③その他の項目が条件となるかどうかは人によって異なる(そのため低い割合でバラついている)

圧倒的な指示を得て1位になっている「品質・鮮度が高い」を見ると、食品を販売しているお店のことを念頭において答えている人が多いのでしょうね。私個人でいえば、行きつけの店は、コンビニや書店、駅そば店、好きなお店は、やはり書店で、行きつけではないけれど好きなお店には飲食店があります。

なお、大手チェーンストアがひしめく中、地域で営業する個人店などが、固定客≒ファンを抱えて、安定的に事業を行うには、単純な「安さ」や「品ぞろえの充実」では太刀打ちすることが難しいので、例えば「品ぞろえ」については、幅広く、あれもこれも、なんでも、ではなく、ある特定の分野カテゴリーを深くそろえるなどの工夫を講じるケースが多いです。

今ではスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアなどでお酒を買うことができますが、酒屋さんに行けば、珍しいクラフトビールを買うことができる、商品選定をしている店主の専門知識が頼りになる、だから、大手ビールメーカーの有名ブランドを買う時はスーパーマーケットで買うけれど、ちょっと珍しいお酒を買いたい時はいつもこの酒屋さんに行くんだ、という人はいるでしょう。お店の利用頻度はスーパーマーケットA店の方が高くとも、好きな度合いでいえば酒屋さんB店の方が高い、というようなことがありますね。

なお、もし、同じ質問を「市川市に住む外国人」にたいして聞いたとしたら、この調査では0%(実数でみると0件)だった「外国語メニュー導入等外国人対応がある」を選択する人の割合はかなり高いことは想像に難くありません。

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上のグラフの元となった調査の概要は下記の通りです。

設問: あなたの行きつけになる、好きになるお店の条件はなんですか。(5つまで回答可)
有効回答者数: 572名(市川市内在住者限定)
調査名称:いちかわLoveな愛され店に関するアンケート
実施主体:市川市経済部 商工振興課
実施期間:2018年10月9日~10月22日

地域の商店街について、あなたはどのような認識を持っていますか。

続いて、「地域の商店街について」聴取した結果を見てみましょう。

出所:市川市e-モニター制度Webサイト掲載情報より作成
https://www.e-moni.city.ichikawa.chiba.jp/em/user/enqResultList/enqLink?enqId=ocnF0ahTXO4%3D

私がこのグラフでまず注目したのは、1位と2位が、店主や店員に関すること、という点です。よく利用するチェーン店にも顔なじみの店員さんはいるかもしれませんが、必要最小限の会話しかしないかもしれません。他方、商店街のお店の店員さんとは、「最近どう?」なんて言葉を交わす人も少なくないでしょう。このような関係性があれば、親切な接客がおこなわれやすくもあるでしょうね。

下位の項目が低い割合で多数あるのは、回答者が念頭に置いている商店街のお店が様々だから、ということが理由だと考えればよいと思いますが、例えば、回答者割合は8%と低いのですが「食べ歩きコロッケ等~」という項目は、市内の多くの商店街に「看板メニュー」(その商店街を象徴するようなもの)があれば、おのずとこの項目の数値は高くなるので、この結果で数値が低いから、それは商店街にとって重要ではない、というようなことではない、ということは言えましょう。

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上のグラフの元となった調査の概要は下記の通りです。

設問: 地域の商店街について、あなたはどのような認識を持っていますか。(5つまで回答可)
有効回答者数: 572名(市川市内在住者限定)
調査名称:いちかわLoveな愛され店に関するアンケート
実施主体:市川市経済部 商工振興課
実施期間:2018年10月9日~10月22日

あなたが地域の商店に行く理由はなんですか。

最後に、「地域の商店に行く理由」を聴いた結果を紹介します。おっと、ここでもまた「なんですか」と聴いていますね。もしかすると、市川市ではこの聴き方が「良い聴き方」とされているのかもしれません。

市川市e-モニター制度Webサイト掲載情報より作成
https://www.e-moni.city.ichikawa.chiba.jp/em/user/enqResultList/enqLink?enqId=EZyRn9xq2Wg%3D

圧倒的に高いのは、「近接性(アクセス性の良さ)」ですね。近いから行く。銀座の百貨店に行くのとは違いますからね、家の近くの店=近所の商店に行く、その理由なので。

ところで、チェーン店はここでいう「商店」に含まれるのでしょうか。多分、含まないでしょうね。例えば、八幡一番街には、ローソンというコンビニエンスストアがあります。ここは「地域の商店」ではない、ということなのでしょうかね。ローソンという看板、ブランドは、全国に展開しており、高い知名度を誇りますし、八幡地域に限定されたお店というわけではありません。しかし、ローソンのあの店(が、直営店ではなくフランチャイズ店だとして)のオーナーさん、店長さんは、おそらく八幡の近くにお住まいであるか、そうではなくても市川市内の住人である可能性はかなり高いと思います。

フランチャイズ店の場合、本部=フランチャイザーと契約をする、フランチャイジーという立場で、フランチャイザーの指導や方針に沿った事業を行いつつも、その地域に根差した商売を行う(例:週末に近所の学校で運動会が行われるので、それに必要な商品を多めに発注する)ので、地域商店的な面も少なからずあると思います。あ、でも、本部直営のチェーン店でも、そういう地域対応、個店対応は行っていますよね。店長さんがお客さんと親しく話していたり、スーパーマーケットでサービスカウンターの担当者がお客さんと親しげに話していたりもしますし。

話が逸れました。商業論、流通論の話になりそうなので、本稿ではこれ以上突っ込みません。

でも、コンビニエンスストアと商店の間のような存在、ヤマザキYショップ(デイリーヤマザキではない)もありますし、地域住民の生活に密着した存在である、食品を中心に販売する小売店舗の話は、地域商業、地域経済の活性化を考える際には、欠かせないですね。

関連記事:

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上のグラフの元となった調査の概要は下記の通りです。

設問: あなたが地域の商店に行く理由はなんですか。(5つまで選択可)
有効回答者数: 668名
調査名称:いちかわLoveな定番みやげに関するアンケート
実施主体:市川市経済部 産業振興課
実施期間:2019年10月21日~11月3日

第3の場所(サードプレイス)はありますか?

商店(小売店)というよりは、むしろ飲食店(カフェなど)がそれに相当するケースが多いとは思いますが(しかし、商店が誰かにとってのそれになることは十分にありうることです!)、自宅(第1の場所=ファーストプレイス)でも、仕事場(第2の場所=セカンドプレス)でもない、第3の場所=サードプレイスが、あなたにはありますか?

サードプレイスとは、

例えば、自分らしくいられる場所、居心地が良い場所、心が落ち着く場所、リセットできる場所などと呼びうるような場所(プレイス)を指しています。物理的な空間としての場所だけでなく、人間関係のこともあるかもしれません。移動中の車の中という人もいました。

自宅は1つだけしかなく、職場も大抵は1つ、多くても2つか3つくらいですが、サードプレイスは、5個も6個も持つことができますし、自分で勝手に決められます。素敵ですね。

出所:特定非営利活動法人フリースタイル市川公式Webサイト「【紹介します】みんなのサードプレイス/わたしのサードプレイス」(2023年2月10日公開、随時更新)https://fs-ichikawa.org/our_third_place/、2023年10月8日閲覧(太字は筆者)

というわけで、皆さんからお寄せいただいた、ご自身のサードプレイスを紹介する記事があります。是非、読んでみてください。

現在も、以下のフォームからサードプレイスの投稿を受け付けています。前に1度投稿したけれど、そういえば、あそこも自分のサードプレイスと言えるかも、なんて思ったら、思い立ったが吉日、是非、投稿を!!

あなたのサードプレイスを教えてください(アンケートフォーム)
https://forms.gle/bZbs96bckX3Jhy3K6

市川市の小さな自転車屋さん『DEPOT CYCLE & RECYCLE』

今、この記事を書きながら、あるお店のことが頭に浮かびました。

コルトンプラザの斜向かい(正面入り口のやや南東)にある、自転車屋さん、というか、何でも屋さん、DEPOTディーポ CYCLEサイクル &アンド RECYCLEリサイクル のことが。

DEPOT CYCLE & RECYCLE 公式Webサイト
https://www.positivelocalcommunity.com/depot-cycle-recycle

DEPOT CYCLE & RECYCLE 公式Instagram
https://www.instagram.com/depotcommunityservices/

店主の湊誠也みなとせいやさんは、2023年2月11日に開催した「第23回いちカイギ~ニューボロいちカイギ~」にゲストとして登壇してくださいました。

軽妙かつ熱く語る湊誠也さん。
第23回いちカイギ~ニューボロいちカイギ~ 2023年2月11日(土)13~14時、葛飾八幡宮、撮影:西岡千史さん

この日、初めて誠也さんのお話を聞いて感銘を受けたヤング・イチカワ・パースンが、数日後、誠也さんに会いに、DEPOT CYCLE & RECYCLE をヴィズィットしたと聞いた時は、とてもうれしかったです。今や、このYIP(ヤング・イチカワ・パースン)にとって、DEPOTがサードプレイスになっているかもしれません。

Something Unique が人を惹きつける

欲しい品物を、欲しい時に、満足できる品質の状態で、納得できる価格で、手に入れることができることが、お店に求められる要件だとして、地域の商店が大資本のチェーン店にして(つまり、同程度の力を発揮して渡り合う、せめぎ合うこと。比肩ひけんすること!)、長きに渡って地域で営業を続けるには、それらの要件を満たすのみならず、独自の何かサムジング・ユニークを備えることが(必要とは言い切れないにせよ)重要だと思います。

それでは、また、お会いしましょう。ノスタルジー鈴木でした!See Ya !

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執筆日 2023年10月8日
公開日 2023年10月10日