「いちかわLoveな愛され店」をご存知ですか?
今からちょうど5年前に市川市が公式に行った企画で、2018年10月から2か月間、InstagramやWebサイトなどで「推し店」を募集したところ、市川市民から約2,700の投票が寄せられ、20店舗が「いちかわLoveな愛され店」として選出されたのです。
そもそも、「いちかわLove」とは、2017年から行われていた(確認しきれていませんが、おそらく現在は行われていないはずの)、市川市内の商店街の活性化と地元愛の向上を目的とした取り組みです。
この企画の一環として、上述のように、市民から寄せられたたくさんの「推し店」の中から選ばれたのが、「いちかわLoveな愛され店」です。
市川市経済部商工振興課(2019年1月)
いちかわLoveな愛され店 パンフレット(PDF形式)
https://www.city.ichikawa.lg.jp/common/000301238.pdf
選ばれし20店舗の顔ぶれは以下の通りです(2019年1月時点)。
- ら~麺 あけどや
- 古民家 郷土料理 市川おいどん
- 魁ジェラート
- 海風堂
- kamo bakery(カモベーカリー)
- 菓匠 京山
- グランドルチェ
- コンコルド 若宮店
- 石窯パン工房 サフラン 北国分店
- ステーキとワインの店 ステーキ石井
- 千葉ットリア Sorriso
- パッパパスタ 市川店
- 中華料理 ひさご亭
- 千葉県の美味しい焼きたてパンの店 ピーターパン 小麦工房店
- パティスリー ボン・クラージュ
- 道の駅いちかわ メルカートいちかわ
- コミュニティスペース みどり TO ゆかり
- 創作洋菓子モンペリエ
- 地域の台所 発酵×スパイス食堂 Yajikko KITCHEN
- 洋菓子工房レザン
※数字は単なる連番で、それ以上の意味はなく、人気ランキングの順位などではありません。
5年前に市民からの投票で選ばれた20店舗の顔ぶれを見て、あ、この店好き!と思ったものもあれば、名前を聞いたことがないお店もあるでしょう。また、
- 「芙蓉亭」は?
- 「こだわりもん一家」は?
- 「菜」は?
- 「支那そば 小むろ」は?
- 「サンショップ ぶーけ」は?
- 「イトウミュージックシティ」は?
- 「なりたけ」は?
- 「四季よし」は?
- 「萌季屋」は?
- 「銀河コーヒー」は?
- 「山本書店」は?
- 「kamebooks」は?
- 「ゆずりばいちかわ」は?
- 「スナックえみり」は?
あの店は?選ばれていないの?なんで?なんでなんでナンデ?※1と、ご自身の「推し店」が選ばれていないことに落胆した人もいるかもしれません。
でも、ご自身にとっての「推し店」があれば、それでよいと思います。そのお店が、もっと皆に知られ、好きになってもらいたいと思うか、そうではないか、人それぞれですね。いわゆる「推し活」には、自分が好きなアイドルやキャラクターなどの対象の良さを他者にも知ってもらいたいという、強い気持ち・強い愛※2に由来する、布教活動と称されるような普及のための活動も含まれると思いますが。
なんてことを綴りながら、最近足が遠のいている「推し店」、南八幡の「ミエーレ」さんに近いうちにうかがいたいという気持ちが、炭酸水の気泡のように次々と湧き上がってきました。
今は、多分、「いちかわLove」という企画自体が動いていないような気がしますが、前回公表されてから約5年が経過している「いちかわLoveな愛され店」の最新版を、そろそろ公表しても良いと思います。
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そうそう、先ほど、さりげなく書きましたが、「山本書店」さん、京成八幡の近くのバス通り沿い、踏み切の手前にあるお店ですが、長年営業してきた、この素晴らしい古本屋さんが、2024年3月に閉店することになったのです!現在、お店へのメッセージや想い出などを募集しているので、よろしければ是非投稿フォームから送ってみてください。
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地元に好きな店がたくさんあると、地元そのもののことも好きになる、そんな因果があるかもしれませんね。でも、地元から、好きな店が、ひとつ、またひとつ、消えていったとしたら?
それ(そのこと自体、あるいは、好きな店がなくなって悲しい気持ちになること)を、時代は変わるのだ、仕方がないことだ、それが商売の変遷であり、商業の盛衰なのだ、と、飲み込んでしまうこともできますが、「呟く」こともできます。
今、JR本八幡駅北口では広範囲にわたって再開発が行われる計画が持ち上がっています。そこには、大規模商業施設もありますし、個人で長年営業してきたような、地元の人たちに愛されているお店もたくさんあります。市川市内でも有数の、個性的なお店が集まっている商店街です。街がその姿を変え、そこにいる人や来る人の顔ぶれが変わり、人の流れも変わります。
万物は流転しますが、流れをどんどん速くするのは人間です。「僕、関係ないもん!」とばかりも言っていられない、そんなモヤモヤした気持ちの人も多いのではないかと思います。
「推し店」について語り合い、「推し店」に行き、「まちづくり」について語らう、そんな夜があってもよいですよね。もちろん、「スナックえみり」で語り合うのも楽しいですし、「ミエーレ」でワインを飲み生ハムをつまみながら小声でささやき合うのも良いと思います。
それでは、See Ya!注釈も是非お読みください。
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〈注釈〉
※1:「なんでなんでナンデ?」は、デビューシングル「泣かないぞェ」に引き続き、筒美京平氏プロデュースとして制作された鈴木蘭々氏の第二弾シングルで、1996年1月1日に発売されました(注釈※2「強い気持ち・強い愛」でも筒美京平氏への言及があります)。なお、日本一小さな書店とも言われる「kamebooks」さんのオープンは2020年10月で、「学生服・学用品リユースshop ゆずりばいちかわ」さんのオープンは2018年11月21日、そして、「スナックえみり」は2022年11月18日に第1回が開催されたイヴェントで、一般的な店舗ではありません。ゆえに、これらは2018年秋時点では市民から票が投じられる可能性は、そもそもありませんでした。でも、いずれも私にとっては大切な「推し店」です。
▼「スナックえみり」に関する記事
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▼「kamebooks」さんに関する記事
※2:「強い気持ち・強い愛」は、小沢健二氏の7枚目のソロ・シングルで、作詞は小沢氏、作曲は筒美京平氏、編曲は小沢・筒美の両氏によるものです。1995年2月28日に発売されました。この曲の発売から1年弱、同じく筒美京平氏が深くかかわった楽曲、鈴木蘭々氏の2枚目のシングル「なんでなんでナンデ?」が発売されたのです(注釈※1)。
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執筆日 2023年10月8日
公開日 2023年10月9日