【コラム】アナログとデジタル、ストックとフロー、リアルとオンライン、AIと人間

コラム

公開日 2023年4月1日
扉画像はフリー素材の桜の写真に、漫画『四月は君の嘘』最終巻の表紙画像を添えたものです。

四月ですね。

映画『四月物語』予告

この映画が公開されたのは1998年です。公開から四半世紀が経つのですね。映画館で鑑賞し、その後、何度もことあるごとに見返している作品ですが、最近は見ていません。今年は見たいです。25年前に見た時とは、異なる感想を抱くことでしょう。

3月下旬、自転車で市川市内を縦横無尽に走り回った私

さて、数日前のことです。

その日、私は、午前中、鬼高にある自宅から、自転車で西に進み、京成線国府台駅の近くで所用を済ませた後、東へと自転車を走らせ、国道14号線沿いにある、1号店が本八幡にあったことで知られるイタリアン・カジュアル・レストランで昼食を取り、ティラミスまで食べて満足感を得た後、第2の所用のために、再び自転車で、今度は市川市の北東部を目指して、旧・市川学園の手前を流れる真間川沿いの桜並木の見事な咲きぶりをスマフォのキャメラで写真に収めるなどしながら、JA本店前の「上市川スイスイ道路」を、右手に広がる大空を我が物にしたような気分で北へと進み、目的地である南大野で用事を済ませると、「上市川スイスイ道路」を、大柏川、真間川に沿って南下し、京成線の「桜の踏切」で写真を撮り、コルトンプラザの前を抜け、あ、小雨だ、スマフォの天気アプリを見ると、降水確率は40%なれど、降雨量は0mmとなっているし、このまま第3目的地に向かうとすっか、たぶんオーライと覚悟を決め、産業道路のミリオン・クロスロードを抜け、京葉市川インターチェンジを越え、江戸川にかかるを新行徳橋を渡って、妙典に着地、そのまま東西線の高架をくぐり、gate.に到着したのでした。

一文、502字を、一息で書ききりました。

上市川スイスイ道路 by てんてんけん

旧・市川学園の手前を流れる真間川。桜の花の開花具合はピークでした。撮影日:2023年3月20日。

文中で言及した「かみ市川スイスイ道路」については、自転車天国研究会(通称:てんてんけん)のWebサイトで紹介されています。

八幡からまっすぐ1本、市川の上の方に向かう自転車道路があります。愛称を『上市川スイスイ道路』としました。ここは市川市の自転車交通の骨格路線になっていて、自転車でスイスイとても走りやすいです。

ここを通り、週末には空が広々と気持ちいい里山に向かいましょう。

ニッケコルトンプラザ通りを大柏川に沿って北上、オオタカ緑地を経て南大野・こざと公園前のストリートでのんびりし、川べりの緑の小道を通って北市川スポーツパークへ。​

この『上市川スイスイ道路』は、いわば里山自転車散歩の背骨です。周囲に川や畑、豊かな自然が広がり、鳥好きな鳥爺さんもいてオーガニックな気分になれますよ。

出所:自転車天国研究会公式Webサイト、https://www.tentensuisui.com/、(2023年3月30日閲覧)

「上市川スイスイ道路」を単純化した地図
https://www.tentensuisui.com/more-about-me

この日、朝から夕方にかけて、私が自転車をこいで進んだ距離は、概ね、以下の通りです。

  1. 鬼高→国府台駅前 4.8km
  2. 国府台駅前→カジュアル・イタリアン・レストラン(CIR) 2.6km
  3. CIR→南大野 4.8㎞
  4. 南大野→gate. 8.2km
  5. gate.→鬼高 4.5km

累計 24.9km

妙典のコミュニティスペース「gate.」が4月からカフェ営業開始

この日は、自転車で約25kmを走りました。この距離を一気に走ると疲れますが、朝から夕方にかけて、休み休み走ると、それほど疲れませんね。それでも、南大野から京成線、14号、総武線、産業道路と京葉道路、江戸川を越えて、妙典のgate.まで、ほとんど休みなく自転車をこぎつづけた経路4は、川を越える時にゆるやかな上り坂があることもあって、疲れました。そんな疲れを吹き飛ばしてくれたのは、

gate.自家製クラフトコーラ!撮影日:2023年3月29日

gate.自家製の冷たいクラフトコーラでした!おいしかったです。ごちそうさまでした。gate.では、今月、つまり今日から、新たな試みを始めます。

また、4月より新たな試みとして、日にち限定で【カフェ営業】を行います。
クリームソーダや自家製クラフトコーラ、手づくりレモネードなどのドリンクを中心に、気楽に立ち寄ることができるカフェ空間を提供します。

4月のカフェ営業は、4/1(土)・9(日)・15(土)・30(日)の4回を予定しています。お友達やご夫婦で、おひとりさまでももちろんOK。お散歩の合間などに、ぜひご利用ください。

出所:gate.公式Webサイト、「4月のスケジュール」(2023年3月29日)、https://gate-myoden.com/04schedule/、2023年3月29日閲覧

gate.が気になるけれど、行ったことがない人にとっては、土日にカフェ営業を行うということで、行きやすくなったと思います。クラフトコーラは絶品ですし、他にも色々な飲み物があります。たしか、クリームソーダもあったはずです。是非、散歩途中の休憩にでもお立ち寄りください。

4月10日は「きょうだいの日」、4月9日にはアイリンクタワーで無料イヴェント開催

ところで、自転車で市川市内を縦横無尽に走り回った私ですが、gate.には、2023年4月9日に市川駅前のアイリンクタワーで開催するイヴェント『きょうだいの日・イブ 音楽&トークコンサート』(主催:Sibling Cosmopolitan、司会:ノスタルジー鈴木こと私)のチラシを、コミュニティ・マニジャーの稲村さんに手渡しに行ったのでした。

「きょうだいの日」は4月10日で、その前日、4月9日(日)に開催する無料のイヴェントです。船橋で活躍する市民楽団、ポートソレイユオーケストラより、4人編成の楽団が登場、素敵な演奏をしてくれます。是非、お越しください。

「きょうだいの日」って何?と疑問をお持ちの方は、私が話している映像(開始から8分30秒くらい)があるので、チェックしてみてください。

稲村さんとの会話より

稲村さんはフリースタイル市川の代表理事を務めており、事務局長も兼ねていることから、最近はNPO法人の事務手続きに関する細かくて重要な業務にかなりの時間を費やしています。まさに、獅子奮迅の活躍!本当に感謝しています。私たちのリーダー、いつもありがとうございます!

ペンで手帳に言葉を刻む

この日、gate.の窓辺に置かれた椅子に座り、コーラを飲みながら、稲村さんと色々な話をしたのですが、ふと、Webサイトに記事を毎日書くことなど(当サイトの記事は、今年、1月1日から今日まで、毎日1本追加しています)、物事を継続することや、スケジュール管理の仕方に話題が及びました。

私には、読書や本の音読、軽いトレーニング(自室でできるスクワットの類)など、毎日続けていることがいくつかあるのですが、紙の手帳(下の画像参照)や壁掛けカレンダーを活用しています。

ノスタルジー鈴木の私物の手帳より。長年、「ほぼ日手帳」を使っています。これは今年の3月10日のページです。この日に読んだ本、見た映画、主な出来事、”今日うれしかったこと”が書かれています。

稲村さんは近年、デジタルツール(多分スマートフォン)でスケジュール管理をしていたそうですが、今年は紙の手帳を使っているそうです。そうすることで、予定の日付を忘れにくくなったとのことです。

私は、スケジュール管理にはスマートフォンと手帳の両方を使っています。常に持ち歩いているスマートフォンには、その場ですぐ予定を確認して、仮押さえする場合などに便利ですし、パソコンとスマートフォンで同期できるのも便利です。一方、手帳にも予定を書きます。全てではなく、主なものを。毎朝必ず手帳の(いわゆるカレンダーのページではなく)その日のページを見るので、1日の始まりに1日の行動の流れを思い描けます。

と、書きましたが、私の場合、手帳は主に記録のために使っています。

元々は、毎年買っていた「ほぼ日手帳」に、1日1ページの書き込み余地があるにもかかわらず、1年が終わると、大半が白紙のままで、非常にもったいと思っており、何か書こう、という気持ちモチベーションだけでは続かないので、書く「こと」を決めよう、そうだ、毎日必ず本を読み、「その日に読んだ本の名前と著者名」を書くことにしよう、と決めたのでした(多分、2017年1月12日に)。以来、2023年3月30日時点で、2,263日(323週2日=74か月13日=6年2か月13日)連続で、何らかの読書をしている、ということになります。

上の手帳の画像の場合、

  • Core1900 松本茂
  • それでも女をやっていく ひらりさ
  • 少女は卒業しない パンフレット

を読んだことが記されています。雑誌は除きますが、ムック本やコミック、映画のパンフレットは、本に含めることとしており、仕事や勉強で読んだもの、音読したものも含んでいます。読む量の条件はなく、数行だけだとしても、読んだことになります。

このような甘いルール、緩い決まりを設けることで、長く続けることが可能になります。

今では、日記のように、その日にあった出来事を記すことがほとんどで、2年くらい前からは、毎晩、「今日うれしかったこと」を思い出して書き留めるようにもしています。正直、ほとんど書くべきことがない日もありますが、そんな時は、「特に悪いことがなかった」とか、「元気に過ごせた」というようなことを刻んでいます。

というように、私は、アナログな方法で日々の記録を残しているわけですが、デジタル機器も使っています。使い分けをしています。

フローだけじゃなくて、ストックもメチャクチャ大事

デジタル・データ、デジタル・ツールには、高い利便性がある一方で、サービス停止やデータ消失というリスクもあります。

デジタルで記録を残す場合も、当Webサイトでは、情報をストックし(貯め)、後から過去を振り返って記録を一覧することができるように、と、意識しています。例えば、「【振り返り】フリスタの2022年」や「【いちカイギ】登壇者の活動について(随時更新)」といったWebページは、ストック情報となることを意図してつくったものです。

TwitterやFacebook、Instagramも便利ですし、近い将来の活動の告知や、近い過去の活動の報告には適していますが、あくまでもフロー情報(流れていく情報)であり、ストック情報(蓄積される情報)ではないので、意図してストック情報を生成するようにしています

フリスタのメンバーでのやりとりの多くは、オンライン上でおこなっており、重要なファイルはクラウド上で管理しているものが多いのですが、パソコンやスマートフォン、通信回線が使えることが前提であり、使っているツールの使用条件や機能が、こちらの都合はお構いなしで変更される可能性もあるということを考えると、アナログな方法で情報を貯めておかないと、ちょっと怖いよね、というような会話を、稲村さんと交わしました。

また、コロナ禍の開始と時を同じくしてフリスタの前身プロジェクトである「おいしくやくそく宣言」が立ち上がり、その先にフリースタイル市川が出現した、ということもあって、これまでのフリスタ主催イヴェントの多くが、リアル会場ではなく、オンラインでの開催、あるいは、リアル会場とオンラインを結ぶ、ハイブリッド形式でした。

「おいしくやくそく宣言」について

リアル・ワールドで会いましょう

最近は、リアル会場(屋内、屋外)でのイヴェント開催もできるようになっており、実際にフェイス・トゥ・フェイスで会って言葉を交わすことの大切さを実感しています。

オンライン開催の利便性も理解しています。「その日、その時、その場所」(cf.「あの日、あの時、あの場所で」)に、行きたいけれど行けないよ!会いたいけれど会えないよ!という人も当然いるわけですし、フリスタは、もちろん、リアル至上主義というわけではありません。

オンラインの利便性を享受し、提供しつつ、これまで十分にはできていなかったリアル・ワールドでの活動にも、これからは力を注ぎたいと思っている、という寸法です。

先ほど、人工知能(AI)のChatGPTに、こんな質問をしてみました。

「イヴェントの開催や、会議、集会を、オンラインで行うことに対して、リアルの会場で実施することの利点を5~10個挙げてください。なるべく易しい言葉で」

すると、すかさず、こんな回答が返ってきました。

  1. 直接対面できる:リアルの会場での開催により、参加者は直接対面して交流を深めることができます。
  2. 集中力が高い:リアルの会場では、周りの環境からの刺激が少なく、参加者は集中力を高めてイベントに集中することができます。
  3. コミュニケーションがスムーズ:直接話すことで、参加者はよりスムーズにコミュニケーションをとることができます。
  4. ネットワーキングが容易:リアルの会場では、参加者同士が直接会って話すことができるため、ネットワーキングがより容易になります。
  5. 目の前で体験できる:リアルの会場では、目の前で商品やプレゼンテーションなどを体験することができます。
  6. 物理的な資材が利用可能:リアルの会場では、物理的な資材が利用可能であり、参加者は直接触れたり、詳しく見たりすることができます。
  7. 気分が高揚する:リアルの会場では、独特の雰囲気や空気感があり、参加者は気分が高揚することがあります。
  8. 活動の範囲が広い:リアルの会場では、参加者が広範囲に分散している場合でも、直接集めることができます。
  9. 会場の設定が容易:リアルの会場では、設備が整った会場を利用することができ、設定やセットアップにかかる手間が少なくなります。
  10. 面白い企画ができる:リアルの会場では、参加者が集まっていることを利用して、面白い企画やイベントを実施することができます。

赤太字は強調のために施したものです。さすが人工知能(Artificial Intelligence)!この答えが、質問者が期待したものかどうかはわかりませんが、良い問いを立てることで(巷で言われる質問力なる力があるとすれば、これからは、ChatGPTのようなAIから、良い答えを返してもらうための技術が重要になると思います)、良い答え(正しいかどうか、ということが問題視されるというよりも、質問者に刺激を与えるような答え)が返ってきて、それを自身の脳に入力し、何かを自分で生成する、というように、AIを人間が上手に使う時代になってきた、ということを実感します。

リアルとオンラインを自在に行き来できるような時代も、もうすぐやって来ます。そうなると、メタバースの世界で、リアル・ワールド以上に活躍できる人も現れるでしょう。一方で、メタバースに馴染めない人が、取り残されるリスクも発生すると思います。

誰も取り残されない世界をつくるには、色々な方法(アナログとデジタル、リアルとオンラインなど)を使い分ける知恵と、寛容な心が必要になるのでしょうね。AIの力も借り、フリスタの内外の人たちの力も借りて、ひとつひとつの想いをつないで市川に流れをつくっていきたいと思います。

参考:過去1年間に開催したリアル・ワールドでのイヴェントの類