【フードバンクにゅ~す】2022年10月11日

フードバンク

5日ぶり13回目の「フードバンクにゅ~す」です。

この記事を書こうと思い、最近のフードバンク、および、その周辺領域のニュース記事を眺めていたところ、鮮度抜群のニュース「総合経済対策、フードバンク支援を大幅拡大=岸田首相」(ロイター)が飛び込んできました。

そんなわけで、これを含む、12ないし13ほどのニュースを紹介します。

「総合経済対策、フードバンク支援を大幅拡大=岸田首相」(2022年10月11日)

岸田文雄首相は11日午後、今月中に取りまとめる総合経済対策で、子ども食堂や生活困窮者に食品を提供する倉庫への支援を含めたフードバンク支援緊急対策を大幅に拡大したいと述べた。

首相は「子どもの新たな居場所をかなえるモデル事業の創設や、経済的に困難を抱える子どもへの支援」にも予算を充て、「きめ細やかな運用を心がけたい」と述べた。

出所:ロイターWebサイト、「総合経済対策、フードバンク支援を大幅拡大=岸田首相」(2022年10月11日)、https://jp.reuters.com/article/food-bank-pm-kishida-idJPKBN2R60QX、2022年10月11日閲覧

「いちかわフードバンクbyフリスタ」も、取り扱う食品の量が(需要・供給ともに)増加しており、フードバンクの拠点となる、新たな「倉庫」の物件探しに奔走しています。岸田首相の言う「倉庫への支援を含めたフードバンク支援緊急対策を大幅に拡大」の範囲が気になるところです。

市川市「パネル展示・フードドライブを実施します」(2022年10月5日)

10月は、3R推進月間・食品ロス削減月間です。
みなさんの3Rと食品ロスの削減に関する理解を深めるとともに、「資源循環型都市いちかわ」の実現に向けた取り組みを推進するため、ごみの減量・資源化・食品ロスに関するパネル展示及びフードドライブを実施します。

パネル展示・フードドライブを実施します
【パネル展示】
日時:令和4年10月4日(火曜)から令和4年10月18日(火曜)正午まで
場所:メディアパーク市川 1階 水の広場前
【フードドライブ】
・第2庁舎3階 生活環境整備課窓口
 日時:令和4年10月3日(月曜)から令和4年10月31日(月曜)まで
 9時から17時まで
 (土曜・日曜、祝日を除く)
・あいねすと(行徳野鳥観察舎)窓口
 日時:令和4年10月4日(火曜)から令和4年10月30日(日曜)まで
 9時から17時まで
 (月曜または月曜が祝日の場合は翌平日を除く)

出所:市川市公式Webサイト、「3R推進月間・食品ロス削減月間」(2022年10月5日)、https://www.city.ichikawa.lg.jp/env04/1111000120.html、2022年10月10日閲覧

10月は食品ロス削減月間で、10月30日(ハロウィーンの前日)は食品ロス削減の日に定められています。多くの自治体で、食品ロス問題の認知を促すための展示や、各家庭で余っている食品を集めるフードドライブが行われていますが、市川市でも上述のように、展示とフードドライブが行われています。

「第2庁舎」(3階)と「あいねすと」の2か所でフードドライブが行われており、集まった食品は、市川市社会福祉協議会(通称いちかわ社協)さんが手掛ける「いちかわフードバンクbyいちかわ社協」に届けられます。「いちかわフードバンクbyいちかわ社協」は、「いちかわフードバンクbyフリスタ」とは兄弟、または姉妹のような関係で、社協さんのフードバンクが先輩、私たちが後輩という関係にあります。元々、社協さんが「いちかわフードバンク」の名で活動をしていたところに、2021年6月、私たちも後追いでフードバンク事業を始めることになり、協議の結果、同じ「いちかわフードバンク」の名を名乗り、事業主体の愛称を「by~」と付けることになったのです。

というわけで、多くの市川市民が、パネル展示を見に行ったり、上記2か所に行く際に余っている食品を持参することで、食品ロス削減に向けた意識を高め、また、そのための行動をとる、そんな10月になればよいですね。

個人的には、フードドライブを実施していることを、市はもっと積極的に告知してほしいと思います。

「フードバンク仙台の現状」(2022年9月29日)

フードバンク仙台 川久保尭弘さんのコメント

「貯蓄ゼロ世帯、全く所持金も貯蓄もないという世帯の割合がですね、もともと50%強くらいだったところが、やっぱり60%強に増えているという状態がありますので」

「そうですね、やはりこう、食品価格の上昇の影響だと思うんですけど、特におかず類が、かなり入ってきづらくなっている現状ですね」

「今年の傾向としては、いわゆる典型的な貧困世帯というイメージの方以外にも、全般的な所得の低下だとか、物価も高騰している、ということで、貧困は他人事じゃない。いわゆる中流家庭といわれるところにも、かなり食料の安全ですとか、生活の安全というものは脅かされているのが現状」

「おそらく皆さんも思っていなかったような、隣の方とかアパートの隣人がですね、実は本当に生活に困って、食料も1週間食べていないとか、1日1食で1か月間我慢しているとか、そういったことが本当に多いんですよね」

「非常に物価高で苦しい状況だからこそ、支援の輪というものを広げていけると、非常に良いんじゃないかなというふうに思います」

ナレーション
フードバンク仙台では、寄付された食料で助かる人や、生きる希望を得る人たちがたくさんいるとして、事業の継続のために、寄付や支援を呼びかけています。

出所:日テレNEWS(YOUTUBEチャンネル)、「【困窮】”値上げ”でフードバンクに影響 食糧支援受ける女性は… 宮城 NNNセレクション」、https://www.youtube.com/watch?v=up_dIzoDGZw、ミヤギテレビ『ミヤギnews every.』2022年9月29日(木)放送の動画、2022年10月11日閲覧
画像出所:出所:日テレNEWS(YOUTUBEチャンネル)、「【困窮】”値上げ”でフードバンクに影響 食糧支援受ける女性は… 宮城 NNNセレクション」、https://www.youtube.com/watch?v=up_dIzoDGZw、ミヤギテレビ『ミヤギnews every.』2022年9月29日(木)放送の動画、2022年10月11日閲覧

上のグラフによると、フードバンク仙台の利用者数は、今年(2022年)の4月に急増しています。放送されたフードバンク仙台の川久保さんのコメントを上で紹介しましたが、「これまではフードバンクを利用しなかったような世帯の生活が苦しくなってきており、利用が増えている」という状況にあります。これは、仙台に限った話ではなく、全国的にみられる現象だと思います。

こうした状況を受け、岸田首相は、今月取りまとめる総合経済対策で、フードバンク支援を大幅に拡大する方針を示したのでしょう。これは、公助を手厚くすることではなく、共助の主体をバックアップする、ということで、必要なことではありますが、困っている多くの人は直接的な支援を求めているようにも思います。

10月30日・31日開催「ハロウィンフードステーションinJR東小金井駅」(2022年10月6日)

10月は「食品ロス削減月間」や「世界食料デー月間」などに指定されている、食料について考える月!
そして、楽しい「ハロウィン」がある月です。
来たる10月30日、31日に、ハロウィンイベントとして食品ロスや食料問題について、楽しく学びながら取り組むイベントを実施します。
先進国による食品の過剰な生産・廃棄と、開発途上国の飢餓・貧困が同時に起こっている現実を学ぶとともに、それらの学びを通して、課題を解決するには何をしたらよいのかを考えます。また、解決策の一つとして、家庭にある余剰な食品を集め食料を必要としている家庭や施設に寄付する「フードドライブ」コーナーを設置。問題意識を一歩進め、課題解決の行動に移すことを体験します。

開催日時:
2022年10月30日(日)11:00-16:00
2022年10月31日(月)15:00-17:00 ※フード回収のみ

開催場所:
JR中央線 東小金井駅 中央改札口前

実施内容:
(1)フードドライブ 
ご家庭で使いきれない食品をご提供ください。ご提供いただいた方には、フードドライブ参加証をお渡しいたします。
【ご提供いただきたい食料品】常温で保存ができ、未開封で賞味期限まで1か月以上残っているもの。特に、米、缶詰、乾物、調味料、レトルト食品、インスタント食品、飲料(お茶、野菜ジュース、ゼリー飲料等)、菓子、ゼリー、ギフトパックなどの詰め合わせ等が寄付に適しています。※アルコール類、冷凍食品は対象外です。2年以上の古米も品質上お預かりできません。
ご提供いただいた食品は、ひとり親家庭をサポートする 『シングルマザーサポート団体全国協議会』へ寄贈し、必要としている家庭や施設に寄付します。 
(2)クイズラリー
東小金井駅(nonowa東小金井)に設置したクイズをラリー形式で回答しながら、食料問題について学べるクイズラリーを実施します。※クイズラリー参加用紙は中央改札前のフードドライブカウンターで配布。
(3)特別プログラム:ハロウィン仮装ファッションショー 仮装したお子さまにご参加いただけるファッションショーを実施します。 
10月30日(日)1回目 13:00~、 2回目 15:00~ 
仮装ファッションショーへのご参加は事前登録制となります。フォームよりお申込みください。

出所:フリー・ザ・チルドレン・ジャパン公式Webサイト、「ハロウィンフードステーションinJR東小金井駅」(2022年10月6日)、https://ftcj.org/archives/32452、2022年10月10日閲覧

今年(2022年)8月6日に、JR本八幡駅の改札外コンコース(みどりの窓口跡地)で、「フードステーション@もっとやわた」と銘打って、フードドライブを行いました。

そして、今度は、JR東小金井駅で、「ハロウィンフードステーション」が開催されます!ハロウィンの仮装とフードドライブを組み合わせるという発想は、実にユニークですね!しかし、あながち突飛な組み合わせというわけではありません。食品ロス削減の日=10月30日と、ハロウィン当日=10月31日に開催される「ハロウィンフードステーション」で、東小金井駅がポジティヴなヴァイヴスで包まれることに期待します!

「『フードパントリー』現状と課題考えるシンポジウム さいたま」(2022年10月8日)

埼玉県では、生活に困っている子育て世帯を対象に「フードパントリー」を行う71の団体がネットワークを作りおよそ3700世帯を支援しています。

このネットワークの活動や課題を話し合うシンポジウムがさいたま市で開かれ、ネットワークを立ち上げた草場澄江さんが、「コロナ禍や物価高騰のなかひとり親の家庭などはひっ迫した生活を送っていて、命の危険が伴う事態にならないように食料品を配っている」と最近の状況を報告しました。

その上で、「寄贈品や支援団体が増えるなかどのように安全に食料品を届けるかが課題になっている」と指摘しました。

こうした課題について意見交換が行われ、参加した物流会社の社長などから、それぞれの地域の物流会社やトラック協会などに協力を求める方法などが提案されました。

出所:NHK NEWS WEB (首都圏 NEWS WEB)、「『フードパントリー』現状と課題考えるシンポジウム さいたま」(2022年10月8日)、https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20221008/1000085665.html、2022年10月9日閲覧

これは、「【フードバンクにゅ~す】2022年9月25日」で、実施前に取り上げたシンポジウム(https://fs-ichikawa.org/fb_news20220925/#toc5)ですね。フードパントリーを行う当事者に加え、関連企業からの参加者もいたことで、地域全体でどのように食のセーフティネットを安定的に築くのか、ということを、様々な角度から議論できたようですね。物流会社やトラック協会が協力することが理想、というのは、市川市でフードバンク事業を手掛ける私たちも同感です。

佐賀県「県内の『フードバンク』と県が協議会 寄付受け入れ窓口一本化」(2022年10月7日)

物価高騰の影響などで生活に困っている人に食品を無償で提供する「フードバンク」の強化へ新たな取り組みです。

県内で活動する団体と佐賀県が新たに協議会を立ち上げ、寄付の受け入れ窓口を一本化することになりました。

新たに発足したのは、県内で「食」に関する支援を行うNPO団体などと佐賀県でつくる「『食』でつながるネットワーク協議会」で、7日、佐賀市内で初めての交流会が開かれました。

会長の1人には「フードバンクさが」の干潟由美子理事長が就任し、「県内には食を支援する団体が多くあるものの、横のつながり図れず支援が重複していた」と発足の意義を紹介しました。

協議会では今後、▽企業などからの寄付の受け入れ窓口を一本化するとともに、▽寄付された食品を新しく設ける共用の倉庫で一括管理するとしています。
また、▽生活に困っている人への“支援の漏れ”を防ぐため、団体どうしの情報共有を行うということです。

交流会の最後に協議会の干潟会長は「自分たちの中で解決できない課題ができたときに、ネットワークを通じて日常的に相談し合える場所にしたいです」と話しました。

出所:NHK NEWS WEB (佐賀 NEWS WEB)、「県内の『フードバンク』と県が協議会 寄付受け入れ窓口一本化」(2022年10月7日)、https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20221007/5080012908.html、2022年10月9日閲覧

「困っている人へ善意の1トン、見附のフードバンクに寄贈 三条市の寺院グループがコメや野菜集める」(2022年10月8日)

生活に困窮する新潟県見附市内の家庭を支援しようと、三条市の寺院の檀家(だんか)でつくるグループが、フードバンクみつけに食料約1トン分を寄贈した。困窮世帯約50軒を中心に配布される予定で、フードバンクの長谷川慧輔会長(78)は「みなさんの気持ちのこもった品物を早く届けたい」と話している。

出所:新潟日報デジタルプラス、「困っている人へ善意の1トン、見附のフードバンクに寄贈 三条市の寺院グループがコメや野菜集める」(2022年10月8日)、https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/123050?、2022年10月9日閲覧

「県がフードバンク支援 大型冷蔵庫に200万円 生鮮食材、大量受け入れ可能に/岐阜」(2022年10月7日)

コロナ禍や不安定な国際情勢を背景にした物価高騰で生活に困る人を支えようと、県は個人や事業所から寄せられた食品を一時的に保管し、必要な人に届ける「フードバンク」事業を運営する団体への支援を始める。業務用大型冷蔵庫などの導入費を補助することで、傷みやすい生鮮食品でも保存・配布ができる態勢づくりを促す。生活支援に加え、まだ食べられるのに流通過程で捨てられる「食品ロス」の削減にもつなげる狙いだ。【黒詰拓也】

運営団体が新たに冷蔵、冷凍庫を設置する際、1団体に最大200万円を支給する。補助を受けるには県内生産者から農産物を受け入れるのが条件。事業費として計1000万円を盛り込んだ今年度補正予算案が6日、県議会で可決された。早ければ今月中にも補助申請を受け付ける。

出所:毎日新聞公式Webサイト、「県がフードバンク支援 大型冷蔵庫に200万円 生鮮食材、大量受け入れ可能に /岐阜」(2022年10月7日)、https://mainichi.jp/articles/20221007/ddl/k21/040/076000c、2022年10月9日閲覧

「学食で『子ども食堂』」(2022年9月24日)

■長期休暇中 「おうちのカレーより好きかも」
8月31日、桃山学院大(大阪府和泉市)の学生食堂「ラ・ペッシュ」。同市の幼稚園児(4)は、ニンジンやタマネギたっぷりの甘いルーにフライドチキンがのったカレーを口いっぱいほおばった。食べ終えると、長机の周りをくるくると走って遊んだ。
同大学は8月に初めて子ども食堂を開き、計15日間で延べ389人の子どもが利用した。大学の教職員らが事前に1食200円のチケットを買い、食堂のスタッフに託す。訪れた子どもはこのチケットを使い、学食で特製のメニューを食べられる。ボランティアの学生らと遊ぶ時間もある。
同大学の学食を運営する飲食プロデュース会社「オリエンタルフーズ」(東京都)が、子ども食堂の実施を大学側に提案。キリスト教精神に基づいた地域貢献を目指す同大学は、様々な年代の人や社会課題と接することで学生への教育効果もあると判断し、実施を決めた。
「長期休暇中に施設を遊ばせているのはもったいない」という従来の問題意識も背景にあったという。学食は営業しているが学生の姿はまばらだ。食堂スタッフに余裕があり、子ども食堂に携わることができた。子どもの長期休暇と重なり、食事の準備に忙しい保護者からは感謝の声が届く。食事スペースが広く、仕切り板や消毒液も設置されており、安心して食事ができる環境も整う。
園児の母(36)は、「コロナや暑さで、お友達の家にも公園にも行けなかった。広い場所で走り回ったり、お兄さんお姉さんに遊んでもらったりして、うれしそうな姿を見ることができた」と喜ぶ。
大学にとって、コロナ禍で途切れていた地域とのつながりが復活したメリットは大きい。学食でアルバイトする3年石橋美優花さん(21)は「人と接する機会が少なくなっている今、子どもと触れ合うことは、社会の多様性を学ぶ機会になると思う」と話す。
同大学経営企画課の堀井由貴恵さんは「つながりが生まれる場所として、大学が地域に愛される存在であってほしい」と話し、春休みも実施を検討する。

(中略)

コロナ禍で縮小傾向
大学が関わる子ども食堂は、5年以上前から関東圏などで広がり始めた。活動はコロナ禍で縮小傾向にあるとみられ、桃山学院大のように新たに始める事例は珍しい。
東洋大人間科学総合研究所客員研究員の関屋光泰さん(社会福祉学)の調査では、2019年に約30大学で実施が確認された。現在の実態は不明だが、継続できなくなった大学が多いとみられる。
緊急事態宣言により、多くの大学で学生の立ち入りが禁止され、キャンパスが一時休止状態となった。関屋さんによると、子ども食堂の担い手である学生が、アルバイトができなくなるなどして食料支援を受ける側に回ったケースもある。対面活動の制限で、上級生から下級生への継承ができなかった事例もあるという。
関屋さんは「学生は子ども食堂を通じ、社会課題について実践的に学べる。参加する子どもにとっても、年齢の近い学生との交流は、学校や家庭以外の『第3の居場所』を見つける意味で重要な機会となる」と指摘している。

出所:読売新聞オンライン、「学食で『子ども食堂』」(2022年9月24日)、https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/feature/CO036739/20220926-OYTAT50000/、2022年10月10日閲覧

富山県「砺波初 子ども食堂2カ所10月オープン 猪原さん『親もゆっくりと』」(2022年10月5日)

砺波市で初となる子ども食堂が、10月に相次いでオープンする。オープンを予定する2カ所のうち、同市千代で10日に「風の家」を開く猪原美雪さん(58)=同市鷹栖=は、近所の人を招いた試食会を開くなど準備を進めている。猪原さんは「幼い子どもだけでなく、日頃忙しくしている親世代にもゆっくり過ごしてもらいたい」と話す。 (金田侑香里)

子ども食堂は、貧困や親の仕事の都合で1人で食事を取る子どもを支えるため、無料や低料金で食事を提供する施設。砺波市は生活保護受給者が41人と県内市町村の中では少ない。地域のつながりが強く支え合う住民が多いこともあり、現在まで開設がなかったという。

猪原さんは3年前まで市職員として勤務。日々市民らと接する中で「自分が手助けすることで、困っている人を救うことが何かあるのではないか」と考えるようになった。自身が子どもの頃、病弱な母親に代わって食事の準備をしていた経験もあり、子どもだけでなく、日頃忙しく自分の時間が持ちにくい保護者のためにもなればと、子ども食堂を開設することにした。

退職後、実家の台所を広くするなど改装、準備を進めている。9月中旬には近くの住民を招いて提供メニューの試食会を開き、味や量などを確認した。「安心できる場所にしたい」と話している。

出所:北日本新聞社webun、「砺波初 子ども食堂2カ所10月オープン 猪原さん『親もゆっくりと』」(2022年10月5日)、https://webun.jp/item/7887442、2022年10月10日閲覧

「生活困窮者支援窓口、LINEで紹介 札幌のNPOがアプリ開発」(2022年10月8日)

札幌市のNPO法人「コミュニティワーク研究実践センター」が、無料通信アプリLINE(ライン)で道内の生活困窮者支援窓口を紹介する「北海道支援情報ナビ」を開発し、本格運用を始めた。画面上で質問に答えていくと相談者の悩みに応じた窓口を表示する仕組みで、道内では唯一のサービスという。

相談を希望する人はまず、QRコードからラインに友だち登録する。イメージキャラクター「くまコン」から返信があり、金銭面や家族関係、心身の悩みなど5類型の「困りごと」が表示される。質問に対して回答すると、家庭内暴力やホームレスなどの相談窓口計約100カ所から状況に応じたものを表示する。

出所:北海道新聞どうしん電子版、「生活困窮者支援窓口、LINEで紹介 札幌のNPOがアプリ開発」(2022年10月8日)、https://www.hokkaido-np.co.jp/article/742882、2022年10月10日閲覧

‘Supermarket push to cut waste hits food bank donations’,October 5,2022

食品廃棄物チャリティー団体Fareshareは、この夏、スーパーの余剰品の寄付が毎月約200トンも減少したとBBCに発表しました。
同団体は、支援するサービスへの需要が急増しているのと同時に、この減少が生じたと述べています。
BBCは、Fareshareが主要なスーパーマーケットに寄付金の増額を求める手紙を出していると伝えています。
テスコ、セインズベリー、モリソンズ、アズダ、ウェイトローズ※1はいずれも、寄付は安定しているとBBCに語っています。
セインズベリーとアズダは、食品廃棄物の削減に取り組んでおり、セインズベリーは、これが寄付金に影響を与える可能性があることを認めています。

Fareshareは、食品廃棄物を英国内の小規模な慈善事業やコミュニティ・プロジェクトに再分配しています。
そのひとつ、サルフォードのブロートンにあるセント・ジェームズ教会の「Place of Welcome」では、無料の温かい夕食と、困っている地元の人々のために2.5ポンドの食料庫を提供しています。
クリスティン・スレルフォール牧師はBBCに、ここ数ヶ月で提供するものが半減したと語っています。
「私たちは、年金生活者、若い家族、労働者、失業者など、さまざまな人々を助けています。「彼らに共通しているのは、物価が高騰していることです。物価が高騰しているのに、収入は変わらないのです」。
パンデミック以来、教会への支援要請は倍増しています。クリスティーンさんと彼女のボランティアチームは、ブロック単位で行列ができるのを目撃しています。彼女は、Freshareの食品は絶望的な住民のためのライフラインですが、それは正しい食品である必要がありますと言います。
「多くのお客さまが、冷蔵庫やオーブンの電源を切っていると言っています。冷蔵庫やオーブンを使う余裕がないのです」とクリスティンは説明します。だから、お惣菜や簡単な夕食、あるいはボランティアがたくさんのシチューを作って配ることが重要なのだといいます。

出所:BBC.com, ‘Supermarket push to cut waste hits food bank donations’,October 5,2022, https://www.bbc.com/news/business-63122864,(日本語訳はDeepLなどによる)

※1:英国の代表的なスーパーマーケット

いちかわフードバンクbyフリスタ「ニューボロイチでフードドライブを実施しました!」(2022年10月8日)

2022年10月8日(土)に葛飾八幡宮の参道で行われた、「Have A Good Day Motoyawata」(通称ニューボロイチ)に、「いちかわフードバンクbyフリスタ」が初登場!1つのブースを、「市川まちガチャ」と仲良く分け合いました。冒頭の写真は、ブースのセッティングを終え、立ち寄ってくださる人を待っている、開場前の静かな状態を収めた1枚です(撮影:ノスタルジー鈴木)

今年(2022年)の2月に開催予定だったニューボロイチに参加するはずでしたが、延期となり、8月の午前中に開催される予定だったニューボロイチでいよいよ初参加となるはずが、これも悪天候で延期となって、今回、10月8日に満を持して参加することが叶いました!おかげさまで、下に画像があるように、多くの皆様にブースに立ち寄っていただき、食品を寄贈していただきました。本当にありがとうございました!

2022年9月7日にMIKAZUKI.Designさんが出したプレスリリースで発表され、10月1日のイヴェント『いち★てらす』でも言及されたように、「市川まちガチャ」の売上金額の一部を、「いちかわフードバンクbyフリスタ」に寄付していただけることになりました。本当に、ありがたいです。厚く御礼を申し上げます。

皆さんが楽しくガチャを回して、市川市内の馴染みのある町や、読み方も知らないような町のアイテムを手に入れ、それらを身に着けるなどして楽しく活用してくださることが、巡り巡って地域でお困りの方への支援につながる、という仕組みです。ガチャのダイヤルを回せば回すほど、市川市に良い循環が生まれる、そんなイメージを描くことができます。

町名小判札(2022年10月11日現在、第3弾が販売中)、町名ミニ巾着(現在、第2弾が販売中)を手に入れるべく、ガチャマシンのダイヤルをグルっと回しましょう!そして、ガチャで童心に帰って楽しく遊ぶことが、誰もが暮らしやすい地域をつくることに寄与するということを、是非、頭の片隅に置いていただきたいと思います。

「Have A Good Day Motoyawata」(通称ニューボロイチ)の、「いちかわフードバンクbyフリスタ」と「市川まちガチャ」の合同ブースの様子。(撮影:本八幡botさん、場所:葛飾八幡宮の参道、日程:2022年10月8日)
「Have A Good Day Motoyawata」(通称ニューボロイチ)における「いちかわフードバンクbyフリスタ」と「市川まちガチャ」のメンバー。(撮影:宮川はるみさん、場所:葛飾八幡宮の参道、日程:2022年10月8日)
「Have A Good Day Motoyawata」(通称ニューボロイチ)における「いちかわフードバンクbyフリスタ」のフードドライブ用ボックスに集まった食品の様子。この後もたくさんの方から食品の寄贈をしていただきました!ありがとうございました。(撮影:ノスタルジー鈴木、場所:葛飾八幡宮の参道、日程:2022年10月8日)