【コラム】二俣新町駅前「地下歩道」で止まった時間に触れる

コラム

突然ですが、クイズです。

市川市内に鉄道駅はいくつあるでしょうか。駅名が同じでも路線が異なる場合、ここでは別の駅として数えることとします。

わかりましたか?

正解は16駅です!

JR総武線
01.市川駅
02.本八幡駅(他の候補に、八幡駅、下総八幡駅、東市川駅など※1

京成線
03.国府台駅
04.市川真間駅
05.菅野駅
06.京成八幡駅(開業時は新八幡駅)
07.鬼越駅

都営新宿線
08.本八幡駅

東京メトロ東西線
09.南行徳駅
10.行徳駅
11.妙典駅

JR武蔵野線
12.市川大野駅(開業前の仮称は下総大野駅)

JR京葉線
13.市川塩浜駅(開業前の仮称は新行徳駅)
14.二俣新町駅

北総線
15.北国分駅(所在地は北国分ではなく堀之内)
16.大町駅

と、いうわけで、市川市には16個も鉄道駅があるのですね。

今日はその中の1つ、JR京葉線の二俣新町駅について、正確には、二俣新町駅の近くに存在する地下道(地下歩道)について、短文を刻む構えです。

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二俣新町駅の周辺には、首都高速湾岸線と国道357号線(a.k.a.湾岸道路)があり、大型トラックが行き交っています。普段、駅周辺に歩行者はほとんどいません。自動車個通量の多い道路のあちら側に行くには、横断歩道(地上)や歩道橋(上空)ではなく、地下歩道(地下)を使います。

この入口から入ると、地下通路につながる階段があるので、下りましょう。ドラクエの勇者になった気分で、ダッダッダッダ、と、頭の中で効果音を鳴らしながら。

自転車ユーザーも安心、スロープがあります。

地下歩道に到着したら、リラックスして、ご自分のペースで、歩いてみてください。モンスターは出ませんので、ご安心ください。

モンスターは出ませんが、古い地図が姿を現します。壁に!

2021年6月13日撮影。本稿の他の写真も同様です。

壁の地図は、「市川市マップ」です。市川市民としてはじっくりと見ざるを得ません。

地図の右下にいるのは、父と娘でしょうか。二人とも帽子をかぶっています。娘(?)はオーバーオール着用、ポケットに手を突っ込んでいますね。父(?)が指差すものは何でしょうか。

コルトンプラザにはピエロらしき人物が。一輪車?いや、球に乗っているようですね。

なぜ、コルトンにピエロが?

開業当時のコルトンプラザには、「サーカスレストラン」と銘打った「カーニバルプラザ市川スタジアム」がありました。コルトンプラザがオープンした1988年11月25日に、カーニバルプラザも開店したのです。スターティング・メンバーですね。

後年、カラオケのシダックスが、そして、その後はビッグエコーが店舗を構えた、独特な形状をした建物を記憶している方も多いことでしょう。あの建物内にカーニバルプラザがありました。この形状は、サーカス小屋をイメージしたものだそうです。カーニバルプラザ内部には直径7~8メートルの池があり、25分に1回、稲妻が光り、雨が降り、滝が流れ、雨が止むと空には虹がかかり、やがて夕焼け、そして星空が天井に映し出される、という演出があったそうです。2022年3月27日に営業を終えたヴィーナス・フォートを思わせます。この池のあたりでピエロが演技したということで、つまり、地図のピエロは、それを表しているのですね。

ピエロ(クラウン)は常時7~8人で、アメリカのクラウンカレッジやフランスの国立フラッテリーニ・サーカス学校を卒業した本職の人だったそうです。クラウンのショーは、土日は昼から1日8回程度、平日は夕方から4回程度、1回当たり10~15分ほど行われたとのこと。後に、中国雑技団のメンバーが期間限定でここで演技をしたこともあったとか。

カーニバルプラザに関する情報の出所:一般社団法人大日本水産会『魚』1989年7・8月号, No.55

「CARNIVAL PLAZA」の文字が見えます。画像出所:一般社団法人大日本水産会『魚』1989年7・8月号, No.55
カーニバルプラザの池。画像出所:一般社団法人大日本水産会『魚』1989年7・8月号, No.55

さて、二俣新町駅前地下道の地図に戻りましょう。

続いては、ここに注目です。

市民プールには、浮き輪にすっぽりハマった少年(?)が描かれています。夏ですからね、市川市民にとって、特に北部の市民にとって、市民プールは夏のビッグ・アミューズメントです。

私は昨年、かなり久しぶりに市民プールに行きました。楽しかったですよ。ただ、太陽光で熱された床面が熱すぎて、素足で歩くと足裏を火傷しそうだったことには、閉口しましたが(実際には口を開け、「アーチーチー、アーチー!燃えてるんだろうか?!」とシャウトしたので、閉口ではないのですが)。

暑い夏、ひんやりとした二俣新町駅前地下道を歩き、時間が止まったままの地図を眺めるのも、悪くないと思いますよ。

いつ撤去されるかわからない、年代物の地図ですから、見たいと思ったが吉日、是非、行ってみてください。地図を見に。二俣新町駅前地下歩道に。

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〈注釈〉
※1:千葉県本八幡市(公式)さんの2018年12月4日のTwitter投稿より
https://twitter.com/motoyawata_shi/status/1069871692401434624

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執筆日 2023年7月6日
公開日 2023年7月9日