エレガントなママがいて、常連客がカラオケを歌い、柿の種をつまみに、ウイスキーの水割りを飲む、大人の社交場――「スナック」といえば、このようなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
そんな「本物のスナック」と、近からず遠からず、似たようなところもあれば、異なるところもある、いわば、「スナック的な場」が、2022年11月18日(金)の夜、妙典橋のたもとに突如出現します。
その名も、「スナックえみり」!
スナックじゃないけど、スナックみたいな、一夜限りの「スナックえみり」。
気になりますよね?私も気になっています。
わくわく…っ‼※1。
* * * * *
「スナックえみり」は、妙典橋のたもとに出現すると言いましたが、妙典駅から徒歩10分程度のところにある、コワーキングプレイス&シェアスペース「gate.(ゲート)」(市川市塩焼4-1-23)が、「スナックえみり」に変わるのです。
gate.のコミュニティ・マネジャー、稲村絵美里さん(フリースタイル市川の代表理事と同一人物です)は、gate.を「新しい自分との出会い、人や地域とのつながりが始まる場所」と位置付けています。
コミュニティ酒場「スナックえみり」では、ママえみりとの会話や、初対面の人と交流することで、新しい自分が今までの自分という殻を破って突然姿を現すことがあるかもしれません。近くにいても、普段、交わることがない人同士が、共通の話題である地域のことを気軽に話すことを通じて、人と人の化学反応が起きる可能性もあります。
わくわく…っ‼※1。
スナックというと、「お酒」、「知らない人とのカジュアル会話」が付き物というイメージがありますが、これらが得意でない人でも楽しめるのか不安な人もいるかもしれません。
というわけで、筆者が皆さんに代わってママえみりに質問をぶつけてみました。
Q:お酒が飲めないけど、飲み物はノンアルコールでも良いですか?
A:ノンアルでももちろん大丈夫です
Q:シャイな僕でも楽しめるかな?
A:楽しめると思います^ ^
お酒が飲めなくても、社交的じゃなくても、楽しめるみたいですよ!
「みんな集まれ!スナックえみりに!」※2
* * * * *
コミュニティ酒場「スナックえみり」開催概要
日時:2022年11月18日(金)18:00〜22:00
場所:gate.(ゲート)1階
予約:不要
会費:無料
持ち込み:フードのみ可能。ドリンクはgate.のドリンクスタンドのものをご利用ください。
フードメニュー(予定):ママの手づくり山形芋煮、枝豆、ポップコーン、その他おつまみ、スナック菓子(変更の場合あり)
備考:本物のスナックではなく、gate.で開催するイベントです。
最新情報は、スナックえみり公式Instagramにてご確認ください。
https://www.instagram.com/snack_emiri/
gate.所在地:市川市塩焼4-1-23
* * * * *
筆者はスナックにそれほど馴染みがあるわけではなく、誰かに連れて行ってもらったことが何度かある程度です。最近行ったスナックは…と、思い出そうとしても、なかなか思い出せず、先ほど我が家に来訪した筆者の母からのお土産、「京銘菓 八ッ橋 ニッキ」を食したりしてるうちに、やっと思い出しました。7,8年ほど前にある企業の金沢市にある支社で研修の講師を務めた後、その企業の人に連れて行ってもらったスナックが、最も近い過去のスナック体験でした。金沢市出身の中田ヤスタカ氏※3の話をお店の人としたことを思い出しました。
* * * * *
スナックを研究対象にしている学者もいます。法哲学の専門家で、東京都立大学の教授、谷口功一氏がその人で、読みやすい記事があるので紹介します。
デイリーポータルZ
学者が本気でスナックを研究してわかった10のこと(2017年7月5日)
https://dailyportalz.jp/kiji/170705200066
谷口功一氏は、図書館や公園などが「昼の公共圏」だとすると、スナックは「夜の公共圏」※4だと言います。そして、スナックは地方創生の鍵を握っていると力説、駅前の商店街が衰退しても社交の場として残るスナックを拠点に地域活性化を図れる、とも。
また、谷口氏によれば、スナックが、自宅と仕事場に続く、心の落ち着く第3の居場所となることで、個人が社会から孤立せず、心理的に安心できる状態(社会的包摂※5)となるということです。
…スナックでの会話のように、話がどんどん逸れていきましたが(さらなる脱線トークにお付き合いいただける方は、下の注釈もあわせてお読みください)、11月18日(金)の夜は、「スナックえみり」に Come Together ※6 !!
* * * * *
本稿では、先日公開したコラム「『何が起こっても変じゃない、そんな時代』に必要な力」(feat.小泉篤史さん)に続き、フリースタイル市川のメンバーのソロ活動を取り上げました。
今後も、メンバーのソロ活動を順次紹介していく構えです。個々のメンバーへのお仕事のご依頼なども、お待ちしています。問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
* * * * *
〈注釈〉
※1:「わくわく」は、デジタル大辞林によると、次の通りです。
〈[副](スル)期待や喜びなどで、心が落ち着かず胸が騒ぐさま。どきどき。「胸を―(と)させて包みを解く」〉
なお、遠藤達哉氏の漫画作品「SPY×FAMILY」の登場人物、アーニャ・フォージャーの口癖のひとつが「わくわく」である、ということを覚えておくと、スナックでの会話が弾むかもしれません。
※2:「みんな集まれ!スナックえみりに!」は、「みんな集まれ、ペンギン村に」のオマージュです。「みんな集まれ、ペンギン村に」は、アニメ「Dr.スランプアラレちゃん」のオープニング曲「ワイワイワールド」(歌:水森亜土・こおろぎ’73、作詞:河岸亜沙)の歌詞に登場する一節です。
※3:中田ヤスタカ氏は、金沢市出身のミュージシャン、DJ、プロデューサーで、CAPSULEのメンバーであり、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅのプロデューサーなどを務めています。
※4:「公共圏」について、全国公益法人協会が運営する「非営利用語辞典」では、次のように説明されています。
〈Arendt, H. (アーレント)やHabermas, J.(ハーバーマス)などによって用いられる概念で、人々が生活のなかで共通の関心をもつことによって成立する空間で、そこにおいて人々は言説の実践を行い、それに対する応答を受けながら、他人や社会と相互にかかわり合いをもつ。自己の利害やアイデンティティを、私的なことがらとして社会から切り離され、見捨てられるのではなく、他者に対して意見や行為として投げかけることによって、他者から応答が返され、社会との繋がりが見出せることになる。〉(執筆者は吉田忠彦氏)https://www.koueki.jp/dic/hieiri_270/
※5:公益財団法人日本女性学習財団のキーワード・用語解説では、「社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)」は次のように説明されています。
〈国民一人ひとりを社会の構成員として取り込むこと。1980年代、雇用や地域的つながりから脱落する「社会的排除」が先進諸国で新たな社会問題となった。対応する理念として「社会的包摂」が普及し、社会から孤立した人々がもう1度社会参加できるよう、制度や環境を整える取組が各国で展開された。(中略)「社会的包摂」の推進は、誰もが潜在能力を発揮でき、出番をもってつながりあう社会をめざすもので、社会構造の変化や災害にも耐えうる社会の構築につながる。〉https://www.jawe2011.jp/cgi/keyword/keyword.cgi
※6:ビートルズが1969年に発表した曲、「Come Together」を過度に意識した一節。なお、ビートルズの「Come Together」は、エアロ・スミスや、マイケル・ジャクソンなどによってカヴァーされているので、興味があればカヴァー・ヴァージョンもリッスンしてみてください。
* * * * *
公開日 2022年11月13日
更新日 2024年1月19日(無効化されていたInstagramのリンクを削除)