【コラム】「いちかわ検定(上級)」の過去問にチャレンジしてみよう!(Part5)

コラム

シリーズ第5弾をお届けします。

いちかわ検定
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2023年1月29日に実施され、1名の合格者を出した「いちかわ検定(上級)」。

今後も「上級」の検定試験は行われると思いますが、現時点2023年11月現在では上記の1回しか行われていないため、今現在、「いちかわ検定(上級)」所有者は、この惑星ちきゅうにたったひとりしかいません。

1月に行われた上級エキスパートの検定試験で出題された問題と正解クエスチョン&アンサーを知りたい!力試しのために過去問を解いてみたい!という、その熱意おもい、しかと受け止めキャッチしました。

本稿では、50問のうち、第21問から第25問までの5問を紹介します。

出所:市川市公式Webサイト

どうですか?なかなか難しいですよね。

第22問は、小学校の社会の授業で学んだ記憶があります。

第25問は、行徳地区にお住いの人であれば、知っているかもしれません。

第24問は、かつて国分に存在した下総国分寺の境内にあった七重の塔の高さなんて、わかりっこないですよ!(私には)

ちなみに、現存する中山法華経寺境内の五重塔の高さは31.6mです。もし、これを知っていれば、フェルミ水底、否、フェルミ推定で正解に近付くことはできそうです。

関連記事:【コラム】中山法華経寺の五重塔にはよじ登らないけれど…

中山法華経寺の五重塔の高さが約30mで、30÷5=6なので、「一重」の高さを単純計算すると6mになります。となると、七重の場合、6m×7=42mとなります。選択肢の中でこれに最も近いのは、③60mなので、正解は多分これじゃないでしょうか。

中山法華経寺の五重塔(2023年11月16日撮影)
左に同じ(中山骨董市が行われていました)

では、正解を見てみましょう。

出所:市川市公式Webサイト

第24問は上で私が辿りついた選択肢③が正解でした。Yeah!

しかし、第23問の正解が、①J:COM 北市川スポーツパーク(約6,000~5,000年前に海中にあった!)というのは驚きです。

J:COM 北市川スポーツパークは、柏井4丁目にあります。市川市営霊園の南、市川大野高等学園の東に位置します。大柏川の畔にあると言っても差し支えないでしょう。

調べてみると…

 およそ6千年前、氷河期が終わり暖かくなって海水面が上昇すると、東京湾は栃木県にまで海水が入り込んで入り江を作り、市川の半分ほどが再び海となりました。押し寄せた海水が大地を削り、残された部分が現在の台地となっています。やがて、東京湾の入り江は次第に海が後退し川が運ぶ砂によって埋められ、いまの大柏川と国分川のある谷にあたる入り江も砂や泥がたまって浅くなっていきました。

出所:市川市「市川市自然環境保全再生指針」(2016年3月)https://www.city.ichikawa.lg.jp/common/env09/file/0000440014.pdf、2023年11月16日閲覧、太字は筆者
出所:市川市「市川市自然環境保全再生指針」(2016年3月)

大柏川と国分川がある場所は、当時、入り江、すなわち海だったわけですね。上の地形分類図で緑色の場所は沖積平野ですが、市川市内の沖積平野は、たぶん(たぶん…)、かつて海だったと思います。大柏川がかつて海だったというわけですから、その畔にあるスポーツパークもまた海中だったわけですね。

ここでフットボールやテニスを楽しんでいる人たちは、かつてその場所が海だったことを知っているでしょうか。誰か教えてあげてください。

ちなみに、北市川スポーツパークは、自転車天国研究会(a.k.a.てんてんけん)が命名した「大柏川スイスイ道路」(かつて「上市川かみいちかわスイスイ道路」と呼ばれていたもの)の終点にあたります。

自転車天国研究会(a.k.a.てんてんけん)公式Webサイト
大柏川スイスイ道路
https://www.tentensuisui.com/more-about-me

出所:自転車天国研究会公式Webサイト

このまま延々と連綿と話が続いてしまいそうなので、この辺で(想像上の)筆を(想像上の)硯に置きます。

第5弾(天空の花嫁)は、これにて終わりです。次回、第6弾(幻の大地)でお会いしましょう。

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執筆日 2023年11月16日(26年前「ジョホールバルの歓喜」)
公開日 2023年11月24日(1か月後はクリスマスイヴ)