【コラム】TOHOシネマズ市川コルトンプラザで映画鑑賞

コラム

公開日 2022年12月31日

今年、2022年が、まもなく終わろうとしています。今、私がこれを書いているのは、2022年12月31日の夕方で、映画で言えば、本編が終了してエンドロールが流れている時間に相当するかもしれません。

映画といえば、先日、かつて市川市に存在し、今はもうない映画館についての短文を綴りました。

TOHOシネマズ市川コルトンプラザ・ちょっとヒストリー

上の記事に、以下のような記述があります。

ハタシネマが閉館する時期と前後して、市川市内では、1999年4月1日にワーナー・マイカル・シネマズ市川妙典(当時)が妙典サティ(当時)に、1999年10月にヴァージンシネマズ市川コルトンプラザ(当時)が、ニッケコルトンプラザにオープンしています。

20世紀末から21世紀初頭にかけて、新たな映画館としてシネコンが登場し、入れ替わるように、従来型の映画館が閉館しました。世紀の変わり目の市川市で、業態の盛衰が鮮明に現れていたのですね。

出所:特定非営利活動法人フリースタイル市川公式Webサイト、「【市川ちょっと話】かつてそこにあった映画館」(2022年12月30日)、https://fs-ichikawa.org/chotto_banashi010/、2022年12月31日閲覧(太字は筆者)

ニッケコルトンプラザには、現在、TOHOシネマズ 市川コルトンプラザがありますが、開館当時※1は、ヴァージンシネマズ市川コルトンプラザでした。ヴァージンシネマズの親会社、英ヴァージン社の中核事業が、航空事業「ヴァージンアトランティック航空」だったこともあり、映画館には空港のラウンジを思わせるカフェ(フルハムロードカフェ)が併設されていました。開館当時のカフェについて、このような記述が残っています。

日中は自然光を充分に取り入れ上映までの待ち時間をゆったりと過ごすことが出来、夜になるとムードは一変して大人のバーといった様相を呈する。あらゆる角度から映画…というよりも映画館を楽しめる場所なのだ。

出所:港町キネマ通り、「次々と繰り出す斬新な試みで、新しい映画の楽しみ方を提案する。ヴァージンシネマズ市川コルトンプラザ」、http://www.cinema-st.com/amuse/a004.html、2022年12月31日閲覧

今はもう失われてしまったフルハムロードカフェ。ありし日に、ここで上映前か上映後にモスコミュールかレッドアイでも飲んでみたかったものです。

TOHOシネマズ市川コルトンプラザで鑑賞した11作品

画像出所:TOHOシネマズ市川コルトンプラザWebページ(https://www.tohotheater.jp/theater/003/institution.html)2022年12月31日閲覧

上の画像は2022年現在のTOHOシネマズ市川コルトンプラザのロビーとチケット販売機の様子です。今年も、9つのスクリーン、2,150座席(車椅子用を含む)を擁する、この映画館ではたくさんの映画が上映されました。皆さんはここで今年どんな作品を観ましたか?

私が、今年、TOHOシネマズ市川コルトンプラザで鑑賞した映画作品を手元のメモを元にざっと書き出してみます。

  • こんにちは、私のお母さん
  • コーダ あいのうた
  • ライフ・ウィズ・ミュージック
  • ナイトメア・アリー
  • クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝
  • トップガン・マーベリック
  • シン・ウルトラマン
  • からかい上手の高木さん
  • さかなのこ
  • 犯罪都市 THE ROUNDUP
  • すずめの戸締まり

以上、11作品を鑑賞しました。

「コーダ あいのうた」を鑑賞しながら、自分がいかに身勝手か、相手の真意を図ろうとしていないかを考えました。「コーダ」の意味は以下の通りです。

CODA(コーダ):Children Of Deaf Adultsのこと。Deaf(デフ)は、ろう者のこと。「聞こえない親を持つ、聞こえる子供」の意味。片親だけがろう者でも当てはまる。

出所:特定非営利活動法人フリースタイル市川公式Webサイト、「【市川ちょっと話】日本における「ろう者」「手話」の歴史の原点は市川市にあり」(2022年7月6日)、https://fs-ichikawa.org/chotto_banashi003/、2022年12月31日閲覧

左上:「こんにちは、私のお母さん」、右上:「コーダ あいのうた」、左下:「ナイトメア・アリー」、右下:「トップガン・マーベリック」(画像出所:映画.com)
左上:「シン・ウルトラマン」、右上:「さかなのこ」、左下:「犯罪都市 THE ROUNDUP」、右下:「ライフ・ウィズ・ミュージック」(画像出所:映画.com)
左上:「クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」、右上:「劇場版からかい上手の高木さん」、左下:「コーダ あいのうた」、右下:「すずめの戸締まり」(画像出所:映画.com) 「コーダあいのうた」のこの場面は、水平線が画面を上下に二等分する画づくりになっています。この作品では他にも多数の場面で同じような構図が提示されています。上と下を分ける線が何を象徴しているのかを考えながら鑑賞するのも面白いです。

私的映画ランキング2022

ここは完全に「おまけ」のブロックです。雑誌やおかしの「おまけ」のようなありがたみはありませんが、記録として残しておきます。

私が、今年映画館で鑑賞した、今年公開された作品に、1位から15位まで順位をつけました。私の「好み」の序列にすぎず、ここに含まれていない作品にも面白かったものはもちろんありました。順位をつけるのは難しいですね。作品への愛着は、作品間で比較できるものでもないような気がしますし。1週間後に改めて順位を付け直したら、かなり異なるランキングになる可能性がある、以下のランキングはその程度のものだということです。

  1. RRR 
  2. THE FIRST SLAM DUNK 
  3. かがみの孤城 
  4. コーダ あいのうた 
  5. LOVE LIFE  
  6. 犯罪都市 THE ROUNDUP  
  7. ナイトメア・アリー  
  8. トップガン・マーベリック 
  9. 教育と愛国 
  10. わたしは最悪。 
  11. マイスモールランド 
  12. ベイビー・ブローカー  
  13. ケイコ目を澄ませて  
  14. さかなのこ  
  15. 窓辺にて 

コルトンで鑑賞した作品(赤太字)が、1~10位以内に4作品、1~15位以内には5作品が入っています。・・・で?って言う※2

なお、私は今年、イオンシネマ市川妙典ではわずか1作品しか鑑賞していませんが、その作品は、私的ランキングで1位となった「RRR」でした。

映画「RRR」より。画像出所:映画.com

「RRR」という作品のあらすじは以下の通りです。

1920年、英国植民地時代のインド。英国軍にさらわれた幼い少女を救うため立ち上がったビームと、大義のため英国政府の警察となったラーマ。それぞれに熱い思いを胸に秘めた2人は敵対する立場にあったが、互いの素性を知らずに、運命に導かれるように出会い、無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに、2人は友情か使命かの選択を迫られることになる。

出所:映画.com、「RRR」、https://eiga.com/movie/96903/、2022年12月31日閲覧

映画.comの「RRR」紹介Webページには、ユーザーによる評価(1~5点でスコアをつけるもの)が掲載されています。2022年12月31日時点で、平均スコアは4.4という驚異的な高さで、ヌ・アント!355件のうち63%が最高点の5をつけています!94%が4以上という圧倒的な高評価。インド映画の

画像出所:映画.com「RRR」に対する評価。2022年12月31日18時50分時点

アクションシーンはフレッシュな映像の連続で、リズムに乗って肉体が躍動するダンスシーンの視覚的な快楽は、今年見たヴィジュアル作品の中でも、1,2を争う程素晴らしかったです。

「展覧会 岡本太郎」(東京都美術館)

なお、「RRR」と1,2を争うビジュアル・ショックは何かというと、

画像出所:「展覧会 岡本太郎」公式Webサイト(https://taro2022.jp/)より。
これらは、2022年に東京都美術館で開催された「展覧会 岡本太郎」で私が撮影した写真です(撮影許可作品)。

「展覧会 岡本太郎」で目撃した太郎作品の数々です。

「展覧会 岡本太郎」で購入したポストカード3枚です。展覧会でポストカードを3枚買うというのは、日比麻音子さんがご自身に課しているルール(その名も「ポストカード、3枚ルール」)で、それを私も真似しています。

美術館に行くと一つだけ、必ずすることがあります。それは「ポストカードを3枚買う」ということです。

(中略)

1枚でもない、10枚でもない、3枚だけと決めて選びます。
展示を見ている中で、ビビッとくる作品がありますよね。「この子だけは、私の手元に置いておきたい!」そんな心を奪われてしまった作品を、ポストカードに形を変えてうちに連れて帰ります。
ただ、ポストカードになっていない場合もある!運命を感じた作品が全部ポストカードになっている場合もある!ポストカードにして改めて見るとやっぱいいなと追加される場合もある!

それでも私が選べるのは3枚だけ。
どれを選ぶか、どれを選ばないか、3枚という制限を設けることで、それぞれの作品がより濃く心に残る気がします。究極の選択…毎回毎回、頭を抱えて3枚選抜メンバーを選んでいます。
正直選びきれなくて4枚5枚になっちゃうこともあって(海外の美術館だと特に)‥自分に甘めのマイルールです。笑

出所:note、日比麻音子/TBSアナウンサー「ポストカード、3枚ルール」(2021年1月30日)、https://note.com/hibimaoko/n/n59780744921f、2022年12月31日閲覧
右は、今年(2022年)、東京都美術館で開催された「展覧会 岡本太郎」で購入したマグネット。岡本太郎さんの熱い言葉が作品をバックに記されています。右は元々自宅冷蔵庫に貼られていた太陽の塔のマグネットです。

市川市でアート・カルチャーを堪能し、余韻に浸りたい

来年も市川市内外の映画館で映画を鑑賞すると思いますが、市川市内の映画館で映画を観て、その余韻に浸りながら地元の飲食店でお酒を飲みながら食事をとる、そんな時間を過ごせたら良いなと思います。

関連記事:「【コラム】本八幡は『余韻都市』?」(2022年12月22日)

また、都内など、市川市外の美術館・博物館でアートやカルチャーに触れ、刺激を受けるだけでなく、市川市内で催される展覧会、企画展などにも足を運び、地域の仲間と語らう楽しみを感じたいとも思います。

先日、一部休館していた東山魁夷記念館の展示が再開するという嬉しいニュースが飛び込んできました。

東山魁夷記念館は、展示室改修のため 令和4年5月23日(月曜)より一部休館しておりましたが、令和5年1月28日(土曜)より再開いたします。

令和5年1月28日(土曜)から令和5年3月12日(日曜)までは、特別展「日本画と歌舞伎の世界-革新によって守り継がれた伝統-」を開催します。

出所:市川市公式Webサイト内、東山魁夷記念館Webページ、「東山魁夷記念館の改修工事に伴う一部休館について(令和5年1月28日から再開します)」(2022年12月17日)、https://www.city.ichikawa.lg.jp/higashiyama/0000402794.html、2022年12月31日閲覧

今月、週末を利用して、市川市内で開かれていた様々なアート・カルチャー系の催しをハシゴしました。

  • ピアノでドレミ♪クリスマスコンサート(葛飾八幡宮・八幡市民会館)
  • みんなのグッズ展、DEPOT20周年記念カレー(アトリエ*ローゼンホルツ)
  • ネジる ツナガる -モノ×ネジ×ヒト-(県立現代産業科学館)
  • 月に吠えらんねぇ展(市川市文学ミュージアム)

この時の足取りを、「【コラム】北市川を巡る冒険(八幡・真間・堀之内・鬼高)」(2022年12月4日)で紹介しています。

この時の「北市川散歩」の移動は、電車と徒歩でしたが、今年スタートした市川市のシェアサイクル(電動アシスト付き自転車)を活用して、東山魁夷記念館や芳澤ガーデンギャラリー木内ギャラリー、文学ミュージアム、現代産業科学館などを巡るのも楽しそうですね。

自転車で巡って市川市をエンジョイ

自転車といえば、市川市で自転車を活用した楽しいまちづくりをしていこうと、今年、活動をはじめた「自転車天国研究会(通称:てんてんけん)」は、市川市内を巡る「自転車散歩」を色々と企画しています。

奥市川チャリンコツアー

  • 開催日時:1月18日(水)10:00~12:00
  • 集合場所:京成国府台駅10時(無料)
  • 主催:奥市川探検隊 くずはらまりさん

奥市川には自転車で行くと気持ちのいい道がたくさん。日々奥市川を走り回っている奥市川探検隊のくずはらまりさんがその魅力をぜひ伝えたいと企画した自転車ツアーです。

まずは江戸川の河川敷を通ります。ここは人の暮らしと自然のちょうど真ん中のような感じ。ゆるやかなカーブを流れるように走るとさわやかな風になったような気分です。
そして奥市川の中へ、鳥も人も緑に囲まれてゆっくりと暮らしているところ。仲間で「ここ良いよね、あそこ良いよね」って話している場所を案内してくれるそうですよ。

出所:自転車天国研究会公式Webサイト、「1/18開催 奥市川チャリンコツアー」(2022年12月22日)、https://www.tentensuisui.com/news、2022年12月31日閲覧

詳細や申し込み方法はこちらに掲載されています。
https://www.tentensuisui.com/news

案内人のくずはらまりさんは、奥市川探検隊という名でTwitterとInstagramを通じて、奥市川の魅力を発信しています。

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大晦日、テレビで生放送されている歌番組を見ながら今この記事を書いているのですが、普段混ざり合うことがない音楽性のミュージシャン、アイドルの演奏・歌を浴びているからか、書いている文章にまとまりがなく、どこに向かっているのか、自分でもよくわかっていません。

フリースタイル市川がどこに向かっているのか?

その答えは後からわかると思います。

今年1年、このWebサイトを訪問し、記事を読んでくださった皆様、ありがとうございました。フリースタイル市川では、フードバンク事業や、交流イヴェント「いちカイギ」、市内で活動する人物に現在地に至るまでの道のりや今後の展望を語っていただく「源流」、その他にも市川市に関わりを持つ人たちに参加していただけるような企画を、今後も創出していきます。

是非、一緒に居心地の良いまちをつくっていきましょう。

引き続きのご支援、ご声援、ご意見、ご助言を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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〈注釈〉

※1:ヴァージンシネマズ市川コルトンプラザの開館日は、先に公開した記事「【市川ちょっと話】かつてそこにあった映画館」(https://fs-ichikawa.org/chotto_banashi010/)では1999年10月となっていますが、TOHOシネマズのWebサイトには1999年11月27日開館との記載があります(情報出所:https://www.tohocinemas.co.jp/company/history.html)。

※2:かつてライフカードのコマーシャルで俳優の窪塚洋介さんが発した、〈芸能人になりたいとか、有名になりたいとか、そういうのすごいあったと思うんスよね、ぶっちゃけた話。今自分が日本でどれくらいの人に知られててっていう詳しいことは分からないけど、やっぱ有名になる・・・で?って言う〉(出所:出所:元ネタ・由来を集めるサイト タネタン「でっていうの意味・元ネタ」(2013年6月25日公開、2018年8月19日更新)、https://moto-neta.com/net/detteiu/、2022年12月31日閲覧、太字は筆者)がありました。テレビ番組「SMAP×SMAP」内のコント(2002年頃に放送されていたコーナー)で、香取慎吾さん演じるキャラクター、カボヅカ君が、そのセリフの一部「・・・で?って言う」を連発しそれを記事内で使用したわけです。