今年(2023年)1月に行われた、「いちかわ検定(上級)」の過去問にチャレンジするシリーズの第6弾をお届けします。これまでに過去問を紹介した記事へは、下の「記事一覧」という名のエアポートから飛べます。
いちかわ検定
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今日は、第26問から第30問までの5問です。
かなり難しい問題ばかりです。試験対策のノートやスマホや書籍の試験会場への持込が禁止されているはずで、手ぶらで挑まざるを得ません。
チャレンジしてみてください。
歯ごたえがある、あるいは、手ごたえがある問題ばかりですね。この試験問題をつくった人は市の職員なのでしょうか。それとも専門家か代理店に外注したのでしょうか。外注したにせよ、市でこの検定を管轄している人たちは出題に関する責任を負っているわけで、出題範囲や出題分野をどうするか、合格率をどの程度にするか、何問中何問正解で合格とするかなど、検討すべき事項は山ほどありますよね。
「いちかわ検定(初級・上級)」の問題制作に関わった(関わっている)皆さん、私たちを楽しませていただき、ありがとうございます!
さて、それでは、第26問から第30問までの正解を見てみましょう。
第27問の行徳の海苔に関する問題、知らなきゃ答えられませんよね。「加藤海苔店」さんのWebサイトに、行徳の海苔づくりの歴史に関する記述があるので、紹介します。
千葉県の海苔づくりは1821年、江戸の海苔商人近江屋甚兵衛によって始められました。今では数少なくなった干潟が海苔づくりに適していることから、干潟の広がっていた千葉の東京湾全域に広がりました。
出所:加藤海苔店「海苔のはなし」https://www.kato-nori.com/story.html、2023年11月26日閲覧
市川の行徳、南行徳では、江戸幕府・明治政府が塩づくりを奨励していたため、作ることができず、隣の浦安、船橋よりも後に始まりました。明治24年から浦安、船橋から漁区を借りて海苔づくりが始まり、海苔を作る漁業権(海苔養殖業)を得られたのは昭和25年のことです。
東京湾の埋め立ての始まる昭和30年以前には、東京湾の千葉県一体で海苔づくりが行われていましたが、今では市川の近辺では、船橋市だけとなっています。
第29問の梨に関する問題、難しいですね。秋の満月と書いて、秋満月(あきみつき)は、2021年の秋にデビューした梨の新しい品種です。「広報いちかわ」2021年(令和3年)9月4日号によると、秋満月の特徴は次の通りです。
- 食味:甘みが強く、酸味が少ない。果肉は柔らかく滑らか、果汁はたっぷり
- 大きさ:約700gと大きい
- 日持ち:収穫後、常温で28日程度保存可能
- 収穫時期:9月中下旬~10月上旬
試験栽培に協力した市川市の梨農家・荒井一昭さんは、2021年に次のように語っています。
試験栽培を依頼されまだ名前も決まっていないころから、有望品種かもしれないということで期待をこめて秋満月の栽培を始めました。元々ある木に接ぎ木をして10年以上試験を行い、今年から市場に出すことになりました。1つの木で長く梨をとるために、梨の枝を数年ごとに替えるのですが、新しい枝がなかなか伸びないことが大変でした。
出所:「広報いちかわ」2021年(令和3年)9月4日号 No.1671 太字は筆者
試験を10年以上も行ってきたのですね。長い年月を費やして開発された品種、秋満月。私は食べたことがありません。来秋、お店で見かけたら購入してみます。
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ここまで、本稿を含め、「上級」の過去問を紹介する記事を6本公開してきました。暇つぶしにもってこいの過去問チャレンジ、正解も載っているので、チャレンジしてみてください。
第6弾(幻の大地)は、これにて終わりです。次回、第7弾(エデンの戦士たち)でお会いしましょう。See ya !!
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執筆日 2023年11月26日、27日
公開日 2023年12月8日