公開日 2022年12月15日
毎回、市川市にまつわるアンナことやコンナことを取り上げているフリースタイル市川Webサイトのコラムですが、先日、地球環境という、スケールの大きな(惑星規模の)話題を取り上げました。え?市川市とドンナご関係が?と今思った貴方!是非、「【コラム】地球温暖化から気候変動、そして気候危機へ」を読んでみてください。
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千葉商科大学が自然エネルギー100%大学になる日
市川市の国府台にキャンパスを置く千葉商科大学は、「自然エネルギー100%大学」を目指しています。
千葉商科大学は地球温暖化対策等の環境保全に貢献するため、日本初の「自然エネルギー100%大学」をめざしています。
出所:千葉商科大学公式Webサイト、「環境・エネルギーへの取組み」、https://www.cuc.ac.jp/about_cuc/activity/environment/index.html、2022年12月15日閲覧(太字は筆者)
この「自然エネルギー100%大学」は、大学所有のメガソーラー発電所などの発電量と大学のエネルギー使用量を同量にするものです。日本国内の大学で初の試みとして挑戦しています。
千葉商科大学は2018年度に「RE100大学」という目標を達成済みで(「令和2年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」で紹介されました)、現在は、2023年度に「自然エネルギー100%大学」になることを目指して活動しています。
実は、2020年度に数値上は「自然エネルギー100%」を達成していました。しかし、これは、新型コロナウイルス感染拡大防止の各種対応の結果、キャンパスの消費エネルギー量が大幅に減少したことが影響したものであり、〈緊急事態の下での達成であり、本学としてはこの結果を良しとはしません〉(出所:千葉商科大学「新型コロナウイルスの影響による環境目標達成年度の変更に関するお知らせ」(2020年7月29日)、https://www.cuc.ac.jp/about_cuc/activity/environment/mokuhyo/mstsps000000buv4-att/cuc_press20200729_changeenvironmentalgoals.pdf、2022年12月15日閲覧)として、2年間ほどは特殊な状況が続くと見て、目標達成年度を2023年度に再設定した、という経緯がありました。
取り組みに対する評価は正々堂々と行うという千葉商科大学のフェアネスを重んじる姿勢に、最大級のリスペクトを込めて拍手を贈ります!
取り組む姿勢が素晴らしいことはもちろんですが、活動が認められ、様々な賞を受賞してもいます!
- International Green Gown Awards 2022を受賞(2022年7月)
- 一般社団法人日本計画行政学会「第19回計画賞」で特別賞を受賞(2022年2月)
- 一般財団法人新エネルギー財団「令和2年度新エネ大賞」で新エネルギー財団会長賞(2021年1月)
- ACEEU(Accreditation Council for Entrepreneurial and Engaged Universities)主催 Asia-Pacific Triple E Awards「Green University of the Year」を受賞(2020年1月)
- 一般財団法人省エネルギーセンター主催「2019年度省エネ大賞」省エネ事例部門で、審査委員会特別賞を受賞(2020年1月)
- 環境省「第22回令和元年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰(環境教育活動部門)」を受賞(2019年12月)
- 環境省「COOL CHOICE LEADERS AWARD」で優秀賞(2017年12月)
ちなみに、RE100とは〈「Renewable Energy 100%」の略称で、事業活動で消費するエネルギーを100%再生可能エネルギーで調達することを目標とする国際的イニシアチブ〉(出所:RE100電力Webサイト「RE100について」https://www.re100-denryoku.jp/about、2022年12月15日閲覧、太字は筆者)のことだそうです。
「再生可能エネルギー」と「自然エネルギー」って同じなの?違うの?どっちなの?
ところで、ここまでに、
- 自然エネルギー
- 再生可能エネルギー
という語が登場していることにお気づきで商科?否、お気づきでしょうか?
これらの語は同じ意味なのか、それとも異なるのか?あるいは包含関係にあるのか?
これについてご説明します。というか、今本稿を綴っている私自身がこの分野に明るいわけではないので、調べたことを紹介しますね。
「再生可能エネルギー」と「自然エネルギー」の違いは、再生可能エネルギーは再利用することができるエネルギー全般をあらわす言葉であるのに対し、自然エネルギーは再生可能エネルギーの一部だということです。
「自然現象から得られるエネルギー」というのが自然エネルギーの定義です。現在では太陽光、風、水、地熱などが主なエネルギーとして活用されています。これらの自然現象から生まれるエネルギーは尽きることがないため、再生可能エネルギーとも呼ばれることがあります。
再生可能エネルギーには他にも「バイオマスエネルギー」や「廃棄物エネルギー」、「温度差・濃度差エネルギー」などがあります。これらのエネルギーは自然現象ではなく、別の再利用できる資源を使って生み出されています。たとえば現在注目されているバイオマス発電では、使われなくなった木材を蒸し焼きにすることでエネルギーが生み出されています。
出所:LOOOP CLUB 自然エネルギーをあなたのそばに、「再生可能エネルギーと自然エネルギーの違いって何?」(2015年9月29日)、https://looop.club/editorials/detail/54、2022年12月15日閲覧(太字は筆者)
なるほど!
つまり、こういうことですね(ここで慌てて図を作ります)。
もし、この図は間違っているよ!誤解を招きかねないよ!などのご意見があれば、是非お知らせください(Please Please Me※2)。
公益財団法人自然エネルギー財団の事務局長・大林ミカさんによると、自然エネルギーのメリットには、次の6つがあるそうです。
- エネルギー源が枯渇しない
- 化石燃料を活用した火力発電や、原子力発電のように放射性廃棄物や二酸化炭素を排出しない
- 燃料そのものが不要である
- 基本的に燃料に費用がかからないので、ほぼ初期投資のコストのみで運転でき、技術革新により、世界各国で最も安価なエネルギーとなった
- 化石燃料やウランのように資源が偏在しないため、資源をめぐる争いがなく、ほとんどどの国でも利用が可能である
- 地域にねざした分散型の利用となる
出所:2030SDGsで変える、「化石燃料からの脱却。自然エネルギーがもたらす地域社会の未来を考える」(2019年2月20日)、https://miraimedia.asahi.com/renewable_energyinstitute/、2022年12月15日閲覧(項番2の文章を「二酸化炭素や放射性廃棄物を排出しない」を「放射性廃棄物や二酸化炭素を排出しない」に変更)太字は筆者
6つ目の「地域にねざした分散型の利用」ということについて、大林ミカさんは、次のように説明しています。
利用の規模が小さく各地に分散するエネルギー、ということです。原子力や火力発電の設備は、大きなエネルギーを提供できる一方で、分散して建設することはできないし、一箇所で大きく発電して、大量消費地に一気に送る、ということになります。太陽光で大きいといわれる「メガソーラー」でも、原子力や火力の1,000分の1の規模です。
分散型エネルギーは、各地域で発電所の建設が可能となり、市民が主体となって、投資や建設に参加することも可能です。そして、地域ごとに発電所が増えていけば、その地域での雇用が増え、これまで地域外から購入していたエネルギーを地域で創ることができ、地域経済の活性化に寄与することができます。
出所:2030SDGsで変える、「化石燃料からの脱却。自然エネルギーがもたらす地域社会の未来を考える」(2019年2月20日)、https://miraimedia.asahi.com/renewable_energyinstitute/、2022年12月15日閲覧(太字は筆者)
原子力発電所や火力発電所のような集中型の運用ではなく、発電拠点を各地に分散配置できるということなのですね。
市川市にも、市川市民によるクリーンなエネルギービジネスを目指す、NPO法人いちかわ電力コミュニティという団体があります。いちかわTMO講座の修了生でもある久富雅史さんや、ゴールドマン環境賞を受賞し、先日は英国BBCによる「100人の女性」にも選ばれた平田仁子さんが、この団体の副理事長を務めています。
いちかわ電力コミュニティ
https://ichikawapower.com/
温室効果ガス、特に二酸化炭素の排出はどうなっているのか?
ここまで、再生可能エネルギーや、その一部である自然エネルギーにまつわる話題を取り上げてきました。
最近、このような語に触れる、耳目にする機会が、増えていると感じている人は多いのではないかと思います。
上掲のように、再生可能エネルギーの中でも中核を占める※3自然エネルギーには様々なメリットがあると言われています。地球温暖化、あるいは、気候変動、気候危機への対応という面から見ると、化石エネルギー(石油や石炭、天然ガスなど)と異なり、温室効果ガスの代表的な存在、二酸化炭素(CO2)を排出しない(増加させない)という特徴は特に重要ですね。
二酸化炭素という語を目にした瞬間、この歌を思い出す人もたくさんいるのではないでしょうか。
二酸化炭素を吐き出して
あの子が呼吸をしているよ
曇天模様の空の下
つぼみのままで揺れながら野良犬は僕の骨くわえ
たま「さよなら人類」(作詞:柳原幼一郎)
野生の力を試してる
路地裏に月が落っこちて
犬の目玉は四角だよ
さて、それでは、日本では毎年、どのくらいの量の二酸化炭素が、そして、温室効果ガスが、排出されているのかを見てみましょう。
単位の「百万トンCO2換算」は全くピンときませんが、1990年(バンド「たま」がデビュー曲「さよなら人類」を発表した年であり、私が人生で初めてCDシングルを買った年でもあります※4)から2020年までの31年間の推移から、
- 温室効果ガスの排出量は2013年度にピークとなった
- 温室効果ガスの排出量はその後も毎年度減少を続けている
- 温室効果ガスの排出量は、2018年度に、低水準だった2009年度の排出量を下回った
- 二酸化炭素の排出量の推移も同上である
ということがわかります。
冒頭のグラフ「わが国の温室効果ガス排出状況の推移(2013年度=100)」は、上図「温室効果ガス排出状況」の2013年度から2020年度までのデータを用いて作成したもので、2013年度からの7年間で、年間の温室効果ガス排出量が18.4%減少したことを表しています。
温室効果ガス排出量の大部分を占める二酸化炭素も、同期間に排出量が20.8%減少しています(下図参照)。
二酸化炭素排出量がピークだった2013年度と、2020年度において、「部門別」の排出量とシェア(全部門合計=100%とした時の構成比)は、下表の通りです。
排出量を部門別にみたものですが、「電気・熱配分前」と「電気・熱配分後」の2種の数値があります。「前」と「後」の意味は、以下の通りです。
■電気・熱配分前 排出量
発電や熱の生産に伴う排出量を、その電力や熱の生産者からの排出として計算したもの。
例)
・電力会社の発電に伴う排出量…エネルギー転換部門
・熱供給事業者の熱生産による排出量…エネルギー転換部門
・製造業の会社による自家用発電に伴う排出量…その会社が属する産業部門
■電気・熱配分後 排出量
発電や熱の生産に伴う排出量を、その電力や熱の消費者からの排出として計算したもの。
電力および熱の消費量に応じて最終需要部門(電力や熱の使用者)に配分される。
例)
・家庭での電気使用に伴う排出量
…家庭部門の「電気・熱配分前」排出量には含まれない
…「電気・熱配分後」排出量には含まれる
出所:国立研究開発法人国立環境研究所Webサイト(温室効果ガスインベントリオフィス「FAQ 6.エネルギー分野」、https://www.nies.go.jp/gio/faq/faq6.html)を元に作成
電力や熱の生産者からの排出として計算した「電気・熱配分前」の排出量のシェアが高いのは、「エネルギー転換部門」(石油・石炭などを、電力などの他のエネルギーに転換する部門。発電所、地域熱供給、石油製品製造など)で、2013年度、2020年度のいずれにおいても4割を占めています。日本の「電源構成」(後掲)の約7割を占めている「石炭・石油・ガス」を、「自然エネルギー」に転換することで、「電気・熱配分前」の排出量自体が大きく減少しるうことがわかります。
電力や熱の消費者からの排出として計算した「電気・熱配分後」の排出量のシェアが高いのは、「産業部門」で、2013年度が35%、2020年度が34%でした。
今見た表を元に、2013年度から2020年度までに、部門別の二酸化炭素排出量がどのくらい減少したのか(一部増加している部門あり)を確認してみます。
各部門で二酸化炭素排出量が減っていることがわかります。発電に伴う二酸化炭素排出量も2割減少しているので、「自然エネルギー」への転換が進んでいること、そして、これが二酸化炭素排出量の削減に寄与していることをうかがわせますね。
国別の電源構成~自然エネルギー、石炭・石油・ガス、原子力~
続いて、国別の「電源構成」を見てみましょう。なお、ここでは、「石炭・石油・ガス」をひとまとめにしています(※5 これらを分けた数値は注釈に掲載しています)。
この表では、「自然エネルギー」の構成比が高い順に並べています。カナダとスウェーデンは、自然エネルギーが7割近くを占めています。聞くところによると、この2国は寒冷で山岳地が広がっているため、水力発電に向いているそうです。
日本の「自然エネルギー」構成比は2割強で、アメリカ、フランス、インドと同水準です。今後、いかにして「化石エネルギー」(石炭・石油・ガス)から「自然エネルギー」へのシフトを進められるか、注視したいと思います。
注視する?したいと思う?テキトーなことを言っているなぁ…とお思いの方も少なくないと思います。が、市川市というこの地においても、千葉商科大学や、いちかわ電力コミュニティの取り組みに注目しつつ、「ひとつひとつの想いをつないで市川に流れをつくる」ことをミッションとする、フリースタイル市川としても、学び、情報発信をし、語り、話し合っていきたいと思っています(侃侃諤諤の議論をすることも、やぶさかではありません)。
そういえば、今急に思い出したのですが、私はかつて「電力自由化」に関する座談会に出席したことがありました。〈電力自由化が流通小売業に与える可能性と課題、また、日本の流通小売業界で電力やガスなどのインフラ自由化を進めることの意義や展望を議論しました〉(出所:「生活に必要な「モノ」と「情報」を得られる場所へ。 求められる新しいスーパーマーケットの形。電力自由化における期待とは。」(2017年1月7日)、https://www.insightnow.jp/article/9487、2022年12月15日閲覧)。
あれから6年の時を超え、今こうして、電力やエネルギーについて考え、綴っているのは、偶然なのか必然なのか、あるいは運命※6なのでしょうか…。
グリーン社会実現に原子力の活用は、あり?なし?
今から2年前に、菅内閣総理大臣(当時)が、所信表明演説の中で、2015年にカーボンニュートラルを実現する、脱炭素社会とする、という目標を語っています。
菅政権では、成長戦略の柱に経済と環境の好循環を掲げて、グリーン社会の実現に最大限注力してまいります。
出所:首相官邸Webサイト「第二百三回国会における菅内閣総理大臣所信表明演説」(2020年10月26日)
我が国は、二〇五〇年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち二〇五〇年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを、ここに宣言いたします。
もはや、温暖化への対応は経済成長の制約ではありません。積極的に温暖化対策を行うことが、産業構造や経済社会の変革をもたらし、大きな成長につながるという発想の転換が必要です。
鍵となるのは、次世代型太陽電池、カーボンリサイクルをはじめとした、革新的なイノベーションです。実用化を見据えた研究開発を加速度的に促進します。規制改革などの政策を総動員し、グリーン投資の更なる普及を進めるとともに、脱炭素社会の実現に向けて、国と地方で検討を行う新たな場を創設するなど、総力を挙げて取り組みます。環境関連分野のデジタル化により、効率的、効果的にグリーン化を進めていきます。世界のグリーン産業をけん引し、経済と環境の好循環をつくり出してまいります。
省エネルギーを徹底し、再生可能エネルギーを最大限導入するとともに、安全最優先で原子力政策を進めることで、安定的なエネルギー供給を確立します。長年続けてきた石炭火力発電に対する政策を抜本的に転換します。
脱炭素を目指すことを表明した、この演説が与えたインパクトは大きかったですね。市川市も、こんな表明をしています(詳細はこちら)。
「環境に責任をもつまち」として市の環境を守り未来に向けて育んでいくために、カーボンニュートラルシティ表明をし、2050年の二酸化炭素排出量実質ゼロ達成に向けて挑戦していきます。
出所:市川市公式Webサイト「カーボンニュートラルシティを表明しました!」
https://www.city.ichikawa.lg.jp/env01/0000391648.html、2022年12月11日閲覧(太字は筆者)
話を菅前総理大臣の所信表明演説に戻しますが、脱炭素社会、グリーン社会を実現するための手段として、再生可能エネルギーの導入だけでなく、原子力政策も進める(!!)とも述べていました。安全性を最優先とする、という言葉を添えて。
1週間前には、国の原子力政策に関連して、こんな報道がありました。
経済産業省は8日にオンラインで開いた審議会で、先月28日に示した原子力政策に関する行動計画の案をもとに新たにまとめた「行動指針」を示しました。
指針では、再稼働に向け関係者の総力を結集するとしたほか、将来にわたる持続的な活用に向けて、廃炉となる原発の建て替えを念頭に次世代型の原子炉の開発と建設を進めることや、最長60年と定められている運転期間について、審査などで原発が停止した期間を除外し、実質的に60年を超えて運転できるようにすることなどを盛り込んでいます。
また、次世代型の原子炉の導入に向けた具体的なシナリオの検討や、運転期間の上限の見直しなどについても、今後の研究開発の状況を踏まえて進めるとしています。
出所:NHK公式Webサイト、「原子力発電の最大限活用へ『行動指針』まとめる 経済産業省」(2022年12月8日)、https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221208/k10013916941000.html、2022年12月15日(太字は筆者)
11月28日の「第34回 総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会 原子力小委員会」で経済産業省は原子力政策の方向性を示していました(資料:「今後の原子力政策の方向性と実現に向けたアクションプラン(案)」https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/pdf/034_05_00.pdf)。ここでは、原子力発電所の安全審査などに伴う長期停止期間を、運転期間に算入しないとしており、物議をかもしていましたが、12月8日の審議会ではこれをもとに行動指針を示しており、運転期間の実質延長が盛り込まれています。また、次世代型の原子炉なる言葉も…
ウクライナ戦争、物価上昇、再び感染者数が増加している新型コロナウイルス感染症などの関連情報、あるいはFIFAワールドカップ・カタール大会※7に関する報道が飛び交う中、原発の活用について、議論が進んでいることは、あまり注目されていないかもしれません(私としては注目しています)。
温室効果ガスは排出しないものの、放射性廃棄物を排出するのが原子力発電所です。大きなリスクを抱えてまで、原子力に頼るべきなのでしょうか?いや、言う程リスクは高くないんだよ、そうおっしゃる方もいるかもしれませんね。私もまだまだ知らないことばかりなので、学び続ける所存です。
それでは、みなさん、またお会いしましょう!
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〈注釈〉
※1:冒頭のグラフ「わが国の温室効果ガス排出状況の推移(2013年度=100)」は、国立研究開発法人国立環境研究所地球システム領域地球環境研究センター温室効果ガスインベントリオフィスが作成・公開している「日本の温室効果ガス排出量データ(1990~2020年度)」に掲載されている「温室効果ガス総排出量」を元に作成したものです。
※2:〈『プリーズ・プリーズ・ミー』(Please Please Me)は、ビートルズ初のイギリス盤公式オリジナル・アルバム。1963年3月22日にモノラル盤、4月26日にステレオ盤が、それぞれ発売された。シングルとして発売された4曲を除く全10曲を、1963年2月11日にレコーディングするという短期間で制作されたアルバムで、発売から6週目の全英アルバムチャートで最高位1位を獲得。その後次作『ウィズ・ザ・ビートルズ』で第1位を獲得するまでの30週連続で1位を獲得した。〉(Wikipediaより)
※3:私は特に調べもせず、自然エネルギーが、再生可能エネルギーの中核を占めるものだと書いています。もし、それは誤っている、必ずしもそうとは言い切れない面がある、というご指摘がありましたら、是非ともお寄せください
※4:私が人生で初めて買ったCDシングルは、32年前に当たる1990年に発売された、バンド「たま」の「さよなら人類」でした。南大野にある「オリンピック市川大野店」の2Fでは、1990年当時、CDラジカセなどの家電製品とともに、CDも販売されていました。私は自宅に届いた新聞折り込みチラシに、CDシングル「さよなら人類」(777円)が載っているのを見て、家の近くの店で買えるなんて!と思い、777円を持ってお店に行ったのです。少し前に転入してきた、同じマンションに住む友人S氏と共に。売場でCDシングルを手に取り、ついにこれを我が物にする時が来た、と、感慨にふけった後、勇ましい足取りでレジスターに向かうと、ヌ・アント!消費税3%分を加算して、支払金額は800円になるではありませんか!唖然…。茫然…。近くにいたS氏を呼び、不足分の23円を借り、無事に支払うことができたことを、今でも覚えています。S氏には感謝しています。今も。こうして、新品のCDシングルとしては生まれての購入となった、「さよなら人類」を、帰宅してすぐにリッスンしたのか、と問われたならば、「No」と言わざるを得ません。と、いうのも、当時、リビングルームにあったステレオのCDプレイヤーでは、8cmのCDシングルをそのままでは再生できなかったからです。CDシングル再生用のアダプタ(といっても、厚紙なのですが)に8cmCDをはめ込んで、それをトレイに載せて再生しなくてはならなかったのです。そのアダプタを所持していなかったので、しばらくはリッスンすることができませんでした。
ちょっとした、私の原体験、いわば「源流」のような記述になってしまいましたね。
※5:自然エネルギー財団が作成・公開している「主な国の電源構成」の数表は下の通りです。日本の電源構成比は、構成比が大きい順に、ガス>石炭>自然エネルギー(といっても、水力や太陽光など、色々なものを含む合計ですが)>原子力>石油、となっているのですね。知っていましたか?
なお、本編に掲載した表は、これを元に筆者が作成しました。
※6:「運命 (SADAME)」(さだめ)は、チェッカーズの22枚目のシングル。1990年3月21日発売。この18日後の1990年4月8日には米米CLUB「浪漫飛行」、さらに27日後(「運命 (SADAME)」の発売からは45日後)には、たま「さよなら人類」が発売されています。
※7:FIFAワールドカップ・カタール大会で、日本代表チームは、ドイツ、スペイン、コスタリカと予選で同組となり、予選突破は困難だと予想されていましたが、初戦のドイツ、3試合目のスペインとのゲームで逆転勝利を収め、決勝トーナメントに進出しました。スペイン戦では、前半を0―1と、リードを許して折り返し、後半3分に堂安律選手が同点弾を決め、3分後の後半6分、ゴールライン際で三笘薫選手が折り返したボールを田中碧選手が決めて逆転、2ー1で勝利しました!