2022年6月25日(土)に南八幡にある京葉ガス様のコミュニティ・スペース「てらす」で開催した『第19回いちカイギ~いちかわフードバンクbyフリスタ 第1回シンポジウム&報告会~』について、実施速報を、会が終了した余韻が冷めやらぬうちに、公開しました。
速報は、私(ノスタルジー鈴木)が書き留めたメモランダムを基にした粗い文章と、スマートフォンのカメラで撮影した未調整写真で構成されており、洗練されたものでもなく、各報告の内容の濃さ・厚さに反して、薄味なものになっていますが、会場の熱気は感じられるかもしれません。
本稿は、速報と重複する内容もありますが、より丁寧な記述を心掛けている点と、フリスタのニューフェイス、ゆっきーの撮影による素敵な写真をふんだんに掲載している点が、速報とは異なっています。
それでは、『第19回いちカイギ~いちかわフードバンクbyフリスタ 第1回シンポジウム&報告会~』の開催レポートを、お楽しみください!
公開日:2022年6月27日
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『第19回いちカイギ~いちかわフードバンクbyフリスタ 第1回シンポジウム&報告会~』
日時:2022年6月25日(土)13時30分~16時50分
会場:KeiyoGAS Community Terrace(てらす)
- 会場の様子
- 報告「いちかわフードバンクbyフリスタ」(野口淳、鈴木雄高、村松純平、岩永牧人)
- 基調講演「NPO法人みんなのサンタ」(西宮敬子さん)
- 報告「市川こども食堂ネットワーク」(渡邉裕美さん)
- 報告「NPO法人ダイバーシティ工房」(佐藤佑紀さん)
- 報告「市川市生活サポートセンターそら」(桜井健司さん a.k.a.鉄人)
- 報告「社会福祉法人市川市社会福祉協議会(いちかわ社協)」(山本正一郎さん、菊地薫さん)
- 報告「市川市こども政策部こども家庭支援課」(宮崎美穂さん)
- 報告「京葉ガス株式会社」(鈴木祐介さん)
- 報告「生活協同組合コープみらい」(篠原陽子さん)
- コメント「株式会社市進ホールディングス」(大江聡さん)
- パネルディスカッション
- 稲田玲子さんによる「グラフィックレコーディング」
- 〈注釈〉
会場の様子
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報告「いちかわフードバンクbyフリスタ」(野口淳、鈴木雄高、村松純平、岩永牧人)
2021年6月に始動し、今月から2年目を迎えた――年齢でいれば、ようやく1歳になったばかり(まだまだあまちゃんですが…※1)の――フードバンクです。元々、「まちづくり」を行うチームとして始まった「フリースタイル市川」は、「NPO法人みんなのサンタ」の西宮さんと交流するうちに、地域の子ども食堂やフードパントリーなどが、必要な食品を、必要な時に入手できるように、フードバンクの働きが重要なことを知り、検討を重ねた結果、自分たちでフードドライブを始めることになりました。
「まちづくり」をおこなうチームであるフリースタイル市川は、「ひとつひとつの想いをつないで 市川に流れをつくる」をミッションとして活動しています。活動を続けるうちに、市内の様々な団体、個人とのつながりが増えていきました。フードバンクの活動は、自分たちでできることはほとんどなく、市民、団体、企業、行政など、様々な人たちとつながり、一緒に動くことが多いのですが、私たちのつながりは、フードバンクにも生かせると考えました。既存のつながりを生かして事業を展開しながら、認知度アップのための活動(後述)をすることで、さらにつながりを生むことができます。
フリースタイル市川がフードバンクに取り組むことで、様々な組織や個人がつながる地域をつくっていける、という考えを、フードバンクの活動の根底に置きました。フリースタイル市川の野口は、市内外の人に、ことあるごとにフードバンクの活動を始める/始めたことを伝え、この活動を通じて「まちづくり」を行っていけることを熱く語り続けています。このようにして、徐々に仲間が増えていきました。
生まれたてのフードバンクなので、とにかく存在を知ってもらう必要があります。そのために駆使したのは、Webサイト(当サイト)、Facebook、Twitter、LINEで、他にもPodcast「!ka !ch!kawa(イカ市川)」でもことあるごとに取り上げたり、Instagramでの発信も最近始めました。特に注力した2つが、WebサイトとTwitterです。
Webサイトには、情報の蓄積による記録化(アーカイヴ、ストック)や、比較的長い文章の読み物が掲載できること、企業などがフォームから問い合わせをしやすい、という利点・長所があります。一方、Twitterには、即時性の高さ、対話・コミュニケーションのしやすさ、という利点・長所があります。
Webサイトへの記事掲載をコンスタントに行い、その記事をTwiterで発信することで、TwitterからWebサイトへの誘導を図っています。
Twitterでは、フードバンクの倉庫の在庫が底を突きそうな商品の寄贈をピンポイントで(例:至急、○○が必要です)お願いすることができます。また、Twitterのダイレクトメッセージで、「数日間食事をまともに取れていません」などの連絡も届きます(Webサイトの連絡フォームからも届きます)。
複数のメディアを組み合わせて使うことで、少しずつ認知が高まっており、活動に共感してくれている仲間を増やせていると思います。存在を認知してもらい、記憶にとどめてもらうために、MIKAZUKI.Designさんによるロゴも一役買ってくれています(下の写真の人物=筆者が着ているTシャツのロゴ)。
フードバンクの活動をしていると、思いのほか作業の種類が多く、関係者への連絡を忘れてしまったり、企業からの食品寄贈のお礼をSNSに投稿しそびれたり、食品の入庫と出庫の記録を誤ったりと、多様かつ煩雑な作業の波に飲み込まれそうになりました。
そこで、Jumpsこと村松純平がデジタル技術を駆使して、煩雑な作業を自動化しました。
例えば、フードドライブで受け付けた品物について、寄贈者、内容、重量を登録すると、Twitterへのお礼の投稿、Webサイトの寄贈品掲載ページへの追加、入出庫データベース更新が行われ、さらにこれらに連動して、市内の子ども食堂団体に、LINE、slack、電子メールで入庫情報が届きます。
なお、デジタル技術の活用では、エミリーこと稲村絵美里も大いに貢献してくれています。Webサイトのバナー(看板の役割を果たす画像)をあっという間につくる彼女の手腕は、魔術のようです。
活動資金をどのように賄うのかは、分野によらずNPO法人にとって大きな課題です。私たちは、Webサイトに寄付金の受付フォームを設けており、ありがたいことに毎月定額を口座にお振込みいただいている方(フードバンク・サポーターズ)もいらっしゃいます。今後は、なぜ寄付金が必要なのか、何に費用がかかるのか等を明示することで、必要性を認識していただくことで、協力していただけるフードバンク・サポーターズを増やしたいと思っています。
その他、助成金・補助金の申請をし、そのうちのいくつかに採択されています。助成金は獲得しさえすれば、それを自由に使えるという性質のものではなく、年間の活動計画を立て、予算を立てて、計画的にお金を使う必要があります。マッキーこと岩永牧人を中心に、悩み、考えながら、大胆かつ繊細にお金を有効に使っています。
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基調講演「NPO法人みんなのサンタ」(西宮敬子さん)
Webサイト:NPO法人みんなのサンタ(おもちゃ図書館Cafeサンタ)
西宮さんは、子どもの心の受け皿となる場所を増やしたいという想いで活動を始め、今では、障害の有無や年齢に限らず、誰もが安心して暮らすことのできる社会を目指して活動しています。
以前、「おもちゃ図書館カフェサンタ」の場所を、国府台駅前から別の広い場所に移転することを検討していたところ、利用しているシニアの方から、「サンタがいなくなったら、私はどうすればいいの?」と悲しまれ、移転を取りやめたこともあります。
毎月第二土曜日に「みんなの食堂」(子ども食堂のこと)、第四土曜日に「フードパントリー」(先日最終回を迎えました)、第一、第三土曜日に「子どもの居場所(あそびとまなび)」を開催している他、月・水・金・土曜日に、「おもちゃ図書館」※3、「駄菓子屋の運営」、「麻雀」、「読み聞かせ」などを行っています。
活動を支えるボランティア・スタッフは、最高齢の方が93歳と、あらゆる年齢の方が参加しています。近隣の大学には、サンタを支えるクラブも設立されているそうです。
今秋には、新たに、障がい者、高齢者向けのホーム施設を開始するそうです。また、今後、生活の諸々の相談を受ける場や、「ケアラーズ・カフェ」(障害を持っている子どもや高齢者を介護している家族などの交流や息抜き、情報交換の場)を開設したいとも考えているとのことです。
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報告「市川こども食堂ネットワーク」(渡邉裕美さん)
Webサイト:市川こども食堂ネットワーク
市川市内の子ども食堂、8拠点(10か所)で活動しています。各子ども食堂の開催頻度は、週1回から月1回まで様々で、活動場所も、事務所や公民館、自治会館、お寺など、多様です。
市内の子ども食堂は、新型コロナウイルス感染症が拡大したことにより、従来の食堂で食べてもらう方式から、感染防止を考慮し、お弁当の配布に切り替えたケースが多かったそうです。この場合、お弁当の待ち行列ができる場合は、スタッフと利用者の接点が、お弁当を渡す時点に限られてしまい、会話をするなどの交流できないという難点もありました。現在は、学習支援や、ゲームなどを楽しむ会を開くなど、食事以外の交流の場を設ける子ども食堂も増えているそうです。
子ども食堂がネットワークに加入することで、寄付金や助成金に関する情報共有、問合せ対応やWebページ管理の一元化、子ども食堂開催毎の補助金支給(1回3,000円)などのメリットが得られます。資金調達などの負担をネットワークが請け負い、子ども食堂が運営に注力できるようになるという点を広く伝えることで、市内に子ども食堂が増え、小学校区1つあたりに1つの子ども食堂がある状態を目指しています。
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報告「NPO法人ダイバーシティ工房」(佐藤佑紀さん)
Webサイト:NPO法人ダイバーシティ工房
様々な事業を展開する中、2年前にLINEを活用したオンライン相談「むすびめ」をスタートしました。現在、3,400人が登録しており、1日に約50人から相談があるそうです。LINEという使い慣れたツールを活用することで、利用者(登録者)は、匿名で気楽に相談できます。
佐藤さんは、「(むすびめは)なんとなく隣にいて、困った時に声をかけられる、信頼できる第三者でありたい」と話していました。
2年間の活動から、「つながりづらさ」をめぐる課題が見えてきたとも言います。つながりがない人は、これまでつながろうとして、うまくいかなかった「失敗体験」を持っていて、自分はつながれないと思い込んでいる傾向があるそうです。
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報告「市川市生活サポートセンターそら」(桜井健司さん a.k.a.鉄人)
概要資料(PDFファイル):市川市生活サポートセンターそら
生活に困っている人に対して開かれている相談窓口で、自立に向けたサポートを行っています。家賃が払えない、仕事がみつからない・続かない、家計が苦しい・保険料や税金が払えないなど、生活全般の困りごとを抱えた人からの相談を無料で受け付けています。
相談員が、電話や窓口で相談者の困りごとをうかがい、内容によっては専門機関につなぐこともあります。必要な場合は、就労相談、家計相談、住宅の確保に関する支援などを提案し、支援計画を考えていきます。そして、この支援計画をもとに、生活自立を目指します。
桜井さんの話では、新型コロナウイルス感染症拡大期には、平均して1日に1人に食料支援を行ってきたそうです。
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報告「社会福祉法人市川市社会福祉協議会(いちかわ社協)」(山本正一郎さん、菊地薫さん)
Webサイト:社会福祉法人市川社会福祉協議会
自分たちの知名度が低いと自覚しており、認知向上のために、マスコット・キャラクターとして、てるてる坊主の「てるぼ」をつくりました。「てるぼ」には、社会の明るい明日の願いがこめられています。
フードバンクは数多くある事業の中のひとつで、他に、金銭の貸付けや高齢者の支援など、あらゆる福祉事業を行っています。これらの事業を通じて、市川市が「お互いさまが行き交うまち」になることを目指しています。
2018年5月1日に「いちかわフードバンク」を開始しています(2021年にフリスタがフードバンクを開始したことで、社協さんのフードバンクは「いちかわフードバンクbyいちかわ社協」、フリスタの方は「いちかわフードバンクbyフリスタ」とすることになりました。MIKAZUKI.Designさんによるロゴは共通です)。
フードバンクとしての新しい取り組みとして、市内の複数の郵便局にフードドライブのボックス(呼称はフードバンク・ポスト)を設置したことがあります。子ども食堂ネットワークを支援しており、関係者やボランティア・スタッフの障害保険への加入を無料にしています。また、千葉商科大学や和洋女子大学が学内で実施しているフードパントリーに食品を提供しており、提供先の学校が増える予定ということです。
取り組むべき課題として、(フリスタと同様)配送システムを挙げていました。また、「いちかわフードバンクby○○」が増えてほしいとも話していました。
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報告「市川市こども政策部こども家庭支援課」(宮崎美穂さん)
Webページ(市川市公式サイト内):市川市 こども政策部 こども家庭支援課
行政の立場から、子どもが育つ環境の整備、改善を図っているというお話とともに、行政では行き届かない部分は、地域の団体の活動で対応してもらっていることに、感謝を述べられました。
田中甲新市長の演説でも触れられていた、「子どもの居場所」を市内につくっていきたいという話もありました。今後、地域のNPO法人などとの連携によって、子どものための政策を推進していきたいというお話には、参加者の皆さんの表情に期待の色が浮かんでいました。
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報告「京葉ガス株式会社」(鈴木祐介さん)
Webサイト:京葉ガス株式会社
Webページ(京葉ガス公式サイト内):KeiyoGAS Community Terrace(てらす)
当イヴェントの会場となった「テラス」のチームリーダー鈴木祐介さんからは、京葉ガスは、市川市を拠点に、長年に渡って地域で事業を行ってきており、フリスタとの提携をきっかけに(「いちカイギ」の共催と会場「てらす」のご提供)、フードバンクへの協力を開始したこと、それに対する社内の反響が大きいという話がありました。
6月17日に「てらす」1Fに設置したフードドライブ・ボックスには、「てらす」利用者の他、社員の方も食品を入れてくださっているそうです。
昨秋には、災害時のために用意していた水とレスキューフードを、賞味期限が迫っているという理由で、フリスタに提供してくれました(お困りの家庭に約2,820食分が届けられ、約300万円相当の食品ロス回避効果を生みました)。さらに、これにより、10万円分の子ども食堂チケットを創出できました。
「てらす」は地域の皆さんが交流する事を第一に考え、販売物であるガス器具を一切置かず、開放しているとのことで、シンポジウムを「てらす」で開催するということは、その夢がかなったということになります(!)。今後も新たに設置したフードドライブ・ボックスの告知や、子ども食堂と料理教室のコラボなど、トライしたいことは色々あるとのことでした。
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報告「生活協同組合コープみらい」(篠原陽子さん)
Webサイト:生活協同組合コープみらい
千葉県内では、フリスタを含む4つのフードバンク団体と連携し、食品を供給しています。鬼高の商業施設SHOPS内のコープ市川店にフードドライブ・ボックスを2021年12月末から設置しています(元々フードバンクふなばしのボックスだったものを、フリスタが引き継いでいます)。それ以外にも、物流過程で袋が破れるなどして、販売できなくなったお米(破袋米)をフードバンク団体に提供しています。
また、ボランティアの組合員さんが作成して配布しているニュースに、フードバンクの記事や、フードドライブへの協力依頼を掲載しています。
コープみらい財団では、地域のNPO法人や市民団体などを支援するために「コープみらい・くらしと地域づくり助成」を実施しています(千葉県内では、フリスタを含む15団体に助成)。
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コメント「株式会社市進ホールディングス」(大江聡さん)
Webサイト:株式会社市進ホールディングス、大人の学び舎 大黒家
フリスタのフードパントリー会場として「大人の学び舎 大黒家」を提供しています。学習塾の運営会社であり、学習支援をしている地域もあるということです。市川市内でも、今後、子ども食堂と連携するなどの仕方で、学習支援を行う可能性もあるかもしれない、とのことです。
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パネルディスカッション
参加団体:市川こども食堂ネットワーク、NPO法人ダイバーシティ工房、市川市生活サポートセンターそら、社会福祉法人市川市社会福祉協議会、市川市 こども政策部 こども家庭支援課、京葉ガス株式会社、生活協同組合コープみらい、株式会社市進ホールディングス、NPO法人フリースタイル市川
<パネルディスカッションで出た主な意見>
- フードバンクは、フードパントリーに一定量の食品提供をしており、子ども食堂ネットワークは、ニーズがまちまちな各子ども食堂団体に資金を調達している。目的が異なるため、情報ポータルは、フードバンクのもの、子ども食堂ネットワークのもの、別の2つが併存してよい
- フードバンクは、子ども食堂ネットワークを含む提供先団体の情報をまとめ、子ども食堂ネットワークは、子ども食堂の情報を一元管理するのが望ましい
- コミュニケーションにおいても、新しく会議体を増やすよりも、既存の子ども食堂ネットワークといちかわ社協の会議に、フリスタが参加する方がよい
- 企業の立場では、自治体ごとにフードバンクや子ども食堂ネットワークのようなハブ機関があると、繋がりやすく、地域密着で社会貢献がしやすくなる
- 企業は、意外とこのような地域団体の集まりに参加する機会がない
- 団体同士の情報交換を定期的に行えればよい
- 子ども食堂を始めたいという人が次々と現れている
- 子ども食堂という名称だと、困りごと相談者に多い40~50代独身者が行きづらい(NPO法人みんなのサンタでは「みんなの食堂」と呼んでいる)※4
稲田玲子さんによる「グラフィックレコーディング」
前回の「いちカイギ」(2022年5月28日開催の『第18回いちカイギ~リアルだよ!全員集合!~』)でも、稲田玲子さんに、ゲスト・スピーカーのお話やゲスト同士の内容を、イラスト(絵)とテキスト(字)で表現する「グラフィックレコーディング」※5(略してグラレコ※6とも呼ばれています)を制作していただきました。お願いしていた範囲を超えて、ほぼ全ての内容を盛り込んでくださった稲田さんには感謝、感嘆、感服しております。素敵なグラレコを描いてくださり、ありがとうございました!
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以上、『第19回いちカイギ~いちかわフードバンクbyフリスタ 第1回シンポジウム&報告会~』のレポートでした。会の運営担当者としては、反省点がたくさんありましたが、それ以上に、市川市のフードバンク、子ども食堂、行政など、関連する団体の方々から直々に報告を聴けたことの喜びが大きいです。また、パネルディスカッションでの意見交換、休憩時間や終了後の対話などを通じて、上手な連携の可能性が見えたかと思います。交流を図り、連携することで、各団体の活動目標が、個別最適に留まらず、地域の食をはじめとする生活環境の改善に向け、全体最適を目指すようになれば良いと思います。
本イヴェントに関わってくださったすべての方に、お礼を申し上げます。
皆様、引き続きのご支援、ご助言を、よろしくお願いいたします。一緒に、住みやすく居心地の良い地域づくりをしていきましょう!また1年後の報告会とシンポジウムでお目にかかりましょう。
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〈注釈〉
※1:ドラマ『あまちゃん』※2のエンディングで〈「まだまだあまちゃんですが」と題し、就労してまだ日が浅いが仕事を極めるために積極的に取り組む人たちを、一般公募で寄せられた写真で紹介〉(Wikipediaより)していたコーナー名から引用しました。
※2:『あまちゃん』は、〈2013年度上半期にNHKで制作され、総合テレビとBSプレミアムで放送された連続テレビ小説・第88シリーズのテレビドラマ作品〉で、脚本は宮藤官九郎、出演は、能年玲奈(a.k.a.のん)、小泉今日子、尾美としのり、杉本哲太、松田龍平、古田新太、小池徹平、橋本愛、福士蒼汰、有村架純、松岡茉優、八木亜希子、吹越満、塩見三省、美保純、片桐はいり、渡辺えり、薬師丸ひろ子、蟹江敬三、宮本信子など。
※3:〈「おもちゃ図書館(トイライブラリー)」は親子で、またボランティアと一緒に、たくさんのおもちゃの中から好きなものを選んで自由に遊ぶことができ、家でも遊べるように貸し出しをするところです。おもちゃ図書館がスタートした当時(1983年頃)は、障害のある子どもとその兄弟姉妹のための活動でしたが、現在は障害のある子もない子も共に遊び、交流し、育ち合う場となっています〉(出所:認定特定非営利活動法人おもちゃの図書館全国連絡会、「おもちゃ図書館ってどんなところ?」、https://www.toylib-jpn.org/donnatokoro.html#donnatokoro、2022年6月26日閲覧)
※4:誰もが使いやすいように、あえて「子ども食堂」とは呼ばないケースは散見されます。〈長野市平林の生花店「花ボケー」。その奥で、大人と子どもが食事をしています。ここは先日オープンした朝食専門のこども食堂。子どもも大人も集えるようにと「こどな食堂」と名付けられました〉(出所:NBS長野放送Webサイト、「シングルファーザーが始めた「こども食堂」 父子家庭の経験から朝食専門に 『心のよりどころになれば』」、2021年12月23日、https://www.nbs-tv.co.jp/news/articles/2021122300000001.php、2022年2月26日閲覧)
※5:「グラフィックレコーディング」とは、〈ミーティングや講演の内容を、文字とイラストを使って記録する方法のこと。参加者がリアルタイムで記録を共有できるよう、大きなホワイトボードや模造紙に描かれるスタイルが一般的。〉(出所:IDEAS FOR GOOD Webサイト https://ideasforgood.jp/glossary/graphic-recording/)
※6:「グラレコ」は「グラフィックレコーディング」の略ですが、「グラコロ」は〈日本マクドナルドが販売するハンバーガー。グラタンコロッケをパンにはさんだ商品である。1993年以来、例年期間限定で販売しており、日本マクドナルドの冬の風物詩として、熱心なファンに支えられている〉(Wikipediaより)とのことです。