「人と出会って、街を好きになる」ことを目指して、2020年12月から毎月開催してきた交流イヴェント「いちカイギ」は、先月(2022年5月28日)の開催で通算18回となりました。
この『第18回いちカイギ~リアルだよ!全員集合!~』は、「いちカイギ」史に燦然と輝く回/会になりました。
それはなぜか?と問われたならば、第18回目にして、初となる完全リアル開催となったからです。
初回から第17回までは、オンラインとリアル会場のハイブリッド開催、または、完全オンライン開催でした。ハイブリッド開催の場合のリアル会場では、参加人数制限を設け、会場での交流も控え目でしたが、今回、第18回目にして、初めてリアル会場のみで開催し、多くの方に参加していただきました(オンラインでの視聴も可能でした。ただし、交流コーナーへの参加はなく、YouTubeで会場の様子を閲覧するのみでした)。本来の目的である、交流すること、混ざり合うことを、存分に堪能していただけたと思います。
「いちカイギ」にとって、まさに、エポックメイキング!実に、エポックメイキング!
冒頭の写真は、会の最後に会場の「てらす」で、くずはらまりさんに撮影していただいた集合写真です(集合写真撮影時のみマスクを外しています)。皆さん、本当に良い表情ですよね。実は、筆者(ノスタルジー鈴木)は現地に赴くことができず、YouTubeでライヴ配信動画をウォッチしていたのですが、できることなら、すぐにでも会場に(どこでもドア※1で)行って、交流したいという、現地の皆さんを羨む気持ちでいっぱいでした!ジェラス・ガイ(Jealous Guy)※2!
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『第18回いちカイギ~リアルだよ!全員集合~』の開催概要はこちらの記事に記載しています。
完全リアル開催となった当日の参加者の声を一部ご紹介します。
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ゲスト・スピーカー3名のお話から、要点をいくつかピックアップしてみます。
▼和田義人さん(千葉商科大学 人間社会学部 教授)
- 私のキーワードは、「変態と妄想」、そして「学生」です。
- コロナ禍の2年間で絶えてしまった「つながり」をつくりたい。
- 地域って何かって、この2年間で問われていると思うんですよ。私にとっての地域、イコール、学生にとっての地域は、一言で言ったら、「身近なところ」ですよね。それまでは逆だったんですよね。グローバル、外へ、広く、を意識していました。
- コロナの2年間で、留学生さんが本当に孤立しています。会話や挨拶からもう一歩何かできないか。
- 千葉商科大学キャンパスでハチミツができています。留学生さんが見学に来ます。ここがチャンスなんです。
- 地域のコミュニティ食堂で、そのお国のハチミツを使う料理を再現して会話が生まれると思います。
▼藤岡みち子さん(行政書士、路上の法律家、外国人の支援など)
- 市川市内の外国籍人口は、16,620人で、うち10,000人以上は、行徳、南行徳、妙典、東西線沿いに住んでいるんです。行徳支署管内では外国人の人口が7%になります。
- これだけ外国人は多いにも関わらず、地域との関わりは薄いです。
- 大いに盛り上がる行徳まつりを通じて、地域の外国人と地域のつながりをつくりたいと思っています。
- 外国人も簡単な日本語は話せるので、見かけたら、「こんにちは」、「おはよう」、「ありがとう」、「いってらっしゃい」と声を掛けてみてください。それが気持ちの支えになります。明日から試してください。
▼矢路川結子さん(結meal株式会社代表取締役、Yajikko KITCHENオーナー、ココカラエガオ研究所代表)
- レストランをつくりたかったわけでもなく、カフェをつくりたかったわけでもなく、多店舗展開したかったわけでもなく、「地域の台所」をつくりたいとの思いで、YajikkoKITCHENをオープンしました。
- (藤岡さんのお話を受けて、)酔っぱらって深夜にコンビニに行ったときに外国人の店員さんと仲良しになりました。
- 感染リスクの低い自動販売機(通称:ヤジハンキ)を設置しました。自社の商品はもちろん、自販機での販売にチャレンジしたい人の商品も置きたいです。
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当日、YouTubeで生配信した映像は、2022年6月7日現在も、ご覧いただけます。
当日の様子は上のYouTube動画をご覧いただければお分かりいただけますが、現地「てらす」で、いつもお世話になっている、くずはらまりさんに撮影していただいた写真からも感じ取っていただけると思います。ここより下に掲載する写真は、くずはらまりさん撮影によるものです。
なお、今回は稲田玲子さんにライブ感のある「グラフィックレコーディング」※3をやっていただきました。ゲスト・スピーカーのお話を聴きながら、瞬時に要点を掴み、それを壁に貼った大きな紙にグラフィックに(イラストと言葉で)表現するという、職人技であり芸術的でもある、素晴らしい技術です。
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参加者同士、参加者とゲスト、ゲスト同士、そして、フリスタのメンバーが、大いに交流し、大変盛り上がりました。ご参加いただいた皆さん、ゲストの3名、くずはらまりさん、お手伝いいただいた皆さん、てらすのスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。
これからも、交流イヴェント「いちカイギ」を通じて、市川市に新しい流れをつくっていきましょう!
次回の「いちカイギ」は、6月25日(土)に、「てらす」にて、『フードバンク・シンポジウム』と銘打って開催します。詳細は後日お伝えします。
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〈注釈〉
※1:「どこでもドア」とは〈藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。行きたい場所を思い浮かべてドアを開けると、その場所に移動することが出来る。〉(出所:ピクシブ百科事典 https://dic.pixiv.net/a/%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%A7%E3%82%82%E3%83%89%E3%82%A2)
※2:「ジェラス・ガイ」(Jealous Guy)は、1971年に発表されたジョン・レノンの楽曲。アルバム『イマジン』収録。
※3:「グラフィックレコーディング」とは、〈ミーティングや講演の内容を、文字とイラストを使って記録する方法のこと。参加者がリアルタイムで記録を共有できるよう、大きなホワイトボードや模造紙に描かれるスタイルが一般的。〉(出所:IDEAS FOR GOOD Webサイト https://ideasforgood.jp/glossary/graphic-recording/)