執筆日 2023年4月17日、4月30日
公開日 2023年5月1日
2023年4月4日(火)に、市川市役所第1庁舎で、後にフリスタ内で「福祉サミット」と形容された会合が開かれました。
参加した団体は、
- 「市川市生活サポートセンターそら(以下、そら)」さん
- 「市川こども食堂ネットワーク」さん
- 「社会福祉法人 市川市社会福祉協議会(以下、社協)」さん
- 「市川市こども家庭支援課」さん
- 「市川市地域共生課」さん
- 「特定非営利活動法人フリースタイル市川(以下、フリスタ)」
でした。
官と民の各活動主体が、それぞれの課題意識のもと、最適と思われる行動をしていると、部分最適化を図れたとしても、俯瞰して見ると、近接する福祉の領域で、重複があったり、漏れがあったり、非効率や無駄が生じてしまうものです。
そこで、そらさんが呼び掛けて、福祉的な活動をしている市川市の各主体が、活動の概要や直面している問題や悩みを共有することで、地域福祉の質の向上に資する(先ほどの部分最適という語に呼応する表現にするならば、全体最適を目指す)ために、取り組むべき課題を明らかにしよう、議論を重ねよう、ということで、会合を開いた、というわけです。
私は不参加だったのですが、参加したフリスタのメンバーに、当会合「福祉サミット」(正式名称ではなく、フリスタが独自に呼んでいる名称)で、どのような議論があったかを教えてもらいました。大変貴重な場になったようです。
例えば、社協さんとフリスタは、それぞれ、フードバンク事業を行っており(いちかわフードバンクbyいちかわ社協、いちかわフードバンクbyフリスタ)、役割は類似していますが、食品の集め方や集められる分量には差があります。一方で、集めた食品の提供方法、提供先も異なります。他にも、情報発信の仕方や、そもそも福祉ど真ん中で活動している社協さんと、人と人のつながりをつくって市川市に流れをつくろうとしている、まちづくりNPOのフリスタでは、フードバンクの位置付けが異なります。
地域の皆さんにフードドライブ用のボックスに入れていただいた食品を引き取り、市内を巡って食品を集め、保存・管理し、必要としているところに届ける、というフードバンクの機能は共通しているので、例えば、食品の運搬や保存については、一元化することで効率化を図ることができるかもしれません。
今回の集まりを機に、今後も、互いの得意な領域を明らかにして、役割を分担したり、連携を強化するなどして、全体最適化を図れるように、このような会合を開き、情報共有や課題の整理を進めていく必要があると、参加したフリスタのメンバーが強調していました。
また、会合後も、参加者間で意見交換をする機会があったようです。2022年6月25日に開催した「フードバンク報告会&シンポジウム」でも、会合中だけでなく、終了後も、各活動主体が互いに質問をしたり、意見を求める様子が見られました。
そういえば、参加したフリスタのメンバーが、参加した別の組織の方々の「心の声」を聞いたようです。
「フリスタはルールや枠組みに縛られないやり方でやって欲しい!そこが何より魅力だ!むしろ公的な部門のひとつになんかなってほしくない!」という心の声を聞きました。いや、聞こえたような気がしました。(2023年4月17日、カブ城谷さん談)
フリスタは、フリースタイルなところが魅力なのだと私自身も思います!行政や他団体ができない領域で、フリスタが得意なことがあれば、率先して取り組む構えです!むろん、フリースタイルで!