【コラム】「単独世帯研究」といえば市川市――そう呼ばれる日がやって来る(かもしれません)

コラム

千葉県市川市で「まちづくり」を行うNPO「フリースタイル市川」のWebサイトにようこそいらっしゃいませ!私は当NPOの理事、鈴木雄高(a.k.a.ノスタルジー鈴木)と申します。

本稿は、今年の1月2日に公開したコラム「千葉県最少――市川市の世帯人員は『2.012』」の補足のような、蛇足のような、竜尾のような、蜥蜴尾のようなものであるかもしれない、短文です。

千葉県には、54の市町村が存在します。54市町村のうち、「1世帯当たり人員」(人口を世帯数で割った値)が最も少ない(小さい)のが市川市なのです。ということは、上のコラムでも言及しています。

改めて言うと、千葉県の54市町村のうち、「1世帯当たり人員」の少なさランキングの1位(首位)は「市川市」で、「1世帯当たり人員」の多さランキングの54位(最下位)は「市川市」です。

今日は、「世帯数」を横軸、「1人当たり人員」を縦軸に取った散布図グラフ(いつも思うのは、散布図の図はグラフを意味しているのではなかろうか、ということです。散布グラフか散布図でよいのではなかろうか? MAICCA※1!)をつくったので、それをお見せします。

出所:「令和4年千葉県毎月常住人口調査報告書(年報)」(データは2023年1月1日時点)より作成。
https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/joujuu/nenpou/2022/index.html

世帯数が20万以上の自治体は、千葉市、船橋市、松戸市、市川市の4市で、柏市はわずかに20万世帯を下回っています。世帯数が柏市の次に多いのは市原市で12万世帯弱です。世帯数が10万を超えているのは、市原市までの6市です。この6市を比較してみても、市川市の「1人当たり人員」が目立って低いことがお分かりかと思います。

市川市は、コラム「千葉県最少――市川市の世帯人員は『2.012』」に書いた通り、全世帯の45%が1人世帯、1人世帯と2人世帯の合計は70%です。全国的に世帯人員数は少なくなっていますが、市川市は特に世帯人員が少ないのですね。

いつもこの話題を取り上げるとき、私は、単独世帯(一人暮らし)の人が孤立せずに生きるために何が必要なのかを市川市はどこよりも真剣に研究し、その成果を政策に反映させるということが必要だと綴っています。綴らないまでも、思っています。

  • 単独世帯のウェルビーイングに関する研究
  • おひとり様が幸せに生きる要件に関する研究

こんなタイトルの論文が発表されるようなことを想像します。

「単独世帯研究」といえば市川市。そう呼ばれる日がやって来るかもしれません。

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〈注釈〉

※1:「MAICCA」は、EAST END × YURIのシングル『MAICCA(マイッカ)』に対するオマージュです。

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執筆日 2024年1月19日、20日
公開日 2024年1月22日