公開日 2023年3月7日
「広報いちかわ」（2023年3月4日号、No.1707）の12面に、「デジタル地域通貨『ICHICO』でまちを元気にしよう」と題された囲み記事がありました。
広報いちかわ（2023年3月4日号、No.1707）
https://www.city.ichikawa.lg.jp/common/pr/file/0000421909.pdf
ICHICOとは
スマートフォンや専用のカードを利用した市内の加盟店で使えるキャッシュレス決済です。
ICHICOを購入（チャージ）すると、プレミアムがついてお得に買い物や食事ができるキャンペーンを令和５年度に予定しています。
また、加盟店で ICHICOを使うと、次回の買い物や食事で使える還元ポイントがもらえます。ICHICOでいちかわを元気に
本市が主催するボランティア活動、エコ活動、健康づくり事業や自治会活動などに取り組むとポイントがもらえます。
もらったポイントは、市内の加盟店でICHICOとして買い物や食事に使うことができます。（中略）
広報いちかわ3月18日号でキャンペーンに関する詳細をお知らせする予定です。ご確認ください。
出所：「広報いちかわ」（2023年3月4日号、No.1707）12面
フリースタイル市川では、2022年7月4日の時点で、市川市がデジタル地域通貨を導入するとしたら、その名前は「いちコイン」になるのでは、と予想（？）していました。本当ですよ！
市川市の行政経営・DX課の職員のどなたかが、この記事を読んだという確証は得ていませんが、読んでいる可能性は低くないと思います。
2022年12月16日に、再度、デジタル地域通貨に関する記事を公開しました。
この記事にもあるように、2023年、つまり今年の5月から7月にかけて、市川市民15,000人を対象に、スマートフォンアプリおよびプリペイド式カードでデジタル地域通貨を、八幡地区の200店舗以上（目標350店舗）で使えるようにするそうです。利用者や店舗を対象としたアンケート調査を実施して、消費動向の分析を行い、経済効果などを算出し、効果検証をするとうことらしいですよ。11月頃から、段階的に市内全域での使用に向けて事業規模を拡大していく予定なのだとか。
では、この「デジタル地域通貨」とは、そもそもどのようなものなのでしょうか？（以下の説明は、NECソリューションイノベータWebサイト「デジタル地域通貨は地域活性化の切り札になるか」（2022年4月8日）、https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/sp/contents/column/20220408_local-currency.html を参考にしています）
まず、地域通貨とは、特定の地域やコミュニティ内だけで流通、利用できる通貨を指します。もっとも、通貨と呼んではいますが、日本円や米ドルなどのような法定通貨ではなく、厳密にいえば通貨ではありません。
地域通貨の導入効果として期待されることとしては、地域経済や地域コミュニティの活性化が挙げられます。「今この地域、このコミュニティでしか買えない」という購買心理を刺激することで、地域内での経済循環を促す効果があります。無利子で資産価値をなくすことで、貯蓄に回すことなく、流通を促すこともできると言われています。
デジタル地域通貨の特徴は、紙の地域通貨と比べ、印刷コストや運用面での労力を大幅に削減できること、加盟店はQRコードを店頭に掲示するだけで良いこと、改竄や不正利用に強いブロックチェーン技術により、偽造リスクを大幅に低減できることなどです。
デジタル地域通貨の導入効果として期待できることを3点あげるならば、①地域内経済が活性化・循環すること、②地域コミュニティのベースになり得ること、③経済活動が可視化されデータ活用が可能になること――です。
ところで、ICHICO(いちこ)とはどうしても呼びづらい、と思うのは私だけでしょうか？ICHICOさん、と呼びたくなります。
市川にゅ～す
https://ichi-24.jp/
この、抜群の知名度を誇る人気Webサイト（SNSも大人気）の中の人=運営者のお名前こそ、「イチ子さん」なのです。ご存知ですよね。
デジタル地域通貨ICHICOが市川市民に定着するか、普及するかはわかりません。八幡地区で実験モニタに選ばれた人は、ぜひ、どんどん使って、使い勝手の良さや悪さを市にフィードバックしてくださいね。イチ子さんがICHICOを使ったとしたら、その感想を聞いてみたいとも思います。
