市川市の秋のイヴェントと言えば、行徳地域で行われるお祭りを思い浮かべる人が多いことでしょう。行徳の秋のお祭りの見どころは、なんといっても神輿ですね。
一方、市川市では、近年、芸術の秋を楽しむイヴェントも行われています。それが、『エドロック/EDOROCK』です。以前は、音楽と芸術の2本柱でした(それに食を加えた3本柱と言っても良いかもしれません)。去年からは、芸術/アートの色をより濃くした内容にシフトし、名称も『EDORCK・カワミュー』となりました。
川の美術館、カワミュー。
長い歴史を持つ、行徳の伝統的なお祭りに対し、江戸川の河川敷という開放的な空間を舞台に、毎年コンセプトを変えながらフリーダムな雰囲気とフリースタイルな筆さばきで形成されていく『エドロック/EDOROCK』~『EDORCK・カワミュー』。色々なタイプのお祭りが市内で開催される市川市の秋、素敵ですね。
『EDORCK・カワミュー』は、その会場が江戸川の河川敷ということなので、当サイトでも何度か紹介している、「Mizbering」に通じるものでもありますね。
約1か月後に迫った『EDORCK・カワミュー』の全貌は秘密のベールに包まれたままですが、情報解禁を待ちきれないので、本稿では『EDORCK・カワミュー』の楽しみ方について綴ってみたいと思います。
EDOROCK・カワミュー 公式Webサイト
http://edorockart.com/index.html
EDOROCK・カワミュー 公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/EDOROCKart
川とアートと音楽とカワミューが皆さんと共有したいもの。
「カワミュー」は川のミュージアムでカワミューと名づけました。
1日限りのミュージアムです。。
毎年色々なアーティストにインスタレーションなどを通して河川敷の可能性を楽しむことができます。
日本人は川と共に暮らしてきました。
川があるからこそ人は、自然とうまく折り合いをつける術を学んだのです。
日本人が積み重ねてきた川との優しい折り合いを今度はアートで楽しめたら良いなと思いました。作品を見つめ、それがどのような思考で生まれたのかを自分なりに探っていくと新たな発見が自身の中に生まれるかもしれません。
その発見が「小さな革命」として皆様が皆様の人生をより素敵な方向に舵取りができるようになったら素敵だなと考えます。
出所:エドロック・カワミュー公式Webサイト、http://edorockart.com/index.html、2023年9月12日閲覧
ぼーっとしながらぜひそんな時を一緒に過ごしませんか?
2023年の『EDORCK・カワミュー』開催概要
今年、2023年の『EDORCK・カワミュー~江戸川のミュージアム~』の開催概要は、次の通りです。
※情報出所:出所:エドロック・カワミュー公式Webサイト、http://edorockart.com/index.html、2023年9月12日閲覧
・日時:2023年10月14日(土) 10:00~16:00
・注意:小雨決行・荒天中止
天候が微妙な場合の中止の判断は公式WebサイトとSNSで発信するとのことです。
・会場:①市川市江戸川河川敷 大洲2丁目地先(下の地図参照)、②大洲神社
・概要:今年のアートテーマは「LOVE&PEACE」/江戸川でアートを体感して心に小さなREVOLUTIONを!!/ゆったり江戸川ですごそう!!
・主催:エドロック実行委員会
・後援:市川市、市川市観光協会、市川市教育委員会、市川商工会議所
今回のアートのテーマは「LOVE&PEACE」。「愛と平和」です。
この言葉は、元々、ベトナム戦争に対する反戦スローガンとして流行したものです。ここでいう「LOVE」とは、自己愛だけではなく他者に対する愛も必要という意味だと解釈しています※1。かなり広義の「LOVE」。「RESPECT」(尊重)に近い概念としての「LOVE」。
今、ロシアとウクライナが戦争状態にあります。が、最近は日本の人々の関心が低下しているように思います。日々、新たなニュースが飛び込んでくるので、人々の関心対象が移り変わるのはある程度仕方がないとは思います。ウクライナの人々に対して連帯を示す、募金をするなど、私たちにできることがあるはずですが、問題意識が薄れると、そのような行動を起こす人は減ります。
『EDORCK・カワミュー~江戸川のミュージアム~』に参加し、五感でアートを楽しみ、味わい、想像し、自分の心に小さな革命を起こしたら、自己に対して、他者に対して、社会に対して、前向きな行動を起こせるかもしれません。
ぜひ、『EDOROCK・カワミュー』に、Come Together !私も行くので、会場でお会いしましょう!
※去年(2022年)は『EDOROCK・カワミュー~川のミュージアム~』、今年(2023年)は『EDOROCK・カワミュー~江戸川のミュージアム~』という名称のようですね。
川って何するところ?(主催者の言葉より)
やや長いのですが、『EDOROCK・カワミュー』に込めた想いがわかりやすく書かれていると感じたので、主催者であるエドロック実行委員会の言葉を紹介します。
川って何するところ?
かつては物流だったり、水を引き入れたり、洗い物をしたり、生活にかかせないものでした。今も別の意味で同じですが、直接そこに行き、生活と密接な関わりをしないからそんな事は普段から気にも留めないかもしれません。
出所:エドロック・カワミュー公式Webfacebook(2023年8月2日投稿記事)、https://www.facebook.com/edorock88/posts/pfbid036ejkz3PjYWbQFWf9zaeGYmfjMNwyijwMLR2wiPxvfU6EPBZTHMWU1cD6SaWD4me4l、2023年9月12日閲覧(太字は筆者)
そんな川は、今どんなふうに私たちと関わっているかというと釣りをしたり、のんびりしたり、運動したりだったり…
だけどそれ以外にも楽しめることが沢山あると思います。
海外のように、もっといっぱい川で楽しむことができてもいいのではないでしょうか?
もっともっと川を楽しめる素敵な場所に江戸川がなったら良いなと願っています。江戸川に、カップルが集うスポットがあっても良いし、一日中楽しめるものがあっても良いと思う中、私たちは、アートを楽しめたら良いと思っています。
それは、いわゆる美術館で楽しむものではなく、川だから河川敷だから楽しめるものがきっとあると思います。だからカワミューで思いっきり楽しんで欲しいと思っています。
江戸川河川敷の広い空間――広い大地、広い川面、広い空――で、今年はどんなアートを体感できるのか、現時点ではわかりませんが、ワクワクしています。
今年は去年以上にアートと向き合って、無邪気にアートに接したいと思います!
エドロック/EDOROCKの想い出
私が赴いた過去の『エドロック/EDOROCK』(2019年、2020年、2022年。2021年は開催されず)を、ここで簡単に振り返ってみます。『エドロック/EDOROCK』は毎年コンセプトが変わるイヴェントですが、江戸川河川敷の雰囲気はいずれの回でも変わりません。『エドロック/EDOROCK』の自由な雰囲気を感じてください。
2022年11月5日 EDOROCK・カワミュー~川のミュージアム~
昨年、『EDOROCK・カワミュー』の開催前にイヴェント紹介の記事を書きました。
そして、カワミュー当日、現地でポッドキャスト番組『!ka !ch!kawa』の収録をしたのでした。
ポッドキャスト番組 !ka !ch!kawa
『地上の天国、エドロック・カワミュー』(2022年11月5日)
以下、当日の現地の様子を紹介します。写真はいずれも私が撮影したものです。
2020年11月3日 EDOROCK2020~いろんな、イマを、あそぼう~
コロナ禍の最中、開催された2020年の『エドロック/EDOROCK』。河川敷で風に揺れる、数百個の黄色いバルーン!壮観でした。
ハンドサインFを決める男性(is me)の写真を除き、写真は全て当日私が撮影したものです。
2020年の『エドロック/EDOROCK』は、イヴェント開催に先立ち、クラウドファンディングで応援を募っていました。私が稲村さんと一緒に制作・配信しているポッドキャスト番組『!ka !ch!kawa』で、イヴェントの概要とともに、クラファンの返礼品を紹介しています。
ポッドキャスト番組 !ka !ch!kawa
『勝手に応援!EDOROCK2020』(2020年10月18日)
2019年11月3日 EDOROCK MUSIC & ART FESTIVAL~市川の江戸川芸術祭~
2018年に、十数年ぶりに復活したイヴェント、『エドロック/EDOROCK』。私は2019年に初めて参加しました。
――というわけで、2022年、2020年、2019年の『エドロック/EDOROCK』の想い出を振り返りました。2020年はコロナ禍の真っ只中で、クラウドファンディングを実施したり、リアルとオンラインのハイブリッドで開催したりと、困難な状況下でも、アイデアを出し合って工夫をして、閉塞感のある日常にアートで風穴を開けるような、あるいは、息苦しいムードに冷たい水をひっかけるような、新鮮な驚きを与えてくれた実行委員の皆さん。
今回も色々な企画を練っているようです。千葉商科大学人間社会学部の皆さんも参加して、着々と準備を進めていると思います。
期待に胸を膨らませ(気体を吸い込んで胸を膨らませ)ながら、キリンくらい首を長くして、2023年10月14日(土)の『EDORCK・カワミュー~江戸川のミュージアム~』当日を待ちます!
10月14日(土)は、江戸川河川敷に行こう!
* * * * *
備考
※1:戦争をすると敵国という存在があるわけですが、自国は正しいという前提のもと、国民、特に兵士は、自国を誇り、愛国心が高まり、相手国のことは、蔑み、憎む、つまり、相手国に向けられる愛が減ります。例えば、戦争状態になる前、自国への愛が100、相手国への愛が50だとして(この時、両者に向けられた愛のギャップは50)、戦争が始まると、自国への愛が300になり、相手国への愛はマイナス100になります(愛のギャップは400。ちなみに、これらの数字には何の根拠もない適当なものですよ)。自分/自国への愛と、相手/相手国への愛のギャップが拡大すると、人間同士であれば、仲たがい、喧嘩に発展しかねず、国同士ならば、関係が悪化し、戦争になる可能性があるかもしれません。
* * * * *
執筆日 2023年9月12日
公開日 2022年9月13日