先月、2025年6月から、ドラッグストア大手のウエルシア薬局の移動販売車が、買物をするのが不便な地域などを訪れ、地域の人たちの買物機会を創出しています。
冒頭の画像出所:市川市公式ウェブサイト「移動販売【ウエルシア薬局株式会社】」(更新日:2025年6月23日、閲覧日:2025年7月25日)の画像を加工して作成。https://www.city.ichikawa.lg.jp/wel02/0000487312.html
市川市内では、ダイエーの移動販売車が走っていましたが、この6月から、ウエルシアの移動販売車も走っています。
参考記事:【コラム】若宮地区にダイエーの移動販売車が訪問します(火曜日15:40~16:00、若宮児童公園)|2023年11月6日公開
上のダイエーの移動販売に関する記事は古い内容なので、実際に移動販売を利用してみたい(買物をしてみたい)とお考えの方は、市川市公式ウェブサイトで最新情報をご確認ください。
市川市公式ウェブサイト「移動販売【株式会社ダイエー】」
https://www.city.ichikawa.lg.jp/wel02/0000487303.html
さて、ウエルシアの移動販売車ですが、市川市公式ウェブサイトには、このように書かれています。
買い物不便地域の方々を支援するため、市川市とウエルシア薬局株式会社との協働により、食品や日常品などを載せた車両による移動販売を、令和7年6月3日(火曜)より開始いたします。
市内31か所を販売車1台で巡ります。ぜひご利用ください。
出所:市川市公式ウェブサイト「移動販売【ウエルシア薬局株式会社】」(更新日:2025年6月23日、閲覧日:2025年7月25日)https://www.city.ichikawa.lg.jp/wel02/0000487312.html
本稿執筆時点(2025年7月25日)のウエルシアの移動販売の情報は以下の通りです。


(更新日:2025年6月23日、閲覧日:2025年7月25日)
https://www.city.ichikawa.lg.jp/wel02/0000487312.html
この画像内にも書かれていますが、移動販売車は、「ウエルシア南行徳店」から各地を巡回するようですね。
市川市内にはウエルシア薬局は6店舗あり、それ以外にもグループの2店舗があるのですが(下表を参照)、1店舗(ウエルシア南行徳店)を基点に、1台の販売車だけで、市内の31地点を巡るのですね。ちなみに、ダイエー※1の移動販売車は2台で、訪問地は26箇所です。

ドラッグストアの移動販売車ではありますが、生鮮食品や弁当、飲料なども品揃えしているので、利用者にとってはありがたいですね。オンラインで健康栄養相談、美容相談ができるというのは、移動販売車に取り付けた画面を通じて、オンライン面談ができる、ということなのでしょうか。気になりますね。
薬やお酒をお求めの場合は、あらかじめウエルシア南行徳店に問い合わせしておく必要がある点には、注意が必要ですね。
それにしても、ご自宅の近くに食品や日用品を扱う小売店がない人にとっては、移動販売車が近くまで来てくれることで、とても助かると思います。
もし、ウエルシア薬局の移動販売のことを知らなかったという人の中で、近所にお店がなくて困っているという人がいたら、お近くに移動販売車が来るかどうか、チェックしてみると良いと思います。
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現在の日本の小売業界において、勢いを増している業態のひとつがドラッグストアです。最大手のウエルシアホールディングスは、競合であるツルハホールディングスとの経営統合によって、より盤石な経営体制の構築を目指しています。
こうした有力企業の統合によって、地域の生活者がより多くの恩恵を受けられるようになるのであれば、歓迎すべきことです。
今回紹介した移動販売車を手がけるウエルシア薬局は、単に営利を追求する企業であるだけでなく(もちろん営利企業であることに変わりはありませんが)、地域の人々の日々の暮らしを支えるインフラストラクチャー的な存在としても、重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
2つのホールディングスの統合によって経営の効率化が進む一方で、その成果として生まれる「余力」が、買い物不便地域の支援など、社会的な課題の解決にも振り向けられることを期待したいと思います。
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〈注釈〉
※1:ダイエーの移動販売車は、ダイエーいちかわコルトンプラザ店から出発し、同店に戻ります。同店は、今年(2025年)8月末で閉店してしまいますが、生まれ変わって新たにオープンするイオンの店舗は、この移動販売車の稼働を継続するのでしょうか。
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執筆日:2025年7月25日
公開日:2025年7月25日
執筆者:ノスタルジー鈴木