偉大な歌手、KANさんが、2023年11月12日に亡くなりました。61歳でした。
KANさんのご冥福をお祈りいたします。
今日は、数ある名曲の中から、今日は私が大好きなこの曲をお聴きください。
東京ライフ/KAN
私の探索では、KANさんが市川市でコンサートを行ったことは確認できないのですが、KANさんと縁の深いミュージシャン、aikoさんは、市川市文化会館で何度かコンサートを行っています。市川市文化会館は様々なミュージシャンがツアー初日公演を行う会場になっていることを以前に紹介しましたが、2014年1月9日と2016年5月21日の2度もツアー初日公演を市川市文化会館で行ったのが、aikoさんなのです。
今日は、天才的なミュージシャンであったKANさんと、KANさんをリスペクトしている(もうひとりの天才)aikoさんを中心としたミュージシャン相関図を描いてみたいと思います。
というか、2021年4月に某所で相関図を公開しました。既に描いています。それを今日は紹介します。
というか(Part2)、冒頭の画像は前に描いた図を少し改変したものなのですけどね。
なお、加えた改変のひとつは、KANさんが2017年3月15日に発売した、過去の楽曲を弦楽四重奏とともに上品にプレイしたセルフカバーアルバム『la RINASCENTE (ラ・リナシェンテ)』のジャケット写真を入れ込むというものです。
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まずは、この映像をご覧ください。
ずっと / aiko
お気づきだと思いますが、何やら妖しいムード、危険な香りを醸し出す男性が登場しますよね。
彼こそは、aikoさんの憧れの男性、古市コータローさん(THE COLLECTORS)です。
ちなみに、古市コータローさんは、私が憧れる数少ない人物の一人でもあります。私がストリート・ムシャリストとして活動するようになったのは、コータロー・イズムを勝手に受け継いでいる側面もあるのです。
話はaikoさんに戻りますが、aikoさんの才能は早くから各所で認められており、Mr.Childrenの桜井和寿さんも、かなり早い段階でその才能を称賛していたと記憶しています。その桜井さんですが、KANさんに敬意を示していることも知られています。
そして、また、aikoさんもKANさんのファンであり、リスペクトの対象だと言います。
更には、aikoさんの憧れの人物、古市コータローさんも、KANさんのステージでの振る舞いについて、盟友・加藤ひさしさんとパーソナリティを務めている「極悪ポッドキャスト」こと『池袋交差点24時』内で、畏敬の念があると語っていました。
KANさんの素晴らしさ、偉大さを、このようにして(どのように?つまり、誰かがこう言っている、というような仕方で。他人の意見を引き合いにして)説明しようとするのは、品が良いことではないと、書いた端から反省しています。私は、何かを説明する時に、他者を引き合いに出すという方法を好んでおらず、品がないと思っているのですが、今まさにその行為に手を染めてしまいました。素直にI’m sorry(チェッカーズ)。
ただ、いいわけ(シャ乱Q)になりますが、私が嫌うのは、何かを褒めたり評価したいときに、あるいは反対に、何かを批判したいときに、本来関係のない別の何かを持ち出すことであり、上で述べたことは、下に図示するようなミュージシャン同士の関係が「複雑にこんがらがっ」ていて面白いよね!ということに過ぎないので、そこまで反省の色を濃くすることもないな、と、思ってもいます。
…といった話を、「市川市」と関連付けながら語っている !ka !ch!kawa 第71回目の放送『はじまりはいつも市川市文化会館』を、リッスンしてホシーノ!
稲村ジェーンさんは無事にメダカの餌を入手できたのでしょうか?
この放送内で語られているミュージシャン同士の関係を図示すると、こんな感じになります。
図について補足します。
aikoさんがファンだと公言し、リスペクトしているKANさんの、1990年9月1日リリースのシングル『愛は勝つ』と、aikoさんが中学生時代に好きでよくリスン(リッスンの意)していた(という話を2015年に出演した TOKYO FM の番組でしていたそうです)という、米米CLUBの1991年9月21日リリースのシングル『ひとすじになれない』。
以前、米米CLUBのカールスモーキー石井さんが語っているのを聞いて初めて知ったのですが、『ひとすじになれない』には、『愛は勝つ』のアンチテーゼという意味も込められているそうです。
信じることさ、必ず最後に愛は勝つ。
出所:KAN『愛は勝つ』
愛、ひとすじになれないから。
出所:米米CLUB『ひとすじにはなれない』
もう一点、図の補足説明になりますが、米米CLUBと THE COLLECTORS(aikoさんが憧れている古市コータローさんが所属するバンド) には多くの共通点があるのです。思いつくままに列挙すると――
- バンド名が「コ」から始まる
- ボーカリスト名が「カ」から始まる
- ステージ衣装がユニオンジャック柄のスーツ(のことがある/あった)
- 「Collection」と「僕はコレクター」
- コータローというメンバーの存在
- デビューして30年以上
といったところです。
2:カールスモーキー石井さん(米米CLUB)と加藤ひさしさん(THE COLLECTORS)。
3:2019年の米米CLUBのツアー「おかわり」の衣装がユニオンジャック柄で、THE COLLECTORSの加藤さんが昔から好んで着ているのがユニオンジャック柄のスーツ(モッズだから)。
4:前者が米米CLUBの、後者が THE COLLECTORS の曲名。
5:米米のダンサーだった竹下宏太郎さん、THE COLLECTORS のギタリストである古市コータローさん。
6:2023年で米米が39年目(38周年。結成してからは42年目)、THE COLLECTORSが37年目(36周年。結成38年目))。
強引な関連付けも散見されますが、偶然の一致か運命の合致(RADWIMPS)、気になる符合です。
さて、話がなかなかKANさんに戻りませんが、戻るための一歩として、aikoさんにまつわる記事を紹介します。ジャズミュージシャン菊地成孔さんが自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『菊地成孔の粋な夜電波』でaikoさんについて語った内容です(リアルタイムで聴いていました)。
miyearnZZ Labo
菊地成孔 本物のブルースシンガー・aikoを語る
https://miyearnzzlabo.com/archives/12133
あのー、この間私ね、夜中の2時ぐらいに1人で、日高屋さんってわかりますか?ラーメンとか餃子のね。
(略)
そしたらもう、四小節くらい聴いて動けなくなっちゃって。
(略)
生まれて初めてメシ屋で手つけずに残しましたよ。日高屋さん、ごめんなさい。必ずまた、近いうちに伺いますんで。
出所:miyearnZZ Labo「菊地成孔 本物のブルースシンガー・aikoを語る」(公開日 2012年11月5日、更新日 2022年8月9日)、https://miyearnzzlabo.com/archives/12133、2023年12月7日閲覧
引用した箇所だけではなにもわからないですよね。でも、ただならぬ何かがこの話には含まれていることは、何となく伝わったのではないかと思います。是非、読んでみてください。
たぶん、菊地さんがaikoさんに向けた感情に近いものを、aikoさんはKANさんに向けていたのかな、と思います。いや、全然それは違うよ、全くの別物だよ!と、これを読みながら思った人もきっといると思います。
KANさんは今どこにいるんでしょうか。aikoさんが言っているように、また、パリに行っているのですかね。もしかしたら、ヘヴンかもしれませんが、パリでもヘヴンでも、あるいは東京のどこかで「東京ライフ」を送っていても(そういえば、米米CLUBにも「東京ライフ」なる曲があります)、もう会えないのですよね。でも、KANさんが残した素晴らしい楽曲は永遠に残り続けるので、聴いたことのない曲(特に、たくさんある変なタイトルの曲)を中心に、これからたくさん聴いてみたいと思います。
KANさん、素晴らしい音楽を、楽しいジョークを、溢れるユーモアを、いつもたくさんありがとうございました。私も、音楽、ジョーク、ユーモアを忘れずに生きていきます。
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執筆日 2023年12月7日
公開日 2023年12月15日