2023年も半分が終わりましたね。7月上旬、蒸し暑いシーズンの到来です。
そんな季節ですが、「おもちゃの時計の針」を、少しばかり戻してみましょう。
2か月ほど前の2023年5月、今ほど蒸し暑くはない頃ですね。
この時期に、いちかわフードバンクbyフリスタは、と言うか、その活動主体である、NPO法人フリースタイル市川は、一般社団法人全国フードバンク推進協議会に加盟しました。
このことを当サイトでお伝えしそびれていたので、今、慌てて筆を執った次第です。フードバンク推進協議会は、こんな団体です。
一般社団法人全国フードバンク推進協議会
本社所在地:〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目61−4エヌアイビル3F
代表理事:米山廣明氏
設立:2015年11月13日
URL:https://www.fb-kyougikai.net/
活動内容:政策提言活動、広報活動、フードバンク団体へのノウハウ支援、食品寄贈の仲介
ミッション:明日の食事に困る人のいない社会をつくる
全国で活動するフードバンク団体は、それぞれの地域で、様々な想いを持って活動をしています。しかし、活動を続ける中で、必ず困難に直面します。食品の寄贈が集まらない、人手が足りない、事業の範囲を広げたは良いが対応を続けることが難しい、資金がない、認知が広がらない、食品の運送を行えない、など。
協議会は、各地で「点」として存在しているフードバンク団体をつなぐハブのような役割を担ってもいて、各団体が直面する課題を受け止め、それに対して有益な情報を、あるいは知恵を授けたり、食品の提供に関する情報を届けるなどしています。各団体が試行錯誤の末に課題を解消する等の成功事例をつくった場合は、ハブである協議会を介して、加盟団体にもシェアされたりするのだと思います(恐らく、そういったこともしておられるのだろうと想像します)。
一方、フードバンクに食品を寄贈したい、お金を寄付したいと考えている企業は少なくないと思います。全国で活動する個々のフードバンク団体に対して寄贈や寄付をすることもできますし、それによってフードバンク活動を無理なく続けられるということも勿論あります。私たちの活動も、地域の企業の皆様からのサポートがあって成り立っているところがあります。
しかし、その地域にそもそも企業が少ない場合は、フードバンク団体は企業からの支援を受けることが難しいですし、その逆もあります。支援を考えている企業があっても、その企業の本拠地近くにフードバンク団体がない、あるいは、あるかどうかわからない、ということが。
そんな時、全国のフードバンク団体が数多く加盟している協議会のような存在があれば、企業としては、協議会に対して寄贈や寄付をすれば、その先、つまり、各地のフードバンク団に、食品を行き渡らせるところは、協議会さんと加盟団体の間でやりとりをすればよい、ということになります。
これまで、先輩格にあたるフードバンク団体さんなどとの交流の中で、運営ノウハウを得て活動してきた私たちのフードバンク事業ですが、5月に全国フードバンク推進協議会に加盟したことで、これまで以上に食品や情報の支援を受けることができます。大変ありがたく、心強いです。
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さて、そんな全国フードバンク推進協議会ですが、私たちを含む加盟フードバンク団体と共に、「第5回フードバンクこども応援全国プロジェクト」を実施することを発表しました。
このプロジェクトは、給食のない夏休み期間中に子どものいる困窮世帯に集中的な食料支援を行うもので、支援を行う目標世帯数として3万世帯という数字を挙げています。詳しくは、以下、協議会のプレスリリースをご確認ください。
一般社団法人全国フードバンク推進協議会 プレスリリース(2023年6月28日)
全国のフードバンク37団体と食料支援拡大プロジェクトを実施
困窮世帯30,000世帯への支援を目指して
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000124816.html
いちかわフードバンクbyフリスタでは、2023年7月8日~8月12日の36日間を実施機関として、このプロジェクトを行います。
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7月ですね。子どもたちは、もうすぐ夏休みです。待ちに待った夏休み!
でも、待っていない人もいることでしょう。夏休みを。楽しみではなく、憂鬱だという人も決して少なくないはずです。
このコラムでは、夏休みに居場所がないと感じている子どもについて触れています。
居場所ということで言えば、
このコラムでは、当事者である子どもが考える「子どもの居場所」のことなどを取り上げています。
本稿を読む人の多くが大人だと思いますが、全員、かつては子どもでした。つらい気持ちで過ごした夏もあったことでしょう。無論、人によるわけですが、多かれ少なかれ、子どもは悩みがあるもの。どんな種類の悩みがあるのか、上のコラムを読むと、少しわかるかもしれません。
後者のコラムでは、「もっとこんな居場所があったらいいなと思う場所」と「どんな仕組みやツール、環境があれば意見を言いやすいか」という質問に対する子どもの答えを紹介しています。こども・若者の居場所づくりをしている、あるいは、したいと考えている人にとって、子どもの答えはとても参考になると思います。
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さて、童心を忘れがちな私(ほぼossanの完全体)ですが、過日、江の島の近くまで行きました。
しばらくの間、足を海水に浸して楽しんだ後、砂浜に敷いたシートに寝転がって、波の音と人々のはしゃぐ声と湘南乃風の歌が混ざり合った音に包まれながら、海や空を眺めているうちに、寝入ってしましました。一緒に行った坊は、水着ではなかったのですが、水深数十センチのところで転倒、ズボンもシャツも下着もびしょぬれになっていました。子どもらしい!(もっとも、他者におしつけられる「らしさ」は厄介なものですが)
焼けた砂の上に敷いたシートは、束の間、私の居場所でした。先月、特に下旬は、猛烈に働いて疲れが最高潮に達していたのですが、この日(2023年7月2日)、のんびり過ごすことができ、失われかけていた心のゆとりを取り戻せた気がします。
日々、ストレスを感じて生きている子どもたちが、好きなように、思い思いに過ごせる場所が、地域内にいくつか(いくつも)あることは、とても大事ですね。本当に。
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執筆日 2023年7月3日
公開日 2023年7月5日