※冒頭の画像はイメージです。本文と直接的な関係はありません。
フリースタイル市川は、地域の皆様に応援していただき、支えていただいていることで、活動できています。
例えば、フードバンク事業(いちかわフードバンクbyhフリスタ)の活動であれば、そもそも地域における困窮者支援が抱える課題に注目するきっかけを与えていただき、フードバンクを始めなよ!と背中を押してくださった、「NPO法人みんなのサンタ」の西宮敬子さんは、私たちの恩人とも呼びうる存在です。また、食品を寄贈していただいたり、寄付をしていただいている個人や企業などの皆さん、ボランティアとして情熱をもって活動してくださっている皆さんの温かい気持ちなくして、活動は成立しません。いつも、本当にありがとうございます。
今日は、私たちが応援している市内の団体のチャレンジについて紹介します。是非、お読みいただき、それぞれの活動を知っていただいて、共感したり応援したいと思った場合は、積極的なご支援をお願いいたします。
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特定非営利活動法人みんなのサンタ
フリスタにとっての恩人ともいえる西宮敬子さんが立ち上げたNPO法人「みんなのサンタ」が、現在、クラウドファンディングに挑戦中です(クラウドファンディングについては後述します)。
京成線の国府台駅から徒歩55秒のところにある、『地域を照らす街中のちいさな灯台』カフェサンタを改修し ミニデイサービス(宅幼老所)『サンタのおうち』を開設するために、現在、準備中です。改修工事費、送迎用車両購入などで、約1千万円の資金が必要とのことで、この一部について皆様のご協力をお願いしています。
クラウドファンディングWebページ
【サンタのおうち】ミニデイサービス(宅幼老所)を立ち上げたい
https://camp-fire.jp/projects/view/608272
2022年11月15日 23:59:59 まで
困っている人たちを助ける活動をなんとしても継続したい、笑顔を増やしたい、そんな思いで日々の活動をしています。
今後の展望としては今回のご支援を基盤にし「家族丸ごとおたすけデイサービス(富山型デイサービスをお手本)」として高齢者や障害者、子どもたちの居場所としての宅幼老所(共生型ミニデイサービス)のオープンを計画しています。
2015年に厚生労働省が、高齢者、障害児・者、子どもたちを「混ぜこぜ」にケアする場所として、古民家などで少人数の共生型ケアを推奨しました。
私たちも「誰もとりこぼさない」支援をし、最後までおせわをすることを目指し、2022年度中に『サンタのおうち』のオープンを予定しています。
出所:CAMPFIRE、「【サンタのおうち】ミニデイサービス(宅幼老所)を立ち上げたい」、https://camp-fire.jp/projects/view/608272、2022年10月28日 (太字は筆者)
「宅幼老所」とは、どのようなものなのでしょうか。
宅幼老所(地域共生型サービス)とは
○小規模で家庭的な雰囲気の中、高齢者、障害者や子どもなどに対して、1人ひとりの生活リズムに合わせて柔軟なサービスを行う取組。
○通い(デイサービス)のみから、泊まり(ショートステイ)や訪問(ホームヘルプ)、住まい(グループホーム)等の提供も行うなどサービス形態は地域のニーズに応じて様々に設定。
出所:厚生労働省、「宅幼老所の取組 平成25年1月」、https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000089651.pdf、2022年10月28日閲覧
宅幼老所が地域にできると、次のような効果が期待できるそうです(上記、厚生労働省の資料より)。
まず、高齢者にとっては、子どもとの触れ合いの中で、自分の役割を見つけ、意欲が高まります。これにより、生活の改善や会話の促進という効果が期待できます。
児童にとっては、お年寄りや障害者など、他人への思いやりや優しさを身につける成育面の効果が期待できます。
また、地域住民としては、気軽に相談できる福祉拠点が地域に存在する、という効果(利点)もあります。
西宮さん率いる「みんなのサンタ」の意欲的な挑戦の具体的な内容は、クラウドファンディングWebページに掲載されているので、是非アクセスしてみてください!
みんなのサンタ公式Webサイト
https://toycafe-santa.jimdofree.com
おもちゃ図書館カフェサンタ公式Twitter
https://twitter.com/NPOSanta
▼要チェック!クラウドファンディングWebページ
【サンタのおうち】ミニデイサービス(宅幼老所)を立ち上げたい
https://camp-fire.jp/projects/view/608272
特定非営利活動法人ケアラー健康協会
続いて、紹介するのは、みんなのサンタと同様、市川市を拠点に活動するNPO法人(特定非営利活動法人)の「ケアラー健康協会」です。
理事長を務めている小菅亨さんは、市川市内で「R&F」という、筋トレ・エステ・整体複合型ジムを経営しており、地域の人たちの健康づくりに貢献されています。また、柔道日本代表ストレングストレーニング担当でもいらっしゃいます。
今年(2022年)の2月には、R&Fの会員の皆様に持ち寄っていただいた食品などを、「いちかわフードバンクbyフリスタ」に寄贈していただきました。
地元で活動しておられる企業、団体の方々と、こうしてつながり、私たちの活動に共感していただいて、ご支援をいただけることは、本当にうれしいことです。
現在、小菅さんが理事長を務めているNPO法人ケアラー健康協会は、クラウドファンディングに挑戦しているので、今度は私たちが応援しないわけにはいかない!と思い、筆を振るって紹介記事をしたためています。
NPO法人ケアラー健康協会/小菅さんは、市川市にケアラー向けの運動拠点を作りたいと考えており、そのために必要な資金を得るために、クラウドファンディングに挑戦しています。
ケアラーの方々は自分以外への支援に時間を取られるあまり、自身の健康管理がおろそかになりがちな状況です。そんな方々に対して、ご自身の健康に目を向ける機会を作り出すことで、ケガや病気を未然に防ぐこととともに、ケアラーの方々の健康増進及び「QOL(生活の質)」の向上、健康寿命の延伸を目指しています。 さらに、ケアラーが元気になることにより、「今介護している愛する方々へのサポート内容の充実」 を図り、「ケアラーがサポートする期間の延長」を実現することが、保険医療費の削減につながり、社会に貢献することができると考えています。
出所:CAMPFIRE、「千葉市川でケアラー(介護者)に向けた運動支援拠点を作りたい!【ケアラー健康協会】」、https://camp-fire.jp/projects/view/569660、2022年10月28日 (太字は筆者)
クラウドファンディングWebページ
千葉市川でケアラー(介護者)に向けた運動支援拠点を作りたい!【ケアラー健康協会】
https://camp-fire.jp/projects/view/569660
2022年12月31日 23:59:59 まで
小菅さんによる用語の説明は次の通りです(情報出所はクラウドファンディングWebページ)。
- ケアラー:高齢、障がい者様を無償で介護、監護する方々(例:障がいを持つお子様のご両親、旦那様が寝たきりの奥様)
- ヤングケアラー:家族の介護やケア、身の回りの世話を担う18歳未満のお子様
- 准ケアラー:子育てパパママ、職業ケアラー(介護士、看護師等)など類似的にケアラーになる方々
また、ケアラーをとりまく厳しい現状について、次のように説明しています。
そもそもケアラーはまだ新しい概念であり、障がい者手帳や介護保険などの障がいを持つ方々などの本人への直接サポートは多々ありますが、その方々を支えるケアラーへの支援は全くありません。社会的にもほぼ認知されていませんが、2020年埼玉県で日本初のケアラー支援条例が制定されたり、ヤングケアラーに関するCMが放送されるなど、少しづつ歩みを進めてきている状況です。
当法人では、辛い状況にいるのにもかかわらず、社会的支援がないケアラーの方々をスポーツトレーナーや大学(了徳寺大学、日本体育大学など)と提携し、無償で様々な支援をおこなっています。
今後、プロジェクト達成後の展望としましては、高齢者介護施設や障がい児支援施設へスポーツトレーナーを派遣して多くのケアラーへ直接支援する。また、自身で放課後等デイサービスなどを開業し、ケアラー支援×社会福祉のイニシアチブを取りたいと考えています。
出所:CAMPFIRE、「千葉市川でケアラー(介護者)に向けた運動支援拠点を作りたい!【ケアラー健康協会】」、https://camp-fire.jp/projects/view/569660、2022年10月28日 (太字は筆者、原文ママ)
今現在、ケアラーだという人はもちろん、そうではない人も、ご家族がいる方であれば、いつケアラーになるかわからない、と考えれば、ケアラーの方に向けた健康づくり拠点が地域(市川市)にあることは、多くの人にとって大変意義あることだと思います。
クラウドファンディングWebページに、小菅さん率いる「ケアラー健康協会」の高い志とケアラーの人たちに寄せる想いが綴られているので、是非アクセスしてみてください!
ケアラー健康協会公式Webページ(R&FのWebサイト内)
http://rfl-kosuge.jp/support/
▼要チェック!クラウドファンディングWebページ
千葉市川でケアラー(介護者)に向けた運動支援拠点を作りたい!【ケアラー健康協会】
https://camp-fire.jp/projects/view/569660
クラウドファンディングとは?
略してクラファンと呼ばれることもあるクラウドファンディングとは、いったい何なのか?「国内最大のクラウドファンディング」を謳うCAMPFIREの公式Webサイトでは、次のように説明されています。
クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」ことを指しています。
「こんなモノやサービスを作りたい」「世の中の問題をこう解決したい」といったアイデアや想いを持つ人は誰でも“起案者”として発信でき、それに共感し「応援したい」「モノやサービスを試してみたい」と思った人は誰でも“支援者”として支援できる、双方にとっての手軽さがクラウドファンディング最大の特徴です。
出所:CAMPFIRE公式Webサイト、https://camp-fire.jp/about、2022年10月28日閲覧(太字は筆者)
資金調達の手法には、どのようなものがあるか、ごく簡単に見ておきます。
資金調達の手段としては、地域では通常では、金融機関から借り入れを行う「融資」という形態が一般的です。近年は、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家から出資を募り資金を調達する「投資」の存在も大きくなりました。クラウドファンディングは新しい資金調達の手法として注目されています。
出所:グレジオ・パートナーズ株式会社公式Webサイト、「クラウドファンディングで広がる資金調達の可能性、M&A・事業承継との関係性」(2021年11月10日)、https://cregio.jp/column/crowdfunding/、2022年10月28日閲覧(太字は筆者)
クラウドファンディングは、インターネットを活用した新しい資金調達の手段で、世界各地で急速に普及していますが、人の行動原理や、クラファン実施後の影響など、解明されていないことも多いようです。
神戸大学大学院人間発達環境学研究科の片桐恵子教授の論文、『人々はなぜクラウド・ファンディングをするのか』(2019)には、次のような記述があります。
参考:『人々はなぜクラウド・ファンディングをするのか』
https://www.yhmf.jp/.assets/52_03.pdf
クラウドファンディングでは、見知らぬ他者の中から、似たような考えや理想を持つ他者を掬いとり、このような人々に対してプロジェクト期間に限定されない相互のコミュニケーションを可能にするコミュニティを形成することを可能にするのである。
出所:片桐恵子『人々はなぜクラウド・ファンディングをするのか』、https://www.yhmf.jp/.assets/52_03.pdf(太字は筆者)
クラウドファンディングには、起案者が創出しようとする製品やサービスそのものへの期待や、そうしたものを生み出そうとする思考・志向への共感を抱いた個人が、支援する、という特徴があるのですね。
起案者の立場から見ると、プロジェクトの説明をし、共感を得て、支援してもらい、やりたかったことを実現する、という一連の活動の後工程においても、支援者とのつながりを維持することができ、継続的な関係性構築が可能になる、と言えそうです。
フリースタイル市川のメンバーの中には、「クラファンの達人」、「クラファンの魔術師」と呼ばれている人がいるようなので、今度クラファンについて話を聴いてみたいと思います。
最後に、改めて本稿で紹介した2つのクラウドファンディングのWebページを紹介します(要チェック!)。
【サンタのおうち】ミニデイサービス(宅幼老所)を立ち上げたい
2022年11月15日 23:59:59 まで
https://camp-fire.jp/projects/view/608272
千葉市川でケアラー(介護者)に向けた運動支援拠点を作りたい!【ケアラー健康協会】
2022年12月31日 23:59:59 まで
https://camp-fire.jp/projects/view/569660