【コラム】イチカワブルー。それは、「江戸川」、「清らかさ」、「若さ」、「未来」を表すブルー。

コラム

執筆日 2023年5月9日
公開日 2023年5月11日
更新日 2023年11月8日

「SAMURAI BLUE」は、男子サッカー日本代表チームの愛称です。

「カナシミ ブルー」は、KinKi Kidsの14枚目のシングルです。

では、「イチカワブルー」とは、何でしょうか?

私は寡聞にして存じ上げませんでした。

「いちかわ検定」(初級)の試験では出題されませんでしたが、一説では100名以上が受験して、合格者がわずか1名だった(奇遇にも受験番号1番の人が合格!)という「上級」の試験には出題されたかもしれません。過去問を入手することが困難な、「いちかわ検定」。

私が所持する「いちかわ検定(初級)」の認定証です。

あ、今、検索しましたね!

見ていましたよ。

検索すると、以下の文章を発見できます。

 また、シティセールスを進めていくためには統一したイメージを発信し、それが一目で市川市のものであると多くの方が認知できることも重要であると考えております。そこで、各事業のチラシやポスターを初め職員の名刺デザインや講演会のプレゼンテーション資料など、さまざまな発行物において、本市のシンボルマーク、キャッチフレーズ、また、シンボルマークに利用しておりますイメージカラーであるイチカワブルーの利用を促進しまして、本市のイメージの統一化、ブランド力の向上を図ってまいりたいと考えております。

出所:市川市公式Webサイト、市川市議会の会議録「2017年9月16日 一般質問(宮本均議員)」(菊田滋也企画部長の発言部分)、https://www.city.ichikawa.lg.jp/cou01/kaigiroku1511000156.html、2023年5月9日閲覧、太字およびマーカーは筆者による強調

これは、私がよく見ている(読んでいる)市川市議会の過去の会議録で、シティセールス事業を所管している(していた?)企画部企画課の部長の発言の一部です。

画像出所:市川市公式Webサイト

現在使われている市川市のシンボルマークのブルーが、「イチカワブルー」ということみたいですね。

このシンボルマークは、2014年11月3日に市川市文化会館で開催された市制施行80周年記念式典で発表されました。

シンボルマークは、中央の「ⅰ」(アイ)で市川(Ichikawa)の頭文字を表し、左の「1」(イチ)で一番住みたい街・好きな街などを表現。三本の線は、市の基本構想の3つの基本理念「人間尊重」「自然との共生」「協働による創造」を表した。色は水色で、「江戸川」や「清らかさ」「若さ」「未来」をイメージした。

出所:Ichikawa Yomuri Online、「市川市市制施行80周年記念式典 関係者1,100人で節目を祝う――シンボルマーク、キャッチフレーズ制定 市川市市制80周年記念」、http://www.ichiyomi.co.jp/top/2014_1108.html、2023年5月9日閲覧、青太字は筆者による強調

この「イチカワブルー」は、

  • 江戸川
  • 清らかさ
  • 若さ
  • 未来

をイメージしているというわけですね。

せっかくなので…

フリースタイルイチカワブルー

ただ、菊田滋也さんの発言の中にしか登場していないのです。

何が?

「イチカワブルー」が。

私がこの記事を世に放ったら、検索に引っかかるのは、菊田滋也さんのコメントと、この記事の2つになるでしょう。

* * * * *

ところで、先日、「市川ブランド」に関する記事を書きました。長いだけ、という声も聞かれる記事ですが、「都市ブランド」に関心がある人は是非ごらんください。続編(Part2)を書く構えもあります。

ブランドマーケティングにおいて重要なものです。そして、マーケティングは、セールスを不要にするものとも言いますね。

市川市では、かつて、シティセールス事業を行っていました。今もその事業を行っているのか定かではありませんが、「セールス(売り込み)」ではなく「ブランド化=ブランディング」が大事、という議論があったのかもしれません。

* * * * *

そういえば、「ICHIKAWA COMPANY」のロゴもブルーでしたが、「イチカワブルー」よりも「淡いブルー」※1ですよね。

「ICHIKAWA COMPANY」については、こちらの記事にしっかりと書いているので(しっかり書いていますが反応が薄いので執筆者が寂しがっています)、是非、読んでみてください。

ところで、2014年から使用されている、イチカワブルーという色の市川市のシンボルマークですが、先代にして多分初代のシンボルマークを覚えていますか?

これです。

市川の市を川が取り囲んでいるように見えます。かつてのシンボルマークです。

たまにはかつてのパートナーだった私のことを思い出してくださいね――そう言っているようにも見えます。

イチカワブラックから、イチカワブルーへ。

「さよならは間違い」※2と言いたいわけではありませんよ。

それでは、今日は、この曲でお別れです。

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〈注釈〉

※1:「淡いブルー」という表現は、光GENJIのデビュー曲「STAR LIGHT」の歌詞の冒頭部分からの引用です。作詞者は飛鳥涼さん。作曲者は飛鳥さん(元 Chage and Aska)とCHAGEさん(Chage and Aska)です。

※2:「さよならは間違い」は、光GENJIの2枚目のシングル「ガラスの十代」の冒頭部分からの引用です。作詞者はやはり飛鳥涼さん、作曲も同じです。