公開日 2023年3月8日
2022年9月6日、私はTwitterでこんな投稿をしました。
この投稿を、この日に放送されていたTBSラジオ「アシタノカレッジ」で、パーソナリティのキニマンス塚本ニキさんが読んでくれました。確か、メッセージ・テーマは、「地元の良いところ」だったと記憶しています。
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199X年のある日、市川市立下貝塚中学校での出来事です。放課後、陸上競技部員だったジャージー姿の私は、砲丸投げの練習場のある裏庭にいました。4kgの鉄球を投げるのは疲れます。1回投げるだけでも疲れます。疲れるので休みます。ちょうど1階にある保健室のベランダ部と裏庭をつなぐ3段くらいの階段に座って部員の誰かと休んでいた、その時です。
バサバサバサーーーーーッッッッ!!!!!!
突如、裏庭の向こう側、フェンスの向こうの梨畑だと思いますが、茂みから飛び出してきた大きな何かが目の前を横切って飛び、保健室のガラス窓に激突!そのまま再びフェンスの向こうに飛んでいきました。
キジでした。
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唐突に20世紀の想い出を綴りましたが、今から30年ほど前、下貝塚には野生のキジが棲息していたのですね。今でも市内にはキジがいるとのことです。
さて、話を本題の方にグッと引き寄せます。
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少し前に、「【コラム】市川市の「暮らしやすさの客観指標」と「Well-Beingアンケート先行調査」の結果を見てみました」という記事を公開しました。
この記事から引用します。
中でも、「自然の体感 (45.8)」を構成する3つの項目の偏差値の低さが際立っています。
- 身近に自然を感じる (45.4)
- 自然と向き合う喜び (46.4)
- 空気や水は澄んでいてきれい (45.7)
市川市は南北に長く、局地的に見れば豊かな自然が残っていることは、皆さんご存知だと思います。大町には野生のヘイケボタルいますし、斜面林にノウサギが今でもいることが確認されました。オオタカもいます。アンケート調査に回答した169名の方の多くが「大都会本八幡」にお住まいだったのかもしれません。などと、仮説を立ててもよいのですが、「身近に自然を感じる」の偏差値が低いことを重く受け止めた方が良いと思います。市川市の自然環境保護の活動を考える上で、「身近に自然を感じる人が増えること」を目標にしてはどうか、と思います。
出所:特定非営利活動法人フリースタイル市川公式Webサイト、「【コラム】市川市の『暮らしやすさの客観指標』と『Well-Beingアンケート先行調査』の結果を見てみました」(2023年1月28日公開、2023年2月1日更新)、https://fs-ichikawa.org/liveable_well_being_city_indicator/、2023年2月1日閲覧
この部分について、「【コラム】知っていますか?『いちかわ景観100選』」という記事で、次のように説明しています。
この偏差値の低さは、自然が少ないことを意味しているわけではありません。そうではなく、仮に多いのだとしても、その自然と触れ合う(見る、感じる)機会が少ない市民が多いという実情を反映した数値なのです。
「景観」や「自然」もそうですが、「文化」、「歴史」など、他のジャンルについても、市川市は、既にそこにあるもの(あり続けるもの)をもっと大切にすべきだと思います。
大切にする、というのは、劣化しないように適切に維持管理することを含みますが、それだけではありません。積極的に市内外の人にその存在を認知してもらうようにアピールし、価値の高さを伝えようとすべきだと思うのです。特に、市川市に住んでいる人を始め、住まいは市川市外であっても、市川市で働いている人、市川市の学校などで学んでいる人、市川市の飲み屋に通ってくる人や、市川市の文化施設や商業施設を訪れる人、あるいは、かつて市川市に住んでいた人(元・市川市民)という、私が言うところの「市川パースン」に向けて、認知度向上を図るべきなのです。
出所:特定非営利活動法人フリースタイル市川公式Webサイト、「【コラム】知っていますか?『いちかわ景観100選』」(2023年2月13日)、https://fs-ichikawa.org/landscape20230213/、2023年3月7日閲覧
何を偉そうに・・・と、今の私は過去の私に対して思うわけですが、少し前の私が何を書いていたかを改めて確認してみます。
- 市川市には豊かな自然が残っている
- 森があり、河川があり、池があり、海がある
- 野生のヘイケボタル、ノウサギ、オオタカ、カワセミなどがいる
- しかし、市川市では、身近に自然を感じる人が少ない(割合が低い)
- また、自然と向き合う喜びを感じている人が少ない(割合が低い)
- 豊かな自然があるのに、市民がそれを知らない、またはその恩恵を感じていない
- 市川パースン(市民+市に関係のある人)に向けて市川の自然の認知度向上を図るべき
まぁ偉そうに!上から目線!まるで国府台の森の一番高い木のてっぺんから見下ろすフクロウのようではないですか!(素直にI’mSorry…)
でも、今の私も今挙げたことと同じことを、やはり思うのでした。皆さんはどう思いますか?
ところで、冒頭の写真は、2017年5月21日(約6年前)に市川市南大野のこざと公園(こざと北公園、ひさご亭の近く)で撮影した1枚です。写っているいるのはハクチョウです。漢字で書けば白鳥、英語ではSwanですね。親鳥と三羽の雛です。とてもかわいい姿!
もともとそこにあった自然を破壊してつくった人工物である、こざと公園。
埼玉県にある丘陵の豊かな自然を壊して平らにしたところに人工芝を敷き詰めたベースボールパーク(野球場)。本物の植物を排除して、植物に似せたものを敷き詰めるというのは奇妙な感じがします。やがて、人間は、そこに屋根をかぶせました。
この後、色々綴りたいのですが、急遽筆を置かなければならなくなりました。続きはまた機会があれば書き足したいと思います。
……それでは、また近いうちにお目にかかりましょう。