【フードバンクにゅ~す】いちかわフードバンクbyフリスタの活動紹介〈最新版〉

フードバンク

市川市でまちづくりを行うことを目的として、2020年のコロナ禍初期、春頃に結成し、秋に特定非営利活動法人(NPO法人)となった、私たち、フリースタイル市川は、2021年6月から「フードバンク活動」を行っています。活動名(事業名)は「いちかわフードバンクbyフリスタ」です。

この活動そのものについては、活動初期に制作した以下のページをご覧いただくと、よくご理解いただけると思います。

本稿では、2025年11月1日に、南八幡の KeiyoGAS CommunityTerrace(てらす)で開催した5周年イヴェント「フリスタ万博」の会場でも紹介した、「いちかわフードバンクbyフリスタ」のこれまでの活動の歴史、歩み、4年間で生まれ育まれた様々な団体とのつながりなどをまとめた資料を蔵出しします。

資料を作成したのは、世の理不尽から目を逸らすのが苦手なベース奏者、jumpsさん(以下、敬称略)。

ちなみにjumps(読み方は「ジュンプス」)は、昨夏、カリフォルニア州を訪れた際、現地のフードバンク活動に参画しており、素敵な記事を書いてくれてもいます。


以下では、jumps作の素晴らしい資料を紹介します。文字サイズが小さく、肉眼では捉えきれないことがあると思いますが(それについては素直にI’mSorry)、各資料の表題など、読めるサイズで書かれた文字を読んでみてください。

4年間で取り扱った食料品の量は50トン超

2021年6月に「いちかわフードバンクbyフリスタ」の活動を開始して以来、2025年10月までの4年半ほどの期間で、51.79トンの食料品(飲料も含む)を扱ってきました。

私たちは、多くの個人、企業、団体の方々から、まだ食べられるけれど、品質には何ら問題ないのだけれど、もう自分では食べない、あるいは自社では販売することができない、そんな「行き場をなくした食料品」を、ご寄贈いただき、それを集め、管理し、仕分けをして、主に市川市内で食料品の入手に困っている個人の方々や、そうした方に食事を提供する等している福祉団体や子ども食堂などに提供しています。

50トンを超える分量は、金銭に換算すると、約42,000,000円(約4,200万円)に相当します。

食事の回数に換算すれば、約86,000食に相当します。

この期間に食品を提供した団体数は40団体、提供した延べ世帯数は2,500世帯に上ります。

他にも、食品廃棄(食品ロス、フードロス)を削減することで、二酸化炭素(CO2)排出を抑制することにもつながっており、その量は樹木9,000本分に相当するということです。

地域でフードドライブ(食品の寄贈)を行える拠点が増えています

「いちかわフードバンクbyフリスタ」が市川市内の店舗様などと提携し、フードドライブできる(つまり、個人の皆様がご家庭などで不要になった、賞味期限が残っている食品を寄贈できる)ボックスを置いている拠点が、少しずつ増えています。

今では、企業単位での提携も進み、千葉県内の他市の店舗に置かれたボックスに寄贈された食品も、私たちの元に届き、それらを管理、仕分けでして、市川市内で有効活用しています。

なお、多くのフードドライブ拠点から、私たちの倉庫(通称「シンソーコ」)に食料品を運んでくれているのは、フリスタのメンバーと、地域の仲間である企業組合 We needの皆さんです。

いつも食料品を寄贈してくださっている皆さん、ボックスを設置してくださっている企業・店舗の皆さん、ありがとうございます。集めて運ぶ役割を担ってくれている皆さん、ありがとうござます。

そして、大和田のフードバンク倉庫で、食料品を、カテゴリー別、賞味期限別に仕分けをし、お届け先ごとに分類し、毎月行うフードパントリー(後掲)のお申込者の世帯類型に合わせて整理、管理することに尽力してくれているフードバンクCrew(クルー)の仲間たちに、ここで精一杯の拍手を贈らせてください!

フードパントリーをご利用される方は毎回100世帯を超えるまでに増えています

皆さんに持ち寄っていただいた食料品のうち一定の量を、食料品の入手にお困りの個人・世帯の方に、直接お渡ししています。フードバンク団体によっては、炊き出しをしているケースもありますが、私たちは、調理してお配りするのではなく、缶詰や袋や箱入りのパッケージ商品の類を中心に、お渡しする「フードパントリー」を行っています(2026年3月現在、毎月第2土曜日に市役所で開催しています)。

下の資料内の棒グラフの縦軸の数値が見えづらいかもしれませんが、最近のフードパントリーは各回のご利用世帯数が100程度という多さです。多くの方にご利用いただくことで、この活動が役になっていると感じられます。一方で、長引く物価高、企業倒産数の多さ、賃金は上昇しても物価高の前にかすんでしまっている状況など、厳しい経済状況に身を置く方が市川市内にも多いことを痛感します。

当活動は公助ではなく、多くのボランティアのスタッフによる共助によるもので、皆さんの温かなご支援、応援によって支えられているものです(いつも応援をありがとうございます。様々なご支援のカタチを用意しています。詳しくは「こちら(シンカブルのページ)」をごらんください)。

※フードパントリーに関心がある人は「こちら」をご覧ください。

コロナ禍以降に増えた子ども食堂(こども食堂)団体にも食料品をお渡ししています

全国的に増加している「子ども食堂(こども食堂)」は、一般名称こそ、同じでも、運営団体も、料金体系も個々によって異なっており、大人が利用できるかどうかや、予約の要不要などの運営ルールも、統一されたものがあるわけではありません。自由度の高い活動で、原則としてボランティアで運営されています。

私たちは、子ども食堂(こども食堂)の運営者・運営団体にも、食料品をお渡ししています。

ちなみに、コロナ禍あたりから市川市内でも子ども食堂(こども食堂)の数が増えており、多くの運営主体が「市川こども食堂ネットワーク」に加入しています。

「市川こども食堂ネットワーク」のウェブサイトは「こちら」

市川市公式ウェブサイト内にも「こども食堂」のページがあります。

フードバンクは「価値がない」とみなされた食品を通じて「価値を再度生み出す」活動

みてください!このjumps作のすばらしい資料を!(「いらすとや」素材にもKANSHA!)

私が言いたいことは、上の見出しに書いた、〈フードバンクは「価値がない」とみなされた食品を通じて「価値を再度生み出す」活動〉ということです。少々ぎこちない言葉遣いですが、伝わればうれしいです。

「つながり」には即効性というよりは遅効性があるはず(cf.弱いつながり)

2020年に「まちづくり」をやろうと高らかに、元気よく立ち上がったフリースタイル市川ですが、当初、フードバンクという福祉色の濃い活動を行うことには、メンバー間でも意見の相違があったのも事実です。しかし、地域に根差したフードバンク活動は、当たり前ですが私たちだけで成立するものではありません。

私たちはあくまでもハブ的な役割を担っている(だけな)のであり(下図のド真ん中にあるのがハブ=HUB)、地域で活躍する多種多様な個人や団体、企業の皆さんという仲間たち、すなわち、

  • ビジネス用語でいえば「プレイヤー(Player)」
  • まちづくり用語なら「アクター(Actor)」
  • フリスタ用語なら「クルー(Crew)」

が関わってくれてこそ成立している、それが、「いちかわフードバンクbyフリスタ」の活動であり、言ってしまえば、「特定非営利活動法人フリースタイル市川」の存在自体が、どうなのだとも思うのです。

下図の中には、活動期間の一時期だけ関わったCrew(仲間)も含まれますが、完全に関係が途切れたとは思っておりません。相互に、また一緒に何か(それはフードバンクかもしれませんし、それ以外のsomethingかもしれません)したいね、という話になれば、再度シェイクハンズすることもありますよね。

弱いつながり、弱い紐帯(ちゅうたい)。弱い紐帯の強さ。ご存知でしょうか。

また、自立というのは、何者/何物にも頼らず、独立独歩、確立した自身の力で突き進めるような、SP(ストロングパワー)を発揮できていることだと思う向きもあるかもしれませんが、そうではなく、たくさんの他者(他所)に依存できていること、色々な多くのCrew(仲間)と相互に依存できていること、そのおかげで成立していること、立っていること――それを自立というのだと、熊谷晋一郎(くまがやしんいちろう)氏は述べていますよね(詳しくは後掲)。

フードバンク、そして、まちづくりの活動を通じて生まれたつながりは、様々です。ボクナリノカタチ、ワタシナリノカタチ。


熊谷晋一郎(くまがやしんいちろう)氏が考える自立について

実は膨大なものに依存しているのに、「私は何にも依存していない」と感じられる状態こそが、“自立”といわれる状態なのだろうと思います。だから、自立を目指すなら、むしろ依存先を増やさないといけない。障害者の多くは親か施設しか頼るものがなく、依存先が集中している状態です。だから、障害者の自立生活運動は「依存先を親や施設以外に広げる運動」だと言い換えることができると思います。今にして思えば、私の一人暮らし体験は、親からの自立ではなくて、親以外に依存先を開拓するためでしたね。

出所:「自立は、依存先を増やすこと 希望は、絶望を分かち合うこと」TOKYO人権 第56号(2012年11月27日発行)より(更新日:2022年2月7日)

非公式テーマソング「いちかわフードバンクbyフリスタ」のテーマ 2025 AKI FEMALE

というわけで、「いちかわフードバンクbyフリスタ」の、これまでの歩み(をまとめた資料(created by jumps))を紹介しました。

もし、自が小さくて見えないゾ、せっかくの資料だモン、ちゃんと見てみたいヨ、見せてほしいのサ!とお思いの方がいらしゃったら、こちらからお気軽にお問い合わせください。

最後に、「いちかわフードバンクbyフリスタ」のアンオフィシャルなテーマソングを紹介します。

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〈歌詞〉

いちかわフードバンクbyフリスタ
いちかわフードバンク
みんなでつくるフードバンク

いちかわフードバンクbyフリスタ
いちかわフードバンク
みんなでつくるフードバンク

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(作詞・作曲:ノスタルジー鈴木、ボーカル・演奏:AI生成音楽、プロデュース:ノスタルジー鈴木)
© 2025 Nostalgie Suzuki

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執筆日:2026年3月20日
公開日:2026年3月20日
執筆者:ノスタルジー鈴木(鈴木雄高)
資料制作:jumps
楽曲制作:ノスタルジー鈴木(from ノスタルジー&ルミエール)