【フードバンクにゅ~す】2023年8月22日

フードバンク

※冒頭の画像は、HBC北海道放送「寄付された食料を各地にどう届けるか…子ども食堂が抱える課題に物流業界が帰りの『空きスペース』で支援 北海道」(2023年8月21日)からの引用です。

2023年8月5日以来、17日ぶり、30回目の「フードバンクにゅ~す」です。

目次
  1. 「寄付された食料を各地にどう届けるか…子ども食堂が抱える課題に物流業界が帰りの『空きスペース』で支援 北海道」(2023年8月21日)
  2. 「板橋区『フードパントリー』 食品配布へ常設施設 困窮世帯継続的に支援」(2023年6月30日)
  3. 「教会の『フードパントリー』に、寄付が必要な人に…横浜女学院」(2023年8月9日)
  4. おかやまコープ「常設型フードドライブをコープステーション邑久に開設しました」(2023年8月14日)
  5. 「夏休みの子どもに食事と居場所を 松江市の飲食店が子ども食堂」(2023年8月20日)
  6. 学食運営会社のORIENTALFOODS「大学を舞台に、日本一学べる、日本一つながる、日本一体験できる夢食堂(子ども食堂)を実現」(2023年8月21日)
  7. 「<東大阪市にて“地域共生社会” 実現に向けた食品寄贈の新スキームに挑戦>夏休みに食を必要とする子どもたちに向けた食品寄贈キャンペーン『ハートドライブキャンペーン2023夏』 を実施」(2023年8月10日)
  8. 食品ロス・リボーンセンターが三菱食品からの寄贈品を…「【備蓄食品を全国各地の子ども食堂等へ寄贈】九州豪雨災害被災地で活用も」(2023年8月10日)
  9. ヨシケイ「冷凍弁当3,360食をこども食堂などの食糧支援に取り組む全国のNPO法人へ寄付しました」(2023年8月8日)

「寄付された食料を各地にどう届けるか…子ども食堂が抱える課題に物流業界が帰りの『空きスペース』で支援 北海道」(2023年8月21日)

 北海道内に300か所余りある子ども食堂。
 しかし、いま、ある課題に直面しています。

 函館市を拠点に、子ども食堂への食料提供も行っている団体を訪ねました。
 倉庫には、全国から届けられた食料が保管されていますが…。

北海道国際交流センター 池田誠事務局長
「拠点までどうやって届けるかということが課題なんですよね…」

 全国から送られた食料は、貨物船やフェリーなどで主に函館市や苫小牧市に着きます。
 しかし、そこから、ボランティアで札幌市や旭川市、帯広市など、道内各地に運ぶネットワークはまだ出来上がっていません。
 せっかくの支援が、広く行き届かない場合も出てくるというのです。

北海道国際交流センター 池田誠事務局長
「なんとか函館から札幌、旭川、帯広とか、そこまで(食料が)行ったら、それぞれ僕らの仲間が、地域の子ども食堂に渡すことができる。たくさんある食材を、各地の拠点に届けることが出来たらいいなというのが、悩みでもあり願いでもある」

 この日、運送会社を訪ねたのは、札幌地区トラック協会の顧問行政書士の佐々木ひとみさんです。

札幌地区トラック協会顧問行政書士 佐々木ひとみさん
「子ども食堂のために、ボランティアで配送を受けていただけら助かるなと思いまして」

弘和通商 長谷川朋弘社長
「できる範囲でお手伝いをしていくというのは、悪いことじゃないなと思っている」

 佐々木さんが考えているネットワークは、こうです。
 一般的に、トラックの運送では、行きは、荷台は荷物でいっぱいですが、帰りは、スペースに余裕があることが多いといいます。
 この「空きスペース」を活用して、行った先の近くの拠点から別の拠点に、支援物資を運ぶことはできないか、というものです。
 運送会社にとって売り上げにはなりませんが、「別の効果」を期待しています。

弘和通商 長谷川朋弘社長
「社会的地位というものを、僕の会社だけじゃなくて、業界のドライバーにどう感じてもらうことができるのかというのは、もしかするとこういうところで少しでも貢献して、そういう自負を持ってもらうことは、いいことなのかもしれない」

出所:Yahoo!ニュース(元記事はHBC北海道放送)「寄付された食料を各地にどう届けるか…子ども食堂が抱える課題に物流業界が帰りの『空きスペース』で支援 北海道」(2023年8月21日)https://news.yahoo.co.jp/articles/5ffe8d7c56909e94d299afc53a785d84a1e18ac4、2023年8月21日閲覧

物流は、往路は積載がありますが、復路は空気を運ぶだけで、どうしても生じてしまう無駄があります。他方で、各拠点に食品を運送する担い手が足りないという課題は、ほとんどの子ども食堂は、そして、私たちのようなフードバンク団体が抱えていることです。

余っている輸送力を、足りていないところに充てる――これは、食べられるにも関わらず廃棄されてしまう食品を、必要な量の食品が手に入らないところ(人・場所)に充てる、というフードバンクの考え方に似ています。

「板橋区『フードパントリー』 食品配布へ常設施設 困窮世帯継続的に支援」(2023年6月30日)

 生活に困窮するひとり親世帯などに食料品や日用品を無償で提供するため、板橋区は7月3日から、常設施設「街かどフードパントリー」の運用を始める。自治体が主体となる常設型のフードパントリーは23区で初。区は、相談窓口を増設するなど体制を強化し、利用者の生活状況を把握しながら、自立に向けた支援にもつなげていきたい考えだ。

(略)

 フードパントリーの利用対象者は、区に住民登録があり、生活に困窮するひとり親世帯など。区の自立支援相談機関「いたばし暮らしのサポートセンター」の窓口に相談した後、要件を満たしていると判断されれば、同社協に申し込むことで利用が可能となる。区は相談体制も強化するため、7月からこれまで1か所だった暮らしのサポートセンターを区内に新たに2か所設置する。

 フードパントリーの利用は原則として1人月1回、持ち帰れる物資は約5点。運営時間は平日午前9時~午後5時で、事前に予約が必要になる。同社協の相田義正会長は「生活が苦しい人たちに利用してもらうことで、自立してより良い生活に戻るお手伝いをしたい」と話す。

出所:東京新聞公式Webサイト「板橋区『フードパントリー』 食品配布へ常設施設 困窮世帯継続的に支援」(2023年6月30日)https://www.yomiuri.co.jp/local/tokyo23/news/20230629-OYTNT50258/、2023年8月21日閲覧

東京都板橋区で、フードパントリーが常設されました。利用できる人には条件があり、利用回数や受け取れる量にも上限があることから、自治体が運営するフードパントリーだな、という印象を受けはしましたが、それでも常設にすることで、困っている人の救いになるとは思います。全国のフードバンク団体や、自治体が、この取り組みには注目していることでしょう。実際に実施してみて、どのような効果があったか、運用面ではどのような課題があるか、など、今後の情報発信を待ちたいと思います。

「教会の『フードパントリー』に、寄付が必要な人に…横浜女学院」(2023年8月9日)

 横浜女学院中学校高等学校(横浜市)の生徒たちは8月1日、横浜上野町教会で月2回行う「フードパントリー」のボランティアに参加しました。個人の持ち寄りや企業団体の寄付による食品を、必要とする人に配布する活動です。子連れの母親やお年寄り、ウクライナからの避難民などが来て、社会とのつながりなどを実感しました。

出所:読売新聞オンライン「教会の『フードパントリー』に、寄付が必要な人に…横浜女学院」(2023年8月9日)https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/support/information/CO036572/20230808-OYT8T50005/、2023年8月21日閲覧

ウクライナ避難民の方は、母国の状況を常に気にしながら、慣れない日本での生活をしているのですよね。市川市にもウクライナ避難民の方が住んでいます。他の国から避難してきている人もいます。

おかやまコープ「常設型フードドライブをコープステーション邑久に開設しました」(2023年8月14日)

おかやまコープでは、社会福祉法人 瀬戸内市社会福祉協議会と協働して、おかやまコープの宅配商品受け取り拠点であるコープステーション邑久(※)にて2例目となる常設型のフードドライブを開設しました。

(略)

【瀬戸内市社会福祉協議会 日下会長あいさつ】
 コロナ禍で、生活困窮者の方々の厳しい暮らしがより深刻になってきました。そんな中、安全で安心な商品を届けてくれているおかやまコープとともに常設型のフードドライブを開設できたことは、本当にありがたく、心強く感じています。今後もお互いに手を携えて、子ども食堂始め、生活に困っている方々を助けていけるよう取り組んでいけたらと思います。

(略)

おかやまコープは、今後も安心してくらし続けられる地域社会づくりをテーマに、経済的弱者支援の取り組みとして行政や自治体、地域の諸団体と協働し、フードバンクへの物資提供やフードドライブ活動などをすすめていきます。

※スタッフが常駐し、登録曜日の営業時間内であれば、宅配で注文した商品をいつでも受け取ることができます。毎週約240名の組合員が利用中です。

出所:生活協同組合おかやまコープ「常設型フードドライブをコープステーション邑久に開設しました」(2023年8月14日)https://okayama.coop/information/detail.php?id_information=2939、2023年8月21日閲覧

コープの組合員が、注文した商品を受け取る拠点である「コープステーション」に、フードドライブを開設したというニュース(にゅ~す)です。コープのスタッフが常駐しているので、セキュリティが担保されますね。

「夏休みの子どもに食事と居場所を 松江市の飲食店が子ども食堂」(2023年8月20日)

食料品などの値上げが相次ぐ中、夏休みの子どもたちに食事と居場所を提供する子ども食堂が松江市の飲食店で企画されました。

この子ども食堂は、松江市の飲食店「ビストロ庵タンドール」が7月下旬から毎週日曜日に開いていて、高校生までの子どもたちは、無料でランチを食べることができます。
用意されたメニューは、ハンバーグやオムライス、お刺身をそれぞれメインにした5種類のランチで、訪れた子どもたちは、好みのランチを注文して、おいしそうに味わいました。
また、店の外には、シャボン玉の道具が用意され、子どもたちは、息を吹きかけるなどしてシャボン玉を飛ばして楽しんでいました。

出所:NHK公式Webサイト 島根 NEWS WEB 「夏休みの子どもに食事と居場所を 松江市の飲食店が子ども食堂」(2023年8月20日)https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20230820/4030016925.html、2023年8月21日閲覧

市川市にも、子ども食堂を開催している飲食店さんがあります。シャポー本八幡のすぐ近くです。

やきとり福茂
https://ichikawa-kodomosyokudounw.jimdofree.com/%E6%8B%A0%E7%82%B9%E7%B4%B9%E4%BB%8B/%E3%82%84%E3%81%8D%E3%81%A8%E3%82%8A%E7%A6%8F%E8%8C%82/
・市川市南八幡3-5-16
・毎月第2日曜(11時30分~15時)
・食事50食(大人300円、中学生以下50円)、お弁当(大人300円、中学生以下100円)

学食運営会社のORIENTALFOODS「大学を舞台に、日本一学べる、日本一つながる、日本一体験できる夢食堂(子ども食堂)を実現」(2023年8月21日)

2年連続学食ランキング1位の東洋大学をはじめ、関西で4校の学生食堂を運営受託している株式会社ORIENTALFOODS(本部:東京都品川区、代表:米田勝栄、以下当社)は、神戸市の「令和5年度「CO+CREATION KOBE Project」の選定事業として、神戸国際大学を舞台とした夢食堂(こども食堂)を実施いたします。学食運営に学生アルバイトを積極的に参画させてきた経験とノウハウを生かし、こども食堂の運営をはじめ、8月22日〜25日に開催される夢食堂縁日や、キッズ体験プログラムなどのすべての企画・運営に学生たちが中心となって携わります。日本一学べる、日本一つながる、日本一体験できる学食で、地域に開かれた大学づくりに貢献し、これからの未来をつくる子供たちや学生たちを応援してまいります。

出所:株式会社ORIENTALFOODS プレスリリース(PR TIMES)「大学を舞台に、日本一学べる、日本一つながる、日本一体験できる夢食堂(子ども食堂)を実現」(2023年8月21日)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000060327.html、2023年8月21日閲覧

地域に開かれた大学づくりは、多くの大学が注力していることだと思います。学生が、子ども食堂(こども食堂)を運営したり、各種プログラムの企画から運営までを行う、神戸国際大学の取り組みは、地域の子どもたちにとっても、関わる大学生にとっても、将来につながる良い経験につながりますね。

「<東大阪市にて“地域共生社会” 実現に向けた食品寄贈の新スキームに挑戦>夏休みに食を必要とする子どもたちに向けた食品寄贈キャンペーン『ハートドライブキャンペーン2023夏』 を実施」(2023年8月10日)

一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会(東京都千代田区/代表理事:小林富雄/略称:SFA)が取り組む、「未来のサスティナブルな消費者を育てる食育」を通じて食文化の価値を高める未来志向の共創共生まちづくりを目指す「こどもスマイリング・プロジェクト」(助成:日本財団)では、給食がない夏休み期間に、企業・団体から善意で募った食品をお預かりし、子ども支援・福祉団体に通う子どもたちに寄贈する「ハートドライブキャンペーン」を2023年8月3日(木)~4日(金)、本プロジェクトの趣旨に賛同いただいた株式会社ローソンよりレトルト食品・お菓子を、また市内の有志の方々より周辺エリアで収穫された野菜を提供いただき、大阪府東大阪市内にある就労継続支援B型事業所「若草工房」(運営:社会福祉法人若草会)に通う方々のご協力による配送で、同市内の子ども支援・福祉団体6拠点に向け寄贈しました。

食品寄贈キャンペーン「ハートドライブキャンペーン」は今年で3年目、5回目の開催となります。2021年は加工食品、2022年は日配品といった多様な食品の寄贈実証や、子ども支援・福祉団体の寄贈ニーズに合わせた配送方法で夏休み・冬休みに食を必要とする子どもたちに食品寄贈を推進してきました。

今回初の試みとして、東大阪市には市内子ども支援・福祉団体とのマッチングを、また市内に拠点を持つ社会福祉法人若草会の協力を得て、就労継続支援B型事業所「若草工房」に通う障害のある方々には、寄贈食品の仕分けと子ども支援・福祉団体への運送(ラストワンマイル)を担っていただき、地域のみなさんが一体となり、子どもたちの食を救済する取り組みを実施しました。

出所:SFA プレスリリース(PR TIMES)「<東大阪市にて“地域共生社会” 実現に向けた食品寄贈の新スキームに挑戦>夏休みに食を必要とする子どもたちに向けた食品寄贈キャンペーン『ハートドライブキャンペーン2023夏』 を実施」(2023年8月10日)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000053407.html、2023年8月21日閲覧

東大阪市のこの取り組みは、地域の様々な企業・団体・住民が関わることで実現したもので、典型的なものであり、かつ、他自治体の参考になるようなものだと思います。

食品ロス・リボーンセンターが三菱食品からの寄贈品を…「【備蓄食品を全国各地の子ども食堂等へ寄贈】九州豪雨災害被災地で活用も」(2023年8月10日)

一般社団法人食品ロス・リボーンセンター(所在地:東京都千代田区、以下、リボーンセンター)は三菱食品株式会社(所在地:東京都文京区)より、食品ロス削減の取り組みとして備蓄食料6,333食分を寄贈いただきました。寄贈いただいた備蓄食料は、全国各地(北海道、中部、九州)の子ども食堂、フードバンクへ無償提供しました。配布先の九州地方では、2023 年 7 月に 九州北部の記録的大雨により被災された方々、また避難生活を支援している災害ボランティアの方々へお届けしました。

・寄贈先  フードバンク(福岡県) 及び 子ども食堂 (北海道 及び 愛知県)
・寄贈元  三菱食品株式会社
・寄贈内容 災害用備蓄食料(パン・水・ごはん・クッキー・おかず)
・寄贈数量 6,333 食分
・寄贈日  2023年 7月11日~14日

出所:一般社団法人 食品ロス・リボーンセンター プレスリリース(PR TIMES)「【備蓄食品を全国各地の子ども食堂等へ寄贈】九州豪雨災害被災地で活用も」(2023年8月10日)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000086534.html、2023年8月21日閲覧

ヨシケイ「冷凍弁当3,360食をこども食堂などの食糧支援に取り組む全国のNPO法人へ寄付しました」(2023年8月8日)

つくる人から笑顔に。をテーマに全国でミールキット宅配サービスを提供するヨシケイグループ(本部所在地:静岡県静岡市 / 代表取締役:井野口 雄一)は、7月6日から7日にかけて全国のNPO法人に冷凍弁当を寄付しました。

本取り組みは、原料切り替えが行われた冷凍弁当「シンプルミール」3,360食を無駄なく役立てたいという思いをきっかけに実現。こども食堂などの食糧支援に取り組む全国のNPO法人3団体に無償提供させていただきました。

寄付詳細
【商品】シンプルミール『トマト肉じゃが』
【数量】3,360食
【寄贈先】
・フードバンク神戸​(NPO法人神戸子ども食堂ネットワーク):2,400食
・NPO法人フードバンク奈良:720食
・NPO法人フードバンク和歌山:240食

出所:ヨシケイ開発株式会社 プレスリリース(PR TIMES)「冷凍弁当3,360食をこども食堂などの食糧支援に取り組む全国のNPO法人へ寄付しました」(2023年8月8日)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000237.000036699.html、2023年8月21日閲覧

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執筆日 2023年8月21日
公開日 2023年8月22日