去る、6月30日(金)に、私たちのフードバンク事業「いちかわフードバンクbyフリスタ」の活動を、寄付という形で支援していただいている、フードバンク・サポーターズの皆さん向けに、フードバンクの活動報告を行いました。
その時の様子は、動画として、フリースタイル市川のYouTubeチャンネルに掲載しているので、是非ご覧いただきたいと思います。
また、活動報告の中でも紹介されていますが、フードバンク事業が3年目に入ったタイミングで、正確には3年目が始まって20日以上が経過した頃に公開した、こちらの記事にも、フードバンク事業のことを載せていますので、本稿や動画と併せて、チェックしていただきたいと思います。
活動報告を行ったのは、フードバンク事業に精力的に関わり、活動を牽引している、Jumpsこと村松さんです。報告の中で、こんなことを語っていました(多少私が文言に手を加えています)。
- フードバンクは、まだ食べられる食品を廃棄される前に集めて、必要な人に届ける、という活動
- その過程では、食品を寄付したり、受け取ったり、食品を管理したり、運送したり、困窮者の方へお渡ししたり、活動費を寄付したり。色々な人が少しづつ自分にできることで関わり、食品という形のタスキを渡していく
- 福祉団体ではない、まちづくりNPOである私たちがフードバンク事業に取り組むことで、地域の多くの人に「出番」や「つながり」をつくり、みんなが参加できる活動をつくっていけるはず
- それが、結果的にたくさんのつながりを生み、孤立を防ぎ、住みやすい街になり、あらゆる課題解決につながるのではないか
報告の中では、今後の展望についても語られています。現在顕在化している課題の中でも重要なものが、食品の運搬に関わる諸々です。
また、市川市でフードバンク事業を継続しているうちに、団体や行政、企業などとのつながりができていき、そのつながりのおかげで、地域にセーフティネットが少しづつ広がっている実感があります。
一方で、地域内に複数のフードバンク活動主体があり、各主体が個別に食品の寄贈を受け、それを供給しているなど、必ずしも地域として見た場合には、全体最適ではない、という状況も見えてきました。
こちからからは見えていないことが、あちらにはあって、その逆もある、というように、各主体が、部分的につながっているため、つながりが力を発揮しきれていないところがあるように思えるのです。
そこで、上の図のような現状を、時間は多少かかると思いますが、下図のように、食品や情報などの流れのハブ機能を設け、セーフティネットから零れ落ちる人がいなくなるように、各主体が連携していけるようなかたちに変えていければ良いと思っています。
活動報告を聴いてくださった方からは、質問や感想をいただきました。質問を一つ紹介します。
質問の概要
今後、様々な団体とやりとりをするなどして、つながりを増やし、事業を拡大していくという話だが、人手が限られる中で、フリースタイル市川として、事業拡大は可能なのか?
これに対するJumpsの回答は概ね次の通りです。
- フリースタイル市川が頑張る、子ども食堂が頑張る、というように、ひとつの団体だけで何とかするというレベルの問題ではない
- 行政、社会福祉協議会、NPO、福祉団体などが一緒に、官民連携のようなかたちでの共創が必要
- 図(将来の理想形)にあるようにネットワークをつくってお互いの得意なことを活かし合って共創することが重要
- フードバンクなどの地域活動に関わったことがない市民の中にいる、少し興味があるというような人が気軽に参加できるよう、入口をつくることも重要
また、Jumpsからは、東京都足立区のフードバンクを見学した時に感嘆したことが語られました。
- 足立区では、フードバンクと子ども食堂と民間の支援団体と行政が草の根で連携している
- こういう問題を抱えた家庭がある、という情報が届くと、すぐに関係者間でLINEや電話で情報共有される
- すると、つながりのある活動主体が、自分のところはこれができる、これが得意だ、と名乗り出て迅速な対応がなされる
- お金やITに依存しないネットワークがあり、人同士のつながりによるマッチングの仕組みがある
というわけで、活動報告内容は、是非、YouTube動画をご覧ください!
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「いちかわフードバンクbyフリスタ」の活動は、皆様からの、あたたかなご支援に支えられています。
フードバンク事業をお金の寄付でサポートしたいという方へ
https://fs-ichikawa.org/ichikawafoodbank/donation/
フリースタイル市川の賛助会員になりたい方へ
https://fs-ichikawa.org/membership/
また、食品の寄贈をご検討いただいている方は、こちらの記事をご覧ください。
なお、Amazonのリストから商品をお選びいただき、それを寄贈していただく方法もあります。
Amazonほしいものリスト
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/2WXUTJ22HEIZP?ref_=wl_share
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まだまだ、フードバンクの認知度は高いとは言えません、多分。まずは知ってもらうことが大事なことなので、私たちのSNS投稿(Twitter https://twitter.com/fbichikawa1)や当サイトの記事などを、是非、シェアしてください。
引き続き、あたたかなご支援を、よろしくお願いいたします。
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執筆日 2023年7月2~3日
公開日 2023年7月4日