やや旧聞に属する話題ではありますが、報告いたします。
2026年2月15日(日)、千葉県千葉市の幕張メッセで開催されたコープみらい様のビッグ・イヴェント「きやっせ物産展」に参加しました。「いちかわフードバンクbyフリスタ」単独で、ではなく、「千葉県フードバンク団体連絡会」の一員として、です。
これまでに何度か参加して、会場でフードドライブをおこなっている「きやっせ物産展」。この物産展、今回も大いに盛り上がりました!
参考記事:生活協同組合コープみらい公式サイト「コープみらいフェスタ きやっせ物産展 in 幕張メッセを開催しました」(公開日:2026年2月19日、閲覧日:2026年3月20日)
https://mirai.coopnet.or.jp/info/2026/02/081397.html
私たちは複数団体でまとめてブースを構え、そこでご来場者(事前にコープみらい様から、会場では食品の寄贈=フードドライブを受け付けているので、余っている食料品をお持ちください、と、呼びかけてくださっていました)がお持ちの食料品を受け取りました。

ブース内には、フードバンクとはどのような活動で、どのような社会的な意義があるのか、各団体が各地域でどのような活動をしているか等を説明したパネルを掲出しました。食品の寄贈に訪れた人も、たまたま迷い込んだ(?)人も、興味深そうにパネルの情報を読み見(よみ・み)している様子がうかがえました。



ご寄贈してくださった皆さん、ありがとうございました。フードドライブに参加した皆さん、お疲れ様でした!

上の写真は、ドライブしていただいたフード(寄贈していただいた食料品)を各団体でシェアして(分けあって)、私たちの倉庫、通称シンソーコに運び込んだ後の様子です。

過去の「きやっせ物産展」と同様、今回も、千葉県フードバンク団体連絡会としてブースを構えました。連絡会は、千葉県内で活動するフードバンク団体から成るネットワークです(2025年9月時点で10団体が参加)。
上の画像に参加団体の幟(のぼり)が写っていますが、「フードバンクおいでん検見川」さんは、2025年4月19日に千葉市花見川区に誕生した、フレッシュなフードバンクです。
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「おいでん検見川」さんの特色は、子ども食堂への食料品の提供に特化したフードバンクであるという点で、千葉市子ども食堂ネットワークが立ち上げ、運営しています。元・診療所の建物を活用し、寄付された食料品を保管して、千葉市内に約50ある子ども食堂などに提供しているということです。
「おいでん検見川」さんができる前は、それぞれの子ども食堂が必要な食料品を各自で調達していましたが、ここ数年の物価上昇の影響で食品調達の難易度が上がり、運営が厳しくなっていたといいます。フードバンクを設立したことで、食品を集め、管理し、提供する機能を1か所に集約でき、それによって、安定かつ公平な食料品の提供が可能になると見込んでいるようです。
情報出所:Rakuten Infoseek News「物価高やコメ高騰受け 『子ども食堂』向けのフードバンクが千葉市に開設」※元情報はチバテレ+プラス(公開日:2025年4月23日、閲覧日:2026年3月20日)
確かに、食品を集め、必要とするところに分配する機能を持つ「フードバンク団体」(中には炊き出しをしたり、私たちのようにフードパントリーという形で個人・世帯への食品提供をしている団体もありますが、それらをしていない団体もあり、活動の中心は銀行=バンクのように食品を預かり、他所に提供する、問屋的な動きです)が存在し、認知が高まれば、食品をより多く集めやすくなると思います。
市川市の場合、社協様(社会福祉協議会様)が運営するフードバンク(当時の名称は「いちかわフードバンク」)が従来より存在していました。これに加え、市内2つ目のフードバンク団体として、私たちが活動を開始し、現在では、同じ「いちかわフードバンク」の名を持つ2つの団体・活動体が存在しています(いちかわフードバンクbyいちかわ社協、いちかわフードバンクbyフリスタ)。
コロナ禍に始動した「いちかわフードバンクbyフリスタ」ですが、同時期に増えた、子ども食堂(こども食堂)への食品提供を、コンスタントに行う必要を考えると、取り組みを始めてよかったと思います。
活動開始から4年5か月目までの「いちかわフードバンクbyフリスタ」の歩みを、メンバーのjumpsさんが整理した素晴らしい資料を提示しながら、私(ノスタルジー鈴木)が筆を走らせた記事が先ほど公開され、そこでも子ども食堂さんへの食品提供についての言及があります。
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フリースタイル市川のフードバンク事業「いちかわフードバンクbyフリスタ」もそうですし、他の国内のフードバンクも同様ですが、運営主体は公ではなく民(私)です。公助ではなく、共助です。ボランティア・ベースです。
少し、共助なるものの性質について考えてみます。
宇野常寛氏が
僕は家族や共同体の「共助」に福祉を依存する考えに大反対なので、「公助」を支えるシステムの再建にはとても関心が高い。
出所:宇野常寛氏のnote「『社会保障に手を付けないままこのままズルズルやっていく』ことが『なんとなく是認』される『空気』はなぜ生まれるか」(公開日:2026年1月26日、閲覧日:2026年3月20日)
と書いています。
共助の担い手は、「公助が手薄い、手厚くないから、不足しているから、ないから」「仕方なく、手弁当でやっている」といういうケースが多いと思います。
もちろん、居場所づくりをしたいから子ども食堂を運営しているという人もいるでしょうし、食品ロスを削減したいからフードバンクを立ち上げた人もいるでしょう。多いでしょう。全数に占める割合を私は寡聞にして存じ上げはしませんが、もし定量調査結果があれば知りたいです。お金があれば調査をしたいとさえ思います(筆者は調査の専門家でもあるのです)。
実施主体がどんなモチベーションであれ、「民・私」が担っていることが福祉であっても、何でもあっても、継続が難しくなれば、いつ辞めてもおかしくありません。利用者からすると、心のよりどころとなっている居場所としての「子ども食堂」が突然閉鎖してしまうこともありえます。そういうリスクがあること、あるいは、運営が続いていても、子ども食堂やフードバンクは(互いに、クオリティを上げて利用者を奪い合う競争しているわけではないこともあって)質の差が大きいものです。
そうした性質のある「共助」と呼ばれるもの(当事者は「助け」ているつもりはない場合もあるでしょう)を、「行政が『当て』にしすぎて、公助に注力しない」ということには、宇野氏ならず私も批判的です。
宇野氏の批判というのは、地域コミュニティ等と呼ばれるもの、共助に位置付けられるものを過大評価する風潮や、それらを持ち上げる(称賛する)一方で、公助の充実を図るべきという論を示さないメディア、あるいは政治家などに向けられているのかなと思います。
共助というものは、不安定ですし、利用者、住民の立場に立つと、地域のよく知らない人が楽しそうにやっているイベントに顔を出してみるとか、コミュニティ酒場にふらりと足を運ぶ、などということができるコミュニケーションの達人たちにとっては利用もしやすいのだろうけれど、そうではない人にとっては、たとえ地域にそのような活動体や場所が存在していても、利用できません、怖いから、共助に位置付けられる場やアクティビティのキラキラした感じ(それは誤解かもしれませんが、そのように見られることがないとも言えません)が正直苦手で近付きたくないのです、地味でいいから行政が手掛けてほしいのです、といったことこそが、本音だよ、そういうことだってあるはずです。
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長くなりました。たまには良いですよね、長い文を書いても。
生活協同組合コープみらい様、いつも本当にありがとうございます。
千葉県フードバンク団体連絡会の皆さん、これからもよろしくお願いします。
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執筆日:2026年3月20日
公開日:2026年3月20日
執筆者:ノスタルジー鈴木(鈴木雄高)



